栄ぶら 

今は昔、「銀ブラ」という言葉が流行ったそうで・・・

銀ぶら(ぎんぶら)は、大正時代からの俗語で、「銀座の街をぶらぶら散歩すること」である。「銀ブラ」とも表記する。

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僕は東海地方に住んでますので、なかなか銀ブラとはいきません。たまに名古屋の繁華街?である栄をぶらぶらするくらいです。メインのお目当ては、丸善で陳列された本を見ることなんですけど。

先日、ちょっと所用があって名古屋に出かけ、お泊りして来た時の「栄ぶら」の様子をご紹介。完全に趣味の世界なんですけど。

地図

用事は金山駅周辺で、17時くらいまで掛かる予定が、15時には済みました。栄に移動して、ホテルにチェックイン。ビジネスホテルって、日曜日の宿泊は安いんだよね〜。

そうだ!久々にアタマを使ったんで、少しクールダウンのためにアルコールを飲みたいと思います。ただいまの時刻は日曜日の午後3時半でありますが・・・

こんな時便利なのが、「テング酒場名古屋栄店」でございます。(チェーン店)栄の一等地?松坂屋百貨店の辺りにあって、安く酒が飲めます。しかも昼から・・・

ってことで、

・生中・レモンサワー・もつ煮豆腐・ポテトサラダ・豚串カツ3本

を堪能しまして〆て1,901円でございます。味はそこそこですし、安いですね〜。店を出たのは午後4時半前。隣の久屋大通公園では、お子様向けのイベントをやっていたようです。

イベントが終了した時間なのかな?そんな風情の善男善女をかき分けホテルに戻るほろ酔いの中年男。しかもホテルにたどり着いたらとんでもない時間の午睡を楽しむつもりであります。たまらんですね、この背徳感。こういうのに幸せを感じる〜(笑)。※

で、翌日(平日・月曜日)。10時の開店と同時に丸善に突入。エスカレーターで各階を回りつつ、本を物色します。平積みの本がたくさんある大型書店の物色はとても疲れるんだけど、これも楽しいひと時ですね〜。

 今回の収穫は 「日本人はどのように自然と関わってきたのか 日本列島誕生から現代まで

いやあ、タイトルと表紙を見て通り過ぎたんですが、どうも気になり再び見ると、著者が「コンラッド・タットマン」 うーん、どこかで聞いたな、タットマン、タットマン・・・おお、Conrad Totman !

A History of Japan (2005) の著者だわ。

History of Japan from c.8000 BC to the present day. Covers a wide range of subjects, including geology, climate, agriculture, government and politics, culture, literature, media, foreign relations, imperialism, and industrialism.

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この本、邦訳されていないのが残念ですが、日本の歴史を環境史の視点から記述した、たぶんすごい本です。すごく興味を持ってる分野なので、買って持ってるんだけど、英語が読み続かなくて本棚の肥やし状態・・・orz。

んが、この「日本人はどのように自然と関わってきたのか」は、そのタットマン教授が2014年に出したJapan: An Environmental History の邦訳版だそうです。 日本語で読める日本の本格的な環境史の本。 待ってました!高くても買いまーす。(3,500円+税)

ところで、この邦訳タイトルは、販売戦略として間違ってると思うな。「日本の環境史」とか「環境からみた日本の歴史」とかの方が、売れたんじゃないかな?

そのあと、メインのチェックポイントは地下の新書売場です。が、気になった本のタイトルだけチェックして、その場では買いません。

書籍ハントもなかなか集中してて疲れるので、近くの珈琲ショップで一休み。ついでにここで、先ほど気になってた新書について、スマホでAmazonの中古を確認します。

こういう使い方は本当はいけないのでしょうが、僕が買った某書の場合、新品で買うと780円+税のものが、中古品だと16円+送料350円・・・。差額がもっと小さければ、出来るだけ新品を買おうと思っていますが(すぐ読み始めたい)、さすがに倍半分ちがうと中古で買っちゃいます。その分他の本が買えるしなあ。

と、最近の丸善は、pontaポイントが使えてちょっとうれしい。

おっと、11時半になりました。おなかが昼を告げています。ここはがっつり系ラーメン。立川マシマシ栄住吉店僕、たまにジロリアン

カウンターしかない狭い店です。平日の11時半なら余裕かなって行ったんだけど、最後の席が一つ空いてるだけでした。すごい人気だなあ。

まだ本屋の探索は続くんだけど、もうお土産買って帰りましょ。お土産は「六行亭」のお弁当です。ここ、11時から14時までしかやってないお弁当屋さんです。(正確には隣の鈴波の売店かな) 

お弁当の種類は3種類しかありませんし、待合もない。歩道に面して無人の窓が一つあり「御用の方はベルを鳴らしてください。係員が参ります」と書かれています。

正直すごーく敷居が高く、値段も高いのですが・・・旨いのです。丁寧にしっかり作ってある。今時こういう仕事はやっぱり少ないから、高くてもしょうがないのかなあ。

 ※鈴波は、東京のミッドタウンにも出店してる有名店みたい・・・

上と左「六行弁当」右「そぼろ弁当」1,300円ほど。

てなことで、僕の「栄ぶら」は、だいたいこの一角をうろつくと終わっちゃうのです。たまに、丸善の隣のビルに入ってる「好日山荘」を覗くこともありますが。

※むかし名古屋に住んでた時、ちょくちょく行ってた近所のバーのマスターと、「ホントはうちの店、昼間から気軽に酒が飲める店にしたいんですよ」「いいですね。僕もつっかけでも履いて散歩がてら来店して、たこわさとかで軽く呑んでほろ酔いでさっと帰りたいっす」って会話したことを思い出しました。 しかしそんな店、僕は好むけど、店としてはあんま儲からない(笑)。

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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