いやあ、エイプリルフールのネタかと。ジョークにしても切れは悪いですが・・・
新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄状態が続いていることから、安倍総理大臣は政府の対策本部で、全国のすべての世帯を対象に1つの住所当たり2枚ずつ、布マスクを配布する方針を明らかにしました。
品薄状態が続くマスクについて、「布マスクは洗剤で洗うことで、再利用が可能なことから、急激に拡大しているマスク需要に対応するうえで、極めて有効だ」と述べました。
そのうえで、全国すべての世帯を対象に日本郵政のシステムを活用し、1つの住所当たり2枚ずつ、布マスクを配布する方針を明らかにしました。
再来週以降、感染者数の多い都道府県から順次、配布するとしています。
1住所当たり2枚の布マスクを配布の方針 安倍首相
問題。マスク2枚の原価と、マスク2枚を仕分けて日本郵政のシステムで全世帯に郵送する手間・郵送料はどのくらいの比率になるか考察し、その政策の費用対効果を考察しなさい。
答え:バカらしくて考えたくもない。
このニュース見て思い出したのが「恩賜のタバコ」です。皇室関係でおみやげや謝礼品として使われたんですけど、戦時中に兵隊に支給されたのが有名です。
制度上は1933年(昭和8年)に開始し、戦時には陸海軍への支給品でもあった。恩賜のたばこは軍歌にも登場し、1939年(昭和14年)のノモンハン事件における帝国陸軍航空部隊を主題とした『空の勇士』では一番出だしにて恩賜のたばこを歌っている。
箱には黒で「賜」の文字が入っており、たばこ1本ずつに皇室を表す菊花紋章(十六八重表菊)が入っている。パッケージングの際には、全部の菊紋が上を向く様に人手できちんと揃えられる。成分的には普通のたばこと何ら変わらないが、たばこ葉は純国産品である。
恩賜のタバコ
「 たばこ1本ずつに菊花紋章が入り、全部の菊紋が上を向く様に人手できちんと揃えられる」というレア性があります。まあ中身は普通のタバコですけど、めっちゃコスト高になることはわかる。
でもタバコなんて所詮消耗品なんだから、見た目にコストをかけずもっと大量に生産したら、スモーカーもたくさん吸えて、税金の無駄使いも減らせて良くね? と思うんですけど。
これをマスクに置き換えて考えてみたらいい。2枚ずつ小分けにして全世帯に郵送する手間。ただでさえ人手不足の現在、そこに貴重な労力を使う意味が分かりません。
台湾みたいに枚数制限で普通に販売したらダメなのかな?したら普通の供給ルートで回るよ? 余分な経費も掛からんし、なにより迅速に行きわたると思うんだけど。
てか、そもそも聞きたいんですけど、一世帯に2枚配布されたマスクって、何を根拠に「 極めて有効 」なの?絶対的に足りないと思うんだけど。
台湾行政院は1月31日、一般医療用と外科手術用のマスクを刑法が定める生活必需品に指定。政府による買い上げを始めた。
2月6日から全国6505の健康保険特約薬局で、保険証を提示することによる実名購入を始める。
各薬局では1日あたり大人用マスク200枚、子供用マスク50枚を準備する。保険証1枚につき2枚(3月から3枚)を10台湾ドル(約36円)で購入できるが、一度購入すると7日以内は再購入できない。
【2020年3月7日13時37分追記】初出時の記述を上記のように修正いたします。
さらに、購入時の混雑を緩和するために、国民身分証(日本のマイナンバーに相当)の下1桁が奇数の人は月・水・金に、偶数の人は火・木・土に、日曜日は全国民が購入できるようにする。代理購入は1人の保険証で1枚まで可能で、子供用マスクは12歳以下で子供用保険証がないと購入できないものとした。
大混乱を回避、台湾の知られざる「マスク事情」
それと、マスクって全世帯が無くて困ってるんでしょうか?むしろ医療機関とか、老人福祉施設とか、小中学校、学童保育に集中して配布すべきものなんじゃないのかなあ。 「一律の現金給付」について麻生さんはこう言ってるんだけど、これ現金よりマスクの方が当てはまるんじゃない?
麻生太郎財務相は1日の参院決算委員会で、リーマン・ショック後の2009年に実施した一律の現金給付に触れ、「二度と同じ失敗はしたくない」と述べた。「何に使ったか誰も覚えていない。(国民に)受けなかった」と振り返った。その上で、緊急経済対策の現金給付は「必要なところにまとめて(給付する)という方が、より効果がある」と語り、収入が減少した個人や世帯などに絞る考えを強調した。
麻生氏「同じ失敗したくない」 現金給付、一律では実施せず
閣僚と呼ばれる人たちが雁首揃えて出た対策がこれですか。今までも「みんな頑張れ」としか言わない無害な日本国政府だったけど、ここまでボケてくるともう対策の障害になってる気が。
どうせ実際の対策は地方自治体に丸投げなんだから、中央政府はもう要らない。いっそ普通の感覚を持ってる台湾政府に吸収合併してもらいたい。シャープ再建の事例を見ると、台湾のトップは日本のトップに足りないものを持ってるみたいだから。それが「日本型リーダーシップ」って痛切な皮肉だけど。
多くの人にとってのシャープに関する「驚き」といえば、2016年4月の、台湾企業・鴻海(ホンハイ)精密工業による買収劇だろう。主力の液晶事業の不振による債務超過が原因とされていた。
ところが、さらに驚いたことに、鴻海傘下に入ったシャープは、2016年第3四半期(10-12月期)には、早々と「黒字化」を果たしたのだ。
中田氏によれば、この回復劇は、鴻海からたった1人で赴任した戴正呉(たい・せいご)社長(現在はシャープ会長兼社長兼中国代表)の手腕によるところが大きい。 その戴社長の経営スタイルを中田氏は、鴻海流「日本型リーダーシップ」と呼んでいる。台湾企業である鴻海の流儀でありながら「日本型」とは、どういうことなのだろうか。
・社員とのコミュニケーションを重視していたのだろう。
・現場を重視し、納入業者との価格交渉などにも同行。
・社員寮で生活し、2017年度までは無給で働いている。
こうした社員と一心同体で常に意見をすり合わせながら、率先垂範の姿勢で組織を引っ張る行動姿勢は、まさしく「日本型リーダーシップ」というにふさわしい。
それに加えて戴社長の経営スタイルを特徴づけるのは、その驚異の「スピード」だ。先に触れたように、その意思決定はきわめて迅速であり、就任した年のうちに黒字化を達成できたのも、そのスピード感があっての偉業だ。
「日本型」の、意見のすり合わせによる「共創」を行いながら、「鴻海流」のコスト意識とスピード感で「有言実行」をする。
これこそが、中田氏が指摘する戴社長の鴻海流「日本型リーダーシップ」に他ならない。
鴻海傘下シャープが誰も予想しなかった「高速黒字化」を実現した理由
問題。上の文章を読んでから、安倍流「日本型リーダーシップ」を定義しなさい。
回答例:安倍流「日本型リーダーシップ」 は、 「官邸主導型」の、お友達の意見や思い付きによる「政治判断」を行いながら、「日本流」のコスト意識欠如とスピード感の無視、加えて現場への丸投げ感で「有言不実行」をする。
まあ、ここまで来たら仕方がない。起死回生の改善策として、二枚のマスクの間に諭吉さんを5枚か10枚くらい入れて、サプライズプレゼントとすることを提案します。一種の賄賂(黙って貰っとけ)ですが、みなさん「ぐへへ、おぬしも悪じゃのお、安倍屋」「いえいえ、貴方様ほどでは」って速やかに収束することでせう。 支援不要のお金持ちには、年度末に税務調査に入って、「あの10万円確定申告してないけど?」って重加算税を課して全額回収すればいい(笑)。