ナタと竹トンボ

「竹の小片をナタで割って、竹トンボを造れ」という指令が出ました。こんなヤツ。道具としてゴムハンマーとナタを貰いました。ナタで竹を割って作成するわけです。(個人の趣味で作るわけではないので、大量生産が必要。)

竹の小片に中央の穴あけと、中央付近の切れ込みは前段階でやってもらっているので、僕の役割はプロペラの翼になる部分を斜めに切り出す・・・だけなんですけど

これが難物でございました。

翼は薄くなければいけない。まあ片翼なら、なんとか薄く割ることもできます。でもそうすると、反対側の翼を割るとき、薄い翼だとたたいた衝撃で割れちゃうんですな。・・・どうやって加工すればいいんだろ・・・

それから、たたき方が悪いと翼が中央部で折れたりします。

「習うより慣れよ」でございますようで、1回10枚くらい削る作業を3回繰り返しました。その間に半分の素材を無駄にし、親指と人差し指にナタで切り傷を3か所くらい造り、文字通り「血を流しつつ」修練したわけでございます。

失敗断面(厚いし、翼に傾斜がついてませんね)
こっちは飛びそうだろ(まだ厚いけど)

翼が厚ければ、そこそこの歩留まりで削れるようになりました。が、これでは商品にはならん。仕方ないから、ここから薄くする作業はナイフで削るか・・・まあ、ナイフも苦手だけど、ナタよりはましでしょう。しこしこ・・・上司検閲。

「オイ、そんなの一枚一枚ナイフで削ってたら、いくらあっても足りないだろ!」「ごもっともでございますが。」「ちょっとどのくらいで削れたか、見せてみろ」「へい。」「・・・。自分で竹切ってさらに練習するか、諦めるか」

うーん、大変申し訳ないのですが、僕、手先の不器用さには絶対の自信がございます!航空力学上、竹トンボの翼作成には大変興味があるのですが、もうこれ以上「身を切る改革」を行うと、指が痛くて他の作業の支障になりそうで・・・そうだ、撤退しよう。

なかなかこういうのは、身に付きませんねぇ。考えてみれば、ナタなんて使ったことないし、そもそもナイフだって使うの下手だしな。小学校?の「リンゴの皮をできるだけ細く長く剥こう」競争も全然できなくて、「リンゴは皮つきで喰うから向かなくていいのだ」「皮むき器を使って剥けばきれいだ」と屁理屈こねて逃げてた報いですかねえ。

 

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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