大阪・関西万博で14日、次世代の移動手段「空飛ぶクルマ」が開幕後初のデモ飛行に成功した。
・・・この日午前、大勢の来場者らが見守る中、丸紅が運航を手がける米リフト・エアクラフトの1人乗り機体「ヘクサ」が登場。離着陸地点の約10メートル上空を約7分間、旋回した。前日の開幕日に飛行予定だったが、悪天候で中止になったため、今回が初飛行となった。
ヘクサを開発した会社によると、この機体は「世界初の量産型eVTOL」だそうです。
万博・・・国際博覧会・・・開催の目的は「地球規模の課題の解決に寄与すること」なのですが、その目玉の一つが量産機のデモ飛行って、いろんな意味で終わっとるがな。
ところで前から思ってたのですが一言言わせてください。
「クルマ」なのに道路走らねーじゃん!

走れそうなタイヤがついてるモデルもあるので、諸外国では将来的には「空飛ぶクルマ」が公道を走る未来がくるかもしれませんが、絶対日本で公道を走る未来は来ないでしょう。なぜなら・・・
日本ではウーバー(ライドシェア)すら規制で自由に公道を走れないからです!諸外国では現に走っているのだし、ライドシェアが自由に公道を走れない技術的な問題は一切ないのにも関わらず・・・。
8日から始まる「日本版ライドシェア」は、タクシー会社が運行を管理する。これまでウーバーアプリで呼べるのはタクシーだけだったが、タクシー会社に登録する運転手が持つ自家用車が呼べるようになる。
・・・ライドシェアは海外では需給に応じて運賃を設定する「ダイナミックプライシング(変動価格制)」が採用されているが、日本ではタクシー会社への配慮などから、タクシー料金と同等の金額となっている。・・・海外ではタクシーとライドシェアが共存する国が少なくないが、日本では議論の進捗が遅い。深刻な運転手不足に対応することがライドシェア解禁の背景だが、抜本的な解決策にはほど遠い。
タクシーもライドシェアも同料金なら、プロの運転手の方がいいに決まってんじゃん。一体何のためにやってんだか。日本は「人手不足」だと聞いていたのだけれど、この記事を読む限り誤報のようです。日本の課題解決には「技術不足」よりむしろ「規制緩和不足」なんでしょうな。万博より政策コンテストでもやりなよ・・・
まあ、そんな国で空飛ぶクルマが公道を走るなんて無理無理無理ー。 だったらクルマじゃねーじゃん。飛行機だってヘリだって向いてはいないけど地上走行はできるんだから。だったら呼び方は「有人ドローン」の方が分かりやすくない?
ならさ、万博でウクライナの軍用ドローンがロシア戦車を攻撃するデモとかどう?陸自の総合火力演習並みに観客が呼べると思うぞ。(日本はウクライナを応援してるんでしょ?)
滅多に目にすることができない実弾射撃などを目の前で見られることで人気があり、平成26年度の来場者数は約2万9,000人である。・・・2023年(令和5年)度以降もインターネットによるライブ配信を継続し、観客を入れての一般公開を行わないことを同年3月31日に発表した。
日本だと空飛ぶクルマじゃなくドローンで良くね?以外にヘリコプターじゃダメなの?とも思いませんか? ドローンだと中国が先進国だしなあ。あの国から輸入するなら、国産の優秀なヘリコプターを有効活用しましょうよ・・・
調べてみると、空飛ぶクルマ(通称)の正式名称は「電動垂直離発着型無操縦者航空機(eVTOL:electric Vertical Take-Off and Landing)」というそうで、電動で、垂直離着陸が可能な、航空機ということ。車である必要はないそうな。やっぱ「有人ドローン」のほうが適切な気がしますね。

ヘリコプターより静かで整備容易(電動だから)ってことから、都市交通の手段としていいそうな。なるほど。
まあトランプ氏なら「男ならタービンエンジン思い切りふかして(燃料ガンガン消費し)ブイブイ飛んでみよう」と言いそうだし、グレタ・トゥーンベリ氏なら「ソーラーインパルスで飛べ(太陽光からのエネルギーだけで飛ぶ飛行機)」と言いそうですが。
うーん、こういうの「夢のある話」だと言うのか、「都市交通ならもう少し現実的な解があるんじゃね?」と思ってしまうか・・・こういう「町中を我が物顔に暴走するクルマ」とか(笑)。

急増の外国人観光客に人気の公道カート 事故や苦情が増加 安全対策強化求める声も
いや、これが公道を走れるのに、ライドシェアはダメって、つくづく日本はダメな国ですな。(迷惑な話ではあるけれど、法の穴を見つけ、合法的にこれを走らせた事業者はすごい!)

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。