今日は暖冬と言われる今年一番の寒さでしたね。日本海側や東北では雪が降り、積もっているようです。
それもそのはず。 今は二十四節気で言えば「大雪(タイセツ)」七十二候で言えば「閉塞成冬(ソラサムクフユトナル)」です。
それぞれ意味は 「いよいよ本格的に雪が降り始める時節」「空が閉ざされ真冬が訪れる」ですから、まさに今日この頃の気象を言い当ててますなあ。
寒さが厳しくなってくると、咲く花も少なくなってきます。そんな中で我々の目を楽しませてくれるのは、赤い実をつけた植物たち。 代表例はセンリョウやマンリョウです。 緑の葉っぱに、真っ赤な実が付き良く目立ち、園芸植物としてよく庭にも植えられています。
ここでクイズ。センリョウとマンリョウの違いはどこでしょう?
てか僕も違いが分からなくて(覚える気がなかった)いつも、「あのセンリョウだかマンリョウだか・・・」って言ってました・・・
答え:マンリョウの実は葉の陰につくのに対し、センリョウは葉より上につきます。なので、下の写真で言えばセンリョウが右で、マンリョウが左です。 あと、センリョウの方は、実が穂状についています。
素人見ではよく似てるんですけど、実は全然違う植物なのです。
センリョウ (千両)、センリョウ科 Sarcandra glabra
マンリョウ( 万両)、サクラソウ科 Ardisia crenata
あとややこしいんですが、百両と十両もあるでよ。この人たちも赤い実をつけます。
ヤブコウジ(藪柑子)サクラソウ科 Ardisia japonica 別名、十両(ジュウリョウ)
カラタチバナ(唐橘)サクラソウ科 Ardisia crispa 別名、百両(ヒャクリョウ)
冬に緑の葉をバックに鮮やかな赤い実をつけるのは、餌が少なく飢えた鳥たちへのアピールでしょう。実を食べてフンをしてくれれば、子孫(種)を遠くまで移動させられますから。
日本では、ひっそり?咲くマンリョウですが、アメリカ合衆国では、園芸目的で持ち込まれたマンリョウが野生化し、「侵略的外来種」にされるぐらい広がっているそうな。森林の下を埋め尽くしているところもあるんだとか・・・