突然ですが、昨晩の我が家の夕食はスキヤキでした。 僕も肉は好きですが、どうせ食べるなら暑い日でもありましたし、甘ったるいスキヤキより焼肉が食べたい・・・。まあ同居する父親の好物ですから、やむを得ないですねえ。
たまたまスーパーで割引があったらしく、使ったお肉は結構高級なものでした。でも、個人的には全然おいしくなかったです。
脂多めでくどかったし(それを甘ったるい砂糖醤油で煮るなんて。冬ならまだしも・・・)、何より柔らかすぎて歯ごたえがありません。 まずーい。 こんな好みなので、むしろ安い海外産の脂少な目歯ごたえアリ肉の方がよっぽどおいしいと感じます。
それでも、後期高齢者の父親は「脂少な目で、柔らかくてとても旨い」と大絶賛。これ、脂少ないかなあ・・・? あと歯が悪い人なんで仕方がないのですが、肉を食べる醍醐味って「歯ごたえ」が重要じゃありません?柔らかい肉なら、トロ食べとけばいいやん(僕は好まないですが)
そういえば世の中では「A5牛肉」なるものが絶賛されていますが、あれ脂多すぎるし、柔らかすぎ、歯ごたえなくてまずいですよね?
牛肉には「格付け」というものが存在していて、ランクの高い牛肉ほど高い値段で売られていますよね。よく耳にするのが「A5ランクの最高級和牛!」といったような表現ですが、実はこのランク、「おいしさ」で測っているものではないのです。・・・
「A5ランクだから美味しい」は間違い!意外と知らない牛肉ランクのルールとは
「牛肉はサシがたくさん入った霜降り肉が好きだ!」という方はA5やB5ランクの牛肉を選べばよいのですが、脂身が苦手な方からすれば「A5だから良い」というわけにはいきません。では、「おいしい牛肉」とはどのようなものなのでしょうか。
そういう好みの僕からすると、日本って「柔らかい食べ物が、好まれるよなあ」って感じています。そういえば以前こんな記事を読んだことを思い出しました。長い導入だ・・・
日本では(大げさに言えば)噛まなくても飲みこめるほどの柔かい薄切り肉が「美味しいもの」として好まれる傾向がある。翻ってアメリカでは、柔らかく薄い肉は胃にたまらず食べた満足感に繋がらないためそれほど重宝されず、噛まなければ飲み込めないほど分厚い熟成肉ステーキが今も昔も人気だ。それらは肉肉しく噛むごとに味わいが深まり、肉そのものの味を楽しめる。
アメリカではアペタイザーやスナックに野菜(ブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、ピーマン、トウモロコシなど)を生のままポリポリ食べる習慣がある。茹でるにしろグリルするにしろ必ず芯を残す。逆に煮込みすぎた柔らかいブロッコリーやニンジン、ジャガイモなどは好まれない。
「柔らかい食べ物」が好きな日本人、「柔らかい食感」を嫌がるアメリカ人、…「食の好み」はここまで違った
僕はアメリカには行ったことありませんが、昔ニュージーランドでしばらくホームステイしていたことがあるので感じは分かります。 あっちでは、そもそも日本ほど肉に脂は入っていません。素材が違う上に焼き方も僕の基準では「焼きすぎ」なぐらいまで焼き「肉肉しさ」を楽しんでました。
僕も柔らかい肉は嫌いだけど、肉の焼き加減はレアが好みで、むこうの肉は「固くてなかなか飲み込めず、あんまりおいしくない」としか感じませんでした。もうちょっと脂身欲しいな とも(笑)。食の好みは難しいですわ。
あと、彼らの食はランチボックスに生の人参一本を丸ごと入れて、それをボリボリ食べるのも定番でした。僕がホームステイしていた家では出なかったですが、別の家にホームステイしたた日本人はそれを昼食弁当に持たされて「馬じゃねえんだから・・・」とぼやいていました。 生人参は嫌味な味少な目で割といけるし歯ごたえは素晴らしい?・・・のですが、日本なら細かく切ってスティックにすれば食べますけど、一本丸ごとは固さに抵抗ある食べ方かもなあ。
そう言えば、アメリカにある中華系や韓国系のベーカリーでも、やはりソフト系のパンが主流でハード系はないから、柔らかさへの追求はアジア圏の特徴なのかもしれない。
同記事より
僕もパンは好きなんだけど、「柔らかすぎる」ついでに「甘すぎる」と感じることもありますね。そんな僕が最近好むのは、ちょっと遠くにあるスーパーで売ってる98円のバゲットです。撮影前に1/3食べてしまったけど、コスパいいのも良。旨いからすぐ一本食べきってしまうのだけれど。
バゲットとは、細長い形をしたフランスパンのこと。フランスの家庭で最もよく食べられるフランスパンとして知られています。その形からフランス語で「杖」や「棒」という意味・・・
細長い形状のため火が通りやすく、表面のクラストの部分がカリッと香ばしい食感に仕上がります。内側のクラムの部分は白く大きな気泡がたくさんあって、もっちりとした食感です。バゲットは細長いためクラムの部分は少なめ。バゲットは、クラムを味わうというより、表面のクラストを噛み締めながら食べるのが真骨頂と言われます。・・・
バゲットの主な材料は小麦粉と水、塩とイーストとたいへんシンプルです。卵や乳製品、砂糖などを使わないハード系のパンに属します。
バゲットとは?フランスパンとの違いや種類について解説!
食べると顎がつかれるくらいの固さ(「噛み締める」って言いえて妙)なんですが、これが旨い。内部の「もっちり」感もいいし、甘くないのもいいですね。「パンをちゃんと食べている」気がします。
まあ、年を取ったら歯も悪くなるだろうし、僕も柔らかい肉やパンを好むようになるのかもしれませんけど。それいうなら、欧米の高齢者は、年をとっても歯ごたえある肉やパンを好むのかなあ? マッチョならともかく、やっぱり柔らかい方が老体には好まれそうな気もします。
一方、アジア圏でもフランス植民地だったベトナムでは、しっかりしたフランスパンが国民食並みに食べられています(バインミー:ベトナムのサンドイッチ)
バインミーは本来ベトナム語で「パン」という意味ですが、そのパンに具材を挟んだバインミーサンドイッチが略されてバインミーと呼ばれているようです。ちなみにベトナムでパンというと「フランスパン」のことを指すのだそうですよ。
ベトナムのサンドイッチ「バインミー」とは?特徴やおすすめレシピをご紹介
あと事実かどうかは分かりませんが、イギリス料理の悪口を言う際に、「野菜をくたくたになるまで煮込んだもの(すなわち柔らかい)が出てくる」というのもありますね。
過剰な調理方法にも特徴があります。野菜を茹ですぎる、肉も焼きすぎて固くなるなど、必要以上に調理をする傾向にあるので食感も悪くなり、味の薄さも相まって、イギリス料理は不味いと言われる要因に繋がっているようです。
イギリス料理 その特徴やおもな料理の解説
「欧米人が歯ごたえを好み、アジア人が柔らかい食べ物を好む」というのは面白い説とは思いますが、そこまではっきりとは言えないような気もします。 むしろ、国民の平均年齢との相関があるんじゃないの(高齢化が進めば柔らかいものを選ぶようになる)とか。
まあ究極的には好みの問題なのでどっちでもいいんですけど、こういうのに差が出てくるんだとしたら、ちょっと面白い と思った次第。