煮味噌

今晩のご飯は。煮味噌でした。

野菜と味噌とだしを一緒に煮込んだ料理です。今日は汁が多い気がするけれど、「汁気の少ない味噌煮込み汁」 みたいな感じ。

うちではだしは煮干しで取り、大根、白菜、サトイモ、ネギを八丁味噌で煮ることが多いですね。 人参やこんにゃく、油揚げを入れることもあるようですが、うちはそれぞれあんまり好きじゃない人がいるので省略されてます。

たいてい、どんぶりご飯の上にぶっかけて食べます。 冬の好物の一つです。体にはよさそうですよね。(塩分過多かも・・・)

野菜の味噌煮込みなんて、全国的にどこの田舎でも食べられている料理だろ?とこれまで思いこんでいたのですが、じつはこれ、愛知県の郷土料理なんだとか。へぇ~。

農林水産省 うちの郷土料理

な、なんかうちのと全然感じが違うんだけど~、こりゃ筑前煮に見えるんだけど~。ま、まあ。

考えてみると、普通の味噌の使い方って、味噌汁に代表されるように「煮立てると味噌の香りが飛ぶから沸騰させないよう」料理の最後に溶かして使うことが多いと思います。

でも愛知県においては、ぐつぐつ煮込んで味噌の味を具にしみこませる使い方も多い(味噌煮込みうどん、どて煮、この煮味噌とか)と思います。これは確かにこの地方で特徴的な使い方なのかもなあ。

特にこの地方は、コメや麦を使わず、大豆だけで造る濃厚な味噌(赤みそ、特に八丁味噌)の本場ですから、特にその傾向が強いかも。 

うちでも、普段使う味噌は「すりみそ」なのだけれど、まだ母方の祖母が生きていた時代には、 この煮味噌を作るとき用にそちらで「つぶ味噌」をもらっていました。より味噌の風味が濃厚だった記憶があります。 おふくろの味ならぬ、おばばの味です。

粒みそとすりみその違いとは
【粒みそ】
→木桶の中心部に近い、大豆やお米の粒がしっかり残った味噌をそのまま(粒が残ったまま)包装した味噌
粒が残っており大豆や米の香り・コク・風味をしっかり楽しむ事ができるので、味重視の方は粒味噌がオススメ
*米味噌では「こうじ味噌」が粒が残ったタイプになります
*お味噌汁にする際、粒の残りが気になる方はこし器で溶く必要があります
【すりみそ(こしみそ)】
→掘り出した味噌を包装する前に細かくすり潰した、大豆や米の粒が残っていない味噌
すって濾してあるので、香りなどは少し落ちますが口当たりはなめらかです。
こし器を使わずそのまま溶かす事ができるので、利便性重視の方は摺り味噌がオススメ

桝塚味噌

ちなみに、うちで使う味噌は、近所のスーパーでは売っていない、地元今井醸造の味噌指定です。  僕は八丁味噌の味噌汁が好きなので、朝はいつもご飯と味噌汁なんだけど(肉体労働には、パンよりごはん!)、毎朝飲んでると「味噌」の違いが結構気になるのです。 まあ安くはありませんけど、うまいからしかたなし。

再びカオマンガイ・・

俺のカオマンガイは、この程度の味じゃねぇ!  と思い、再度カオマンガイを作りました。

結論から申しますと、前回のカオマンガイの味が「イマイチ」だったのは、私めが、ナムプラー(魚醤)を入れ惜しんだためだと判明しました。ごめんなさい。なにせ買い置きのナムプラーが足りなかったものでして・・・

ということで、今回は  ナムプラーと、スイートチリソース(これ入れると美味しいよ  と助言いただきました)を新たに買いに行ったのですが・・・

なにせ貧乏性ですので、たまにしか使わない、ナムプラーとスイートチリソースの両方を買うのは、もったいないなあ と思ってしまいました。意外と高いしね。

そこで、近所のドンキホーテまで食材探しに遠征しました。

うちの近くのドンキホーテは、直輸入のブラジル、タイ、ベトナム、韓国の輸入食材を売っているのです(付近の自動車下請け工場で働く、外国人向けと思われる)。ここで「ナムプラー+スイートチリソース」の代用品となる一品を探し出す目論見でございます。多分、甘辛いソースがあるやろ。

頑張って探した結果、見つけました。こちらです。

ベトナム食材です。 コレ使うと、厳密にはカオマンガイ(タイ料理)にはならないのかもしれないけれど、僕が食べたいのはタイ料理のカオマンガイではなく「そちら系の旨い鶏飯」ですから、問題なし。        注「ナムプラー」はタイの魚醤

タイと違って、ベトナムはアルファベット表記なので、なんとなく読めたりります。

Nuoc Mam An Lien (声音記号略)。   「ヌクマム」はベトナムの魚醤です。それになにか修飾がついているので、ヌクマムになにか加えてあるのでは・・・とまではわかりませんでしたが、下に英語でPrepared Fish Sauce とあるから、そういうことです。写真を見ると何が追加されているか想像できるかもしれませんが。

種明かしをすると、これは「ベトナム生春巻きのタレ」です(と日本語POPに書いてあった)。魚醤にニンニクや唐辛子が加えてある、甘いけど辛い 「東南アジア旨味ソース」です。

コレを使えば、「ナムプラー+スイートチリソース」が再現できるはず。しかも、タイの魚醤より、ベトナムの魚醤はちょっとまろやかで、日本人の口にはこちらが合うと思うのです(関東の醤油と、関西の醤油みたいな違いかと)、ウシシ。で、作ってみました。

タレは、ちょっと甘いので、レモン汁と豆板醤で味を整えたけれど(味噌はやめとけ)。

はい。大変美味しゅうございました。  

参考レシピはこちら。先回のものより、こちらのほうが現地の味に近い感じ。

一つアドバイス付け加えるなら、もも肉の量は、米2合に2枚入れるのが絶対良いです。そして鳥皮は剥いだほうがそれっぽい感じがします。剥いだ鶏皮は、魚焼きグリルでカリカリに焼いて、あとのツマミにすれば無駄がありません。余計な油も落ちるし、これはコレで美味いっすよ。

でもさ〜。せっかくベトナム・タイ食材を売ってるのに、香菜(コリアンダー)は売ってないのよね。画竜点睛を欠きますねえ。しょうがないから、セロリーをぶち込んだら、それなりにはなったけどさ(匂いつけのみ)、あとは青ネギで見た目誤魔化せばバッチリ。