「正直、嫌な感じ」

「正直、嫌な感じ」西村担当相、東京の感染50人以上で 菅氏は「積極検査の結果」

西村康稔経済再生担当相は29日の会見で東京都などの感染状況について「正直、嫌な感じだ」と述べ、各自治体と連携し感染経路などの分析を進める考えを示した。西村氏は30日にも小池百合子都知事と会談し、ホストクラブやキャバクラといった接待を伴う飲食店など「夜の街」対策を中心に協議することを明らかにした。

毎日新聞

新型コロナウイルス感染者が東京都で50人以上、全国でも100人前後の状況が続いていることについて、担当大臣が述べた言葉です。この文章を読んで、僕は担当大臣が何に対して「嫌な感じ」を受けたのか、よくわかりませんでした。

「感染者数が増えていること」なのであれば、ウイルスが根絶していない中で外出自粛の解禁を行えば、ある程度の感染者数が発生するのは当たり前だし、最初から分かっていたことじゃないの?

ただ、僕自身も関連するいくつかのニュースを見聞きして、確かに「嫌な感じ」を受けました。その3点を書いておきたいと思います。

1.東京都の感染者数不自然じゃない?

感染者数(東京)24日に55人、25日に48人、26日に54人、27日に57人、28日に60人、29日は58人、30日に54人

東京で新たに54人が感染 5日連続で50人超え

ただの偶然かもしれないのですが、ここ1週間程度50人〜60人程度の感染者数がずっと続いています。 「夜の街」での感染が多い とのことですが、これってもしかして、「PCR検査に、1日あたり最大60人程度しか見つけられない検査数の上限がある」 っていうことじゃないでしょうね? 

あるいは、今のタイミングでこれ以上の感染者数が出ると、政治的にまずい(東京都知事選とか安倍首相の政権運営に)からだれか忖度して感染者数を調整してるってこと、ないですよね? 

ま、政治的にまずい ってのは穿った見方ですが、次の2や3のように対応がおろそかで、信頼度がないから、そう見えてしまうのもしょうがないことなのかも。

2.東京アラートってどうなったの?

感染者数が50人を超え、ここ1週間、東京アラートの発令基準を上回ってるんです。けど発令されない。 まあ、僕都民じゃないんで、それ自体はどうでもいいんですけど・・・

「東京アラート」は一体何だったのか? 新規感染者40人超えも、発令基準を見直しへ HUFFPOST

もちろん、「理由があって発令しない」のはいいと思うんです。だけど、一旦基準を造っておいて、それを発令しないなら「なぜ発令しなくてよいのか」。基準を改定するなら「前の実績を踏まえなぜ改定する必要があるのか」きちんと説明が必要だと思うんです。

疫病対策には、指揮をとる行政への信頼が絶対に必要だと思うけど、この程度の説明もしないで恣意的に運用する行政に、信頼なんて勝ち取れません。 まあ、それは東京都だけでなく、日本国政府も同じですけど。

3.菅官房長官「直ちに影響はない」

菅義偉官房長官は29日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者が東京都で50人以上、全国でも100人前後の状況が続いていることについて「直ちに再び緊急事態宣言を発出する、あるいは県をまたいだ移動の自粛を要請する状況に該当するものとは考えていない」と述べた。

前出 毎日新聞

出ました。「直ちに影響はない」発言。この表現は東日本大震災時、枝野官房長官がさんざん使い、批判を浴びてたんだけどな。与野党変わっても、危機対応の広報は全く進歩無いという・・・。

枝野官房長官は「直ちに人体や健康に影響を及ぼす数値ではない」と記者会見で繰り返した。長期的被曝や急性被曝の危険性について影響があるともないとも受け取れるあいまいな発言には、当時から批判の声があがっていた。その後、学術調査がすすみ、国民は政府が考えていたよりも深刻に受け止めていたことがわかってきた。原発事故の際、政府は放射能の影響についてどのように広報すればいいのか。

「直ちに影響はない」発言の検証 論座

じゃあ、どうなったら制限が必要になるのか、せめてその考え方とかでも教えてくれたら。 不安の中にいる国民は先の見通しが欲しいし、先のロックダウンの経験を生かし専門家とも事前に案を練っておけば、思い付きではなく、答えが用意できるはずだと思うんですけど。

ま、菅官房長官は「丁寧に説明して国民の理解を得ながら進めて行きたい」的フレーズを多用するくせに、自分は全然丁寧に説明しないことで鉄壁の守りを誇るスポークスマンだから、そもそも無理なお願いなんですが・・・。

くり返しになりますが、都知事、担当大臣あるいは官房長官(首相も)という指揮者・スポークスマンが他人事のような発言しかしないから、対策の指揮をとる行政への信頼が出てこないんだね。 残念だけど。

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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