自動車のボウリング球試験?

 トランプ米大統領は20日、自らの交流サイト(SNS)に関税以外で自身が問題と考える貿易上の不正行為(非関税障壁)の具体例を列挙した。全8項目の6番目に「保護技術基準(日本のボウリング球試験)」と明記。ボウリングの球を自動車に向かって落とし、車体が傷ついたらその自動車は安全基準で不合格――という現実には存在しないトランプ氏の「脳内試験」を再び持ち出し難癖をつけている可能性がある。

ボウリング球落として検査? トランプ氏、日本の非関税障壁に難癖

やるなトランプ氏。なかなかの脳内妄想暴発っぷり。ひょっとして隠れ腐男子なんじゃね?

ちなみに、「ボウリング球試験」を妄想した僕が思いついたのはこんなイメージ

エコノミストオンラインより

それとこれ。

Trade wars — lessons from the 1980s  NIKKEI Asia

確かに日本車をハンマーで破壊してます。叩いているのは1980年代のアメリカ人ー全米自動車労働組合(United Auto Workers)の組合員ーで、もちろん試験ではなく、当時の「日米貿易摩擦」のデモンストレーションなんですけど。

トランプ氏の脳内では、この二つの画像が合成され「日本車のボウリング球試験」みたいな妄想が生成されたんじゃないですかねえ?あいや殿、少し「フェンタニル」のご使用が過ぎますぞ。

でもなあ、こんな試験すればどんな車でも壊れますって。てか、アメリカ車より日本車の方がボディは弱いんで(軽量化のため)、むしろ日本車はみんなこの試験に合格しないと思うぜ。

それで提案ですが・・・

トランプ大統領には金メッキしたスズキのアルトかダイハツのミライース(軽自動車の中でも軽いクルマ)をお土産で持って行ってこう言ったらいいんじゃないかと。

「大統領、これが典型的な日本の車です。我らは高馬力エンジンの量産が不得手で、やむを得ず低馬力エンジンでも十分な性能を持つ軽量小型の車を開発し、国民もまたそれに乗ることを好みます。事実、日本を走る車の4割は、排気量660cc以下のZERO(ゼロ戦)規格車です。アメリカも、その規格で自動車をつくって日本市場に参加されたら、売れると思うのですが。まずお乗りください」

「(ワシこんな小さいクルマに乗れないし、ボディペラペラじゃねーか、あぶねーな。)いや、わがアメリカは高馬力エンジンが得意だから、相手の土俵でZEROと戦うのは避けよう。むしろエンジンの高馬力を生かして、高速性や安全性(防御力)、搭載量をアピールして勝負する!いや、むしろその規格を廃止すべきでは?」

「大統領、ご承知の通り我々は増税したいので、この規格を本気で廃止したいのです。でも、それ以上の規格の車が走るには、日本の道路事情が悪すぎる(狭すぎる)ので無理です!」

「それが日本でアメリカ車が売れない理由か。よし日本にはまず道路を広げるとこから圧力をかけよう!ところで、自動車の世界的大生産国が道路事情が酷いって、それブラックジョークか?なんでそんなもんつくろうと考えたんだ?」

「私にも分かりません。わが国では日清戦争の戦死者を上回る戦死者を出しながらも、自動車の生産と発展に貢献してまいりました。」

交通戦争(こうつうせんそう)とは、昭和30年代(1955年 – 1964年)以降、日本における交通事故死者数の水準が日清戦争での日本側の戦死者数(2年間で1万7282人)を上回る勢いで増加したことから、この状況は一種の「戦争状態」であるとして付けられた名称である。

wiki

「意味わからんが、なんかかわいそうな国だな。そういやこの国、むかし中国と戦争して勝たことがあったな。うん、少し猶予してやろう・・・」

↑これ、高馬力の航空機エンジンがなかなか実用化できなかった戦前日本が、苦肉の策で低馬力エンジンに軽量ボディを合わせなんとか高性能を引き出したゼロ戦の開発コンセプトと、その対抗馬となったアメリカはF6Fヘルキャットの実際の開発経緯です。 トランプもヘルキャットがゼロ戦を駆逐したことは知ってるだろうから(知らないかな)、なんかその辺で納得しないかなあ。 

まあ、「フェンタニル」でラリっているのは御大だけではありません。ヘグセス国防長官なんかもそのむかし、閣僚候補の審査手続きの公聴会にて素晴らしい発言を披露されました。

 ヘグセス氏は公聴会で「同盟・友好国と協力し、インド太平洋地域で中国共産党の侵略を抑止する」と表明した。しかし、インド太平洋に関連して東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国数を尋ねられると、「正確な数は分からないが、韓国、日本、オーストラリアと同盟がある」と回答。上院議員から「それらの国々はASEANではない」と指摘を受けた。

米国防長官候補「中国を抑止」 日韓豪とASEAN混同も―閣僚審査の公聴会始まる

「インド太平洋地域を重視」と言いながら、「アセアン加盟国を挙げよ」と聞かれ「韓国、日本、オーストラリア・・・」と回答。「それらの国々はASEANではない」と突っ込まれるという・・・なかなかヤバいレベルです。

空飛ぶクルマ

大阪・関西万博で14日、次世代の移動手段「空飛ぶクルマ」が開幕後初のデモ飛行に成功した。
 ・・・この日午前、大勢の来場者らが見守る中、丸紅が運航を手がける米リフト・エアクラフトの1人乗り機体「ヘクサ」が登場。離着陸地点の約10メートル上空を約7分間、旋回した。前日の開幕日に飛行予定だったが、悪天候で中止になったため、今回が初飛行となった。

「空飛ぶクルマ」が万博開幕後初のデモ飛行に成功、10m上空を7分間旋回…初日は悪天候で飛べず

ヘクサを開発した会社によると、この機体は「世界初の量産型eVTOL」だそうです。

万博・・・国際博覧会・・・開催の目的は「地球規模の課題の解決に寄与すること」なのですが、その目玉の一つが量産機のデモ飛行って、いろんな意味で終わっとるがな。

ところで前から思ってたのですが一言言わせてください。

「クルマ」なのに道路走らねーじゃん!

©ブックオフ

走れそうなタイヤがついてるモデルもあるので、諸外国では将来的には「空飛ぶクルマ」が公道を走る未来がくるかもしれませんが、絶対日本で公道を走る未来は来ないでしょう。なぜなら・・・

日本ではウーバー(ライドシェア)すら規制で自由に公道を走れないからです!諸外国では現に走っているのだし、ライドシェアが自由に公道を走れない技術的な問題は一切ないのにも関わらず・・・。

8日から始まる「日本版ライドシェア」は、タクシー会社が運行を管理する。これまでウーバーアプリで呼べるのはタクシーだけだったが、タクシー会社に登録する運転手が持つ自家用車が呼べるようになる。
・・・ライドシェアは海外では需給に応じて運賃を設定する「ダイナミックプライシング(変動価格制)」が採用されているが、日本ではタクシー会社への配慮などから、タクシー料金と同等の金額となっている。・・・海外ではタクシーとライドシェアが共存する国が少なくないが、日本では議論の進捗が遅い。深刻な運転手不足に対応することがライドシェア解禁の背景だが、抜本的な解決策にはほど遠い。

ウーバー、日本版ライドシェア アプリに「自家用」8日から

タクシーもライドシェアも同料金なら、プロの運転手の方がいいに決まってんじゃん。一体何のためにやってんだか。日本は「人手不足」だと聞いていたのだけれど、この記事を読む限り誤報のようです。日本の課題解決には「技術不足」よりむしろ「規制緩和不足」なんでしょうな。万博より政策コンテストでもやりなよ・・・

まあ、そんな国で空飛ぶクルマが公道を走るなんて無理無理無理ー。  だったらクルマじゃねーじゃん。飛行機だってヘリだって向いてはいないけど地上走行はできるんだから。だったら呼び方は「有人ドローン」の方が分かりやすくない?

ならさ、万博でウクライナの軍用ドローンがロシア戦車を攻撃するデモとかどう?陸自の総合火力演習並みに観客が呼べると思うぞ。(日本はウクライナを応援してるんでしょ?)

滅多に目にすることができない実弾射撃などを目の前で見られることで人気があり、平成26年度の来場者数は約2万9,000人である。・・・2023年(令和5年)度以降もインターネットによるライブ配信を継続し、観客を入れての一般公開を行わないことを同年3月31日に発表した。

wiki

日本だと空飛ぶクルマじゃなくドローンで良くね?以外にヘリコプターじゃダメなの?とも思いませんか? ドローンだと中国が先進国だしなあ。あの国から輸入するなら、国産の優秀なヘリコプターを有効活用しましょうよ・・・

調べてみると、空飛ぶクルマ(通称)の正式名称は「電動垂直離発着型無操縦者航空機(eVTOL:electric Vertical Take-Off and Landing)」というそうで、電動で、垂直離着陸が可能な、航空機ということ。車である必要はないそうな。やっぱ「有人ドローン」のほうが適切な気がしますね。

空飛ぶクルマとは何か?「ヘリコプターとの違い」「機体の種類」をわかりやすく解説 ビジネス+IT

ヘリコプターより静かで整備容易(電動だから)ってことから、都市交通の手段としていいそうな。なるほど。

まあトランプ氏なら「男ならタービンエンジン思い切りふかして(燃料ガンガン消費し)ブイブイ飛んでみよう」と言いそうだし、グレタ・トゥーンベリ氏なら「ソーラーインパルスで飛べ(太陽光からのエネルギーだけで飛ぶ飛行機)」と言いそうですが。

うーん、こういうの「夢のある話」だと言うのか、「都市交通ならもう少し現実的な解があるんじゃね?」と思ってしまうか・・・こういう「町中を我が物顔に暴走するクルマ」とか(笑)。

 急増の外国人観光客に人気の公道カート 事故や苦情が増加 安全対策強化求める声も

いや、これが公道を走れるのに、ライドシェアはダメって、つくづく日本はダメな国ですな。(迷惑な話ではあるけれど、法の穴を見つけ、合法的にこれを走らせた事業者はすごい!)