この木なんの木 気になる木

近所の人から、珍しい木があるよ と教えてもらいました。「リュウゼツラン」だそうです。 あまり聞いたことないですけど、どんな木でしたっけ?

「?」という僕の顔を見て「ほら、テキーラの原料になる木だよ」と。

うーん・・・なんか映画だか画像で見たような見ないような。たしかサボテンを蒸留してお酒にしていたような・・・「乾燥に強いサボテンみたいな木ですか?」

写真を見せてくれたのですが、近所なので写真取りを兼ねて見に行ってきました。

根元は、サボテンというか、アロエみたいですねえ。そこからまるで「竹」のような茎がニョキニョキと伸びていて・・・

屋根より遥かに高い位置まで達しています。んで、その先に、バナナみたいな?花が付いています。花が咲くのはかなり珍しいとか。 詳しいことは分かりませんけど、一応拡大した写真も載せておきます。

ふむー。テキーラ もとい竜舌蘭というのはこういう植物なのね。

メキシコを中心に米国南西部と中南米の熱帯域に自生するほか、食用・繊維作物、あるいは観葉植物として広く栽培されている。和名に「蘭」とあるが、ラン科 (Orchidaceae) に近い植物ではない。また形状がアフリカ原産のアロエに似ているが、アロエはツルボラン科の植物である。
日本ではリュウゼツランあるいはアガベの両方で呼ばれることが多いが、趣味家にとってリュウゼツランとはあくまで1つの品種のことを指すので、総称としてはアガベと呼ばれる。

wiki リュウゼツラン属
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アロエと似てるけど、アロエは「キジカクシ目ススキノキ科ツルボラン亜科アロエ属」だそうなので、だいぶ遠いのですな。

リュウゼツランの仲間では、開花期になると、それまでの栄養成長で蓄えたデンプンの糖化が起き、大量の糖分を含んだ液体の転流が花茎に起こる。メキシコでは先史時代から、若い花茎をそのままサトウキビのように消費したり、花茎を切り取って切り口を掘りくぼめることで、この液体を集め、そのまま甘味料とした。この樹液を煮詰めたものはアガベシロップあるいはマゲイシロップの呼び名で甘味料として利用される。この甘味料はグリセミック指数が低い甘味料として利用される。

アオノリュウゼツランやテキラリュウゼツラン等の樹液を発酵させたものがプルケで、先コロンブス期から作られてきた。またアオノリュウゼツランやテキラリュウゼツラン等からは蒸留酒も作られている。樹齢数年から12年の花茎を伸ばす前の段階で収穫し葉を切り除く。肥大化した茎の部分(葉を切り落とした姿がパイナップルに似ているため「ピーニャ(西: piña)」と呼ばれる)の重さは36-91kgになる。この「ピーニャ」を蒸し焼きにして糖化を引き起こし、これを搾って得た糖液をアルコール発酵させ蒸留したものでメスカルという蒸留酒である。メスカルの中でもメキシコのハリスコ州テキーラで作られるテキーラは世界的に飲まれている。

wiki リュウゼツラン属 食用

勉強になりますね。「テキーラ」って独立した酒の名前かと思っていたのですが、産地名だったのかあ。一般名は「メスカル」って言うんだな。(・・・なんのお勉強ですか?)

リュウゼツランの種類によって差はあるようですが、時期によって、茎がサトウキビみたいになるんですね。 ちなみにサトウキビの絞り汁からも蒸留酒が作られてます。有名な「ラム酒」です。

サトウキビに含まれるショ糖を酵母でアルコール発酵させてエタノールに変えた後、蒸留、熟成することで作られる。西インド諸島が原産地と考えられている。

wiki ラム酒

そう言えば、奄美の黒糖焼酎もサトウキビが元になっています

が、こっちは絞り汁を濃縮して固形化した黒砂糖と米麹を使うので、かなり手間がかかります。

ん〜、なぜ奄美では、ラム酒ではなく、より面倒な製法の「黒糖焼酎」が生き残ったんですかね?呑んべぇの感覚としては(僕じゃないよ)、手っ取り早くアルコールができる方が重宝されそうな気がします。ラム酒のほうが安く作れるだろうし。 

南方の木はここまでで、次は北方?

我が家の庭に植えてある、白樺です。 

僕は長野県南部の砂防工事の現場監督してたとき(標高1000m弱)、この木が好きになりました。夏場は見ると涼し気な感じがしますね。

ま、これは「風鈴」のように、記憶とともに刷り込まれる「勘違い」でしょうから、そう感じない人も多いかもしれませんけど。

19日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)では、「風鈴の音を聞くと涼しく感じるのはなぜ」というテーマの回答が話題となっている。日本の夏といえば風鈴と言えるくらいに多くの風鈴を見るが、実は効果があるのは日本人だけだった…?

風鈴がなっているときは基本的に風が吹いているので、涼しく感じるのは当たり前だという。しかし、風鈴を自分で鳴らした場合でも涼しく感じる人もいるだろう。 日本では古くから夏に風鈴の音を聞く機会が多く、音を聞くだけで風が吹いていると勘違いし、涼しいと感じる条件反射を身につけたという。風鈴の音を感じるのは日本人独特のものであると説明。それを実証するべく実験を行った。


気温30度の室内で10分間座ってもらった後、風鈴の音を聞いて皮膚体温を比較する実験を行った。外国人は、風鈴の音を聞くことで体温が上昇した。風鈴の音によってリラックスし、血行が良くなり皮膚温温が上がったようだ。
 しかし、日本人は全くの逆で、皮膚温度が下がったという結果になった。日本人は風鈴の音を聞いて涼しく感じ血行が悪くなったことで皮膚温度が下がったのではないかと解説した。

ニコニコニュース

いちおう暑さに強い「シャクモンティ」という品種を取り寄せて植えて4年。 一応まだ生きてはいますが、主枝が立ち枯れ、そろそろ厳しいかなあと。やはり土地には土地にあった植物を植えるべき ですよね。わかってはいたけれど、僕のわがままに付き合ってもらってゴメンよ〜。

「自然」を守ること、「里山」を守ること。

最近考えていることを文字起こしすると、少し難しいタイトルになってしまいました。

えっ、「自然」を守ることと「里山」を守ることって、同じ意味じゃないの? 里山保全※って大事なことだって言われているし、棚田の広がる風景とか、里山だか自然だか考えたことないけど、日本の残したい代表的な風景じゃない?

※一般には「里山」という言葉がよく使われるのですが、環境省のHPでは「里地里山」という単語で使っているので、以降はこの言葉を使うことにします。確かにこの言葉が指す範囲は、「山」だけじゃなく平地も含んでいますからね。

そうですねえ。例えば、この植物で考えてみましょう。

これは、「アザミ」という植物です。 里地里山にはえる雑草。風流に言えば山野草かな。 

見ての通り紫色の鮮やかな花をつけます。さらに蜜を好むのか、アゲハ蝶がよくこの花に止まっています。この写真にも写ってますね(モンキアゲハ?)。

美しい花の咲く野草、アゲハチョウが好む植物といえば、「保護すべき自然」の象徴ともいうべき存在ではないでしょうか? 散策している人の目を楽しませますし、写真を取る人にも人気です。 「できれば、刈らないで残しておいて」と言われることもあります。

しかーし。触ったことがある人は知っているでしょうが、この植物の葉や茎にはトゲがあり、触るととても痛いのです。その上、針が細く柔らかく、刺さるとなかなか抜きにくい、めんどーな植物なのです。僕はキラーイ。

さて、先ほど出てきた環境省のHPによりますと、里地里山とは以下のように定義されます。

原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域です。農林業などに伴うさまざまな人間の働きかけを通じて環境が形成・維持されてきました。
 里地里山は、特有の生物の生息・生育環境として、また、食料や木材など自然資源の供給、良好な景観、文化の伝承の観点からも重要な地域です。

環境省 > 自然環境・生物多様性 > 里地里山の保全・活用

ここで注目したいのは「農林業などに伴うさまざまな人間の働きかけを通じて環境が形成・維持されてきた」という点。ってことはだ・・・

農林業に使う、もしくはそれに近接した土地(里地里山)にアザミが生えていたら、人間(お百姓さん)は、アザミを真っ先に刈り取ったんじゃないかと思うのです。トゲがあって農作業の邪魔だし、家畜も食べないだろうから。 つまり、里地里山の生活(今の言葉に直せば保全だ)で、アザミは「有害植物」に分類されたことでしょう。

 先ほど自然の例として思わず「棚田」を上げてしまいましたが、棚田だって土地を改変し、特定の植物(稲)を植え、それ以外の植物を排除し、水位を人工的に維持管理し、それらの作業に関わる場所の草刈りを行うなど「人間の営みにより維持されてきた二次的自然」である点、本来の自然とは違いますね。

もちろんだから価値がない ということではありません。それに適応した生物たちの貴重な生息域です。ただし上記の理由で、棚田の周辺には「アザミ」はあんまり残っていないと思います。 畦に咲いているときれいだろうな とは思うけれど。

「里地里山を保全する」ことに反対 という立場の人はほとんどいないと思います。でも、その保全を突き詰めて考えると、「人間の働きかけ(ここでは草刈り)」をどこまで認めるのか」という点において、人によって基準はいろいろ違ってきそうです。 

植物や昆虫が好きな人は「アザミは残すべきだ」と考えるでしょうし、維持作業員や快適な散策を楽しみたい人は「トゲのあるアザミは刈るべし」と考えるかもしれません。 もう少し範囲を広げると、「なんでアザミだけ大事にするの?私の好きなハルジオン※を残してくれない理由は?」とか議論が広がっていく可能性もありますね。それだと草刈りできねえ・・・ 

※この植物を選んだ理由は特にありません。なんでも良いんです。何を残して何を刈るか、いつ刈るか なんてのは、結局「人の都合」です・・・

たぶん「里山保全」とざっくりとした目標として意見をまとめることはできても、本当はもう少し目指すべき目標を明確に打ち出さないと、本当の意味での「保全」はできないと思います。しかし、この明確にするということ、実は非常に難しいのではないか とも感じられます。総論賛成各論反対、空中分解しそうな・・・。