時々、本棚の断捨離を行っています。
そういう時、いつも思うんだけど、古本の買取価格って安いですよね・・・
ま、最近は確実に読書人口が減っているから(電子書籍とか、動画との競合に敗れて)、仕方ないんですけど。
いつもは、軽トラックに積んでごみ焼却場に持っていくか、送料無料で「もったいない本舗」に送りつけて処分するんですけど、今回は「バリューブックス」という古書買取業者を使ってみました。 結果、思いもよらぬ高値で買取してくれたので、紹介します。
36冊(ダンボール一箱)送って30冊に値段が付き、総買取価格11,500円!
破格ですよね。ま、これにはからくりがあるんですけど。
バリューブックスは 「売れる本だけ、選んで送る」という仕組みを取っています。今回、僕はダンボール3箱分相当(200冊弱)の本を処分したわけですが、事前に本の価値を調べ、価格がきちんとついた1箱分をバリューブックスに送付したのです。
残りの価値がつかない2箱分は「もったいない本舗」に送付しました。こちらは、「何でも詰めて送れば買取・引取してくれる、送料無料、なんなら段ボール箱も無料」という楽ちんシステム。その代わり、査定額は低く、わずか650円(笑)。ま、古本の価値なんてこんなもんなんですよ、特に手間を賭けなければね・・・
バリューブックスの買取の場合、「人気ある本やジャンルの本」が高いのはもちろんですが、古くても「定番の専門書」や「ニッチな専門書」なんかも高く買い取ってくれる印象です。ただし、送料500円がかかるので、事前に高めの本を選んで送る必要があります。ま、手間がかかる分、高く買い取ってくれるシステムなわけです。
先の買取履歴で高値がついた本を紹介すると・・・
フィルムメーカーズアイ・1600円 「映画のシーンで学ぶ構図と撮影術」いかにも「売れそう」なジャンルですよね。ディスプレイにも良さそうな表装デザインですし。にしてもなかなかいいお値段。
エンジニア・エコノミスト・1300円 共和制フランス時代のエリート・エンジニア(道路公団等政府機関に所属)が、公共経済学に多大な貢献をしたことをまとめた超ニッチ分野の専門書 うむ、この値段は驚いたな。
サピエンス全史(下)・550円 一時期人気ありましたからね。上巻は300円くらいでした。
マンゴー完熟栽培の実際・430円 ちゃんとした農業専門書です。 マンゴーはニッチ分野で人気なので、まあ売れるとは思ったけれど。
という感じ。
バリューブックスの使い方ですが、まずスマホでバリューブックスのHPにアクセスします。そこに、「自分の本棚をスキャンしてみる」というボタンがあるので、それを起動して本棚を撮影すると、それをスキャンして文字化、本の価格を教えてくれるのです。あとは価値のありそうな本を厳選して送付すればよいのです。
ちなみに、こちらの本棚をスキャンしてみると・・・ システム、レジリエンス、デザイン思考とかの本棚です。 全部で6300円だそう。
エンジニアのためのデザイン思考入門 430円、 他者の靴を履く(プレイディみかこ)480円、 システムの科学(H‥サイモン)432円、一般システム理論(ベルタランフィ)1700円など。 あとは二束三文ていう感じ。
*画像のスキャン能力はあんまり高くなく、誤読も結構あります。よく似た名前の違う本に間違えられ、すごい価格がついてぬか喜びしちゃったり。 この場合は「バーコード読み取り」の機能もあるので、1冊づつ確かめてみましょう。高値が出るかもしれないし、安値でがっかりしたり・・・ にしても、もう少し精度が高ければねえ・・・
正直、新し目の本の評価は自分の評価とはちょっと違うのだけれど、古本の価値評価は株式投資と同じ「美人投票」なんです。つまり、「自分がどう評価したか」ではなく、「みんなの評価」が買取価格に反映されるもの。それが株価以上にシビアで。 ま、高値がつかなくても、自分が価値あると思えば、残しておけばいいだけ・・・なんだけどさ、なんかね・・・
と、ともかく、定番のしっかりとした本は、古くても高く評価されるなあ という印象を受けました。
専門書を多く持ってるけど、古い本だから高くは売れないよなあ・・・と悩んでいる人は、一度アプローチしてみたらいかがでしょうか?
それ以外でも、自分の本棚の評価額が調べられる というのはなかなか新鮮でオモシロイので、一度遊んでみたらいかがでしょうか? 買取には会員登録が必要だけど、評価だけなら何もせずチャレンジできますよ。