「エリアなのに楽天モバイル繋がらない人」へ、悲報情報です。

以前に、「楽天モバイル申し込んだけど、うちはイマイチ使えなかった」という記事を書きました。 楽天モバイルの回線エリアなのに繋がらず、代替であるauローミングに頼っている という状況を報告したものです。

あれから半年間、電波状況は好転していません。 

この記事に対し、豊田市に住んでる方から、「自分も楽天モバイルの回線と繋がらず、auの代替回線で使ってるんだけど、auローミングが2021年10月中に廃止になるという連絡が最近あった」と情報をいただきました。

え、それは大変ですねえ とどこかで他人事のように思っていたんですが、今日(10/4)入ってきたニュースにびっくり。 

楽天モバイルは、全国的にauローミングを徐々に停止していくとのこと。

楽天モバイルは2021年10月1日より、39の都道府県でKDDIとのローミングを停波し、自社回線に切り替えることを明らかにした。既にローミングを終了している地域では接続しづらくなるなどの問題も出ているが、より広範囲でのローミング終了で同様の問題は起きないのだろうか。楽天モバイルの担当者に話を聞いた。

楽天モバイルが39都道府県でKDDIとのローミングを終了、顧客への影響は

同記事で我々にとって大事なところはここ。

より広域でのローミング終了で「接続できない」という問題が多発してしまうことが懸念されるのだが、矢澤氏は「独自の基準により、一定のしきい値を超えたエリアだけをローミング終了する」と説明する。単にそのエリアをカバーしているというだけでなく、複数のアンテナを設置してある程度密度を保ったエリアだけを選んでローミングを終了させていく方針のようだ。

また、これまでローミングを終了させたエリアで不満が多く出たことを受け、今回はよりシミュレーションの精度を高め、圏外になるエリアが「ゼロに近くなるよう努力した」と矢澤氏は説明、従来以上に慎重な姿勢を取るとしている。実際、楽天モバイル回線の人口カバー率は9割を超えているものの、密度の面で基準に達していない8県は当面ローミングを継続するとしている。

さらにローミングの終了でつながりにくくなったエリアの人達に対しては、問い合わせの上状況を確認し、一時的に楽天モバイルがMVNOとして提供しているサービスのSIMを貸出すなどの対応を取るとしている。ローミング終了によるエリアの問題が出やすいと考えられる、楽天モバイル回線のエリアの端に住んでいるユーザーには、あらかじめ電話をかけて対応を進めているとのことだ。

同上

西尾市を含め、愛知県は「電波密度の面で基準に達している」ので、2023年3月末までに、ローミングは打ち切られるようです。

停波の基準は「独自の基準」とか「シミュレーションの精度を高め、圏外になるエリアが「ゼロに近くなるよう努力した」とか、聞く人が聞けば ははーんと思うような、微妙な感じの言葉が並んでいます。なかなかスパッと回答できない、苦しいところですわ。

下の記事も含めて考えると、楽天側は早くローミングを打ち切りたくて仕方がないでしょうから、「楽天電波難民には赤色フラグが立った」という感じを受けました。

10月からは、ついに人口カバー率で7割のエリアにおいて、auローミングを打ち切ることを発表した。10月より数週間かけて、auローミングが停波していき、楽天モバイルだけの電波でサービスを提供することとなる。対象となるのは39都道府県だ。

楽天、auローミング打ち切りへ ネットワーク品質改善進める

 楽天モバイルはユーザーにはauローミングエリアでは5GBまで無料に使えるようにしているが、KDDIに対しては1GBあたり約500円のローミング料金を支払っている。
 つまり、仮にユーザーが使い放題で月3278円を支払っていたとしても、auローミングを5GBまで使っていたら、楽天モバイルとしては収入はほとんど見込めない。
 実際、楽天グループ全体では、収益性も高く、コロナ禍でも成長を続けているが、モバイル事業が全体の足を引っ張っている状態だ。
 三木谷浩史CEOは「KDDIへのローミング費用が高すぎる」と決算会見でも何度もぼやいているのであった。

どうしても厳しい場合は、状況を確認し、楽天モバイルがMVNOとして提供しているサービスのSIMを貸出すなどの対応を取る としていますが、「一時的」とも明言しています・・・。ま、営利企業としてはこの辺が精一杯ってところもあるでしょう。

楽天モバイルは、年内に電波の人口カバー率96%を目指すとしていますが、先行三社(ドコモ、au、ソフトバンク)のそれは、現状で99%程度になっているはずです。

その差をたったの3%ということなかれ。この3%の違いで、僕のところは「楽天モバイル難民」ではあるけれど、先行三社の回線では難民にならずにすんでいます。その一方、この3%を上げるために、先行三者はあまり儲けのでない場所にもコツコツと膨大な数の基地局を建ててきたわけです。(正確には、現状楽天モバイルはまだ96%に達していないですが)

これだけのビハインドをもって後ろから追いかける楽天モバイルに、さらなる設備資金と時間的猶予(消費者が待っていられるか)、あるいは彼らをつなぎとめるための魅力的な料金体系が設定できている(できる)のか、興味深いところではあります。

ま、一消費者としては、「使えねー」と判断すれば、冷徹に切り捨てる だけです。携帯電話の会社って、どこも冷徹にビジネスしてたんだから、こちらもドライに行かないと駄目でしょう。 国が一言言わなきゃ、いまだ料金は横並びで高いままでしたからね。

参考記事;基本料0円のpovo2.0がスタート、タダで使い続けることは可能? 利用は簡単? まずは試した

 代替措置を考えるなら、このあたりがうまく使えないかなあと。僕はLINEMOのミニプランが現状では一番適していると思うので、まだ乗り換えは考えていませんが。

→じゃあどうしたらいいの? 検討してみましたので、参考にどうぞ。低容量のスマホ回線選び

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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