花粉症はプールが影響する?

ここ一週間くらい、目がゴロゴロするし、痒い。鼻がムズムズして、何かの拍子にくしゃみが出ると、止まらず鼻水ダラダラ・・・つ、ついに花粉症デビューだ・・・

ってなところで、こんな記事を読むとつい、敏感に反応しちゃいます。これが俗にいうsmart newsアレルギーって奴だな。(違うか。)

ドイツの国立環境健康研究センターのKohlhammer氏らが、35歳から74歳の2606名の成人を対象に塩素プールの使用と花粉症発症の関連について調べた研究によると、学童期に水泳プールを毎年3~11回使用していた人は、使用していなかった人に比べて花粉症を発症する可能性が74%高かったといいます。また、過去12カ月間に水泳プールを毎週1回以上使用していた人は使用していない人に比べて花粉症を発症する可能性が32%高く、さらに生涯において水泳プールを使用した経験がある人は使用経験がない人に比べて花粉症を発症する可能性が65%高いこともわかりました。泳ぐ人の尿や汗、その他の有機物質が塩素処理された水と反応して放出される三塩化窒素が影響していると筆者らは考えています。

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「過去12カ月間に水泳プールを毎週1回以上使用していた人は使用していない人に比べて花粉症を発症する可能性が32%高く 」って、これ、週に1回泳ぎに行くオレのことじゃないですかー!!!

「泳ぐ人の尿や汗、その他の有機物質が塩素処理された水と反応して放出される三塩化窒素が影響していると筆者らは考えています。」

うん、水泳ってかなり激しい運動だから、汗も大量に出ますし(でも水に溶けちゃうから、汗が出てるって気が付かないよね)、実はプールでおしっこしちゃう人って、かなり多いんだよね。

20代から60代の男女1500人を対象に、「プールでおしっこをしたことがある。」という項目でアンケートをとってみました。

【プールでおしっこをしたことがあると回答した割合】

■男性
20代:38.7% 30代:45.3% 40代:57.3% 50代:54.7% 60代:44.7%

■女性
20代:49.3% 30代:43.0% 40代:32.7% 50代:34.0% 60代:19.3%

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「ブルータス、お前もか」・・・個人的には信じられないんだけど・・・

こういう記事を読むと「だから公共のプール行くのが嫌になった・・・」という人もいると思うんですけど、それは早計だと思いますよ。水泳のメリットとデメリットを比較して、続けるかどうか判断しましょう。(これらの記事にはそこの辺りのフォローがないんだけど、たぶん、こういうのを「メディア・リテラシー」っていうんだな)

僕の場合は、

・水泳の消費カロリーとしてはジョギングと同等かそれ以上
・股関節にかかる負荷が少ない
・水圧による負荷がかかるので全身の筋肉を刺激できる
・何より、筋トレよりランニングより泳ぐほうが好き(=だから続けられる)

てな理由で、花粉症発症のリスクが高まっても(てかもう発症したけど)、 三塩化窒素まみれの?水泳を続けようと思っています。少なくとも水の中にいる間は、花粉には脅かされないわけだし(笑)。

もう一つ、これらの記事を読むと 三塩化窒素 の生成濃度を押さえるため「プールの塩素濃度を下げたらいいんじゃね?」っていう意見も出て来るかもしれません。(プールでおしっこすんな って言うのが正論なんだろうけど、啓発活動したくらいで低減効果は望めないだろうから・・・)

はい、そうすると感染症がまん延する危険度が高まります。

「今では学校薬剤師が塩素濃度を管理し、 感染症が起こらないよう徹底されています。 ウイルスを不活化させることで、流行性角結膜炎(はやり目)や咽頭結膜熱(プール熱)、出血性結膜炎(アポロ病)などの感染症が起こらないよう徹底されています。」

「昔は今と違って、学校のプールの水は十分に塩素消毒がされていませんでしたし、ゴーグルは高価なこともあり、学校での使用は禁止されていましたので、水道水で洗眼する必要がありました」ただし今では 「涙に洗浄効果があるので、水道水で目を洗わなくても問題ない」・・・ んだって。

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だから最近のプールでは「塩素の影響を防ぐため、ゴーグルの着用が望ましい」って形になってますし、あとは個人でできるリスク低減策として、出来るだけプールの水を飲みこまないようにして(呼吸に失敗すると飲んじゃうよね〜)、終わったらシャワーをしっかり浴びて汚染物質をできるだけ取るようにしましょ!




投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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