吉良頭首工の桜

 

 

 

 

我が家は矢作古川まで徒歩5分。さらに5分ほど上流へ向かうと「吉良頭首工」があります。頭首工とは、農業用水を取水する堰のこと。 小さなダム※ですね。上流側には湛水エリアが広がり、なかなか風情のあるところです。

ちなみに左岸側(上流から見て左、写真の左側)の丘からあっちは、吉良氏約3000石分の領地でした。吉良氏はもともと足利氏の一族だったんですが、吉良の地を治めることになったので、地名を苗字にしたんですな。、当然町の名前は吉良町。 忠臣蔵で有名な上野介(義央)様も、普段は江戸住まいですが一度は領地にも戻られたようです。

閑話休題。写真に見える丘の名前は「岡山」。標高は最高点で58mと大したことありませんが、西に川を配し、東側の山地から平野に岬のように突き出た「背山臨水」の地でございますから、特に南面は寺社仏閣を配置するのがおススメの土地でございます。ハイ。 地図はこちら

事実、南側の山麓には吉良家菩提寺である「華蔵寺」「花岳寺」があるなど、散策するのに良いところです。頂上に古墳もあったようですな。岡山散策については、また紹介します。

頂上付近は、私有地や水道施設が占め、さらに竹に覆われ残念ながら眺望は望めないのですが、ここから麓を眺められたら、さぞかし気持ちよいだろうと思います。

北側には西尾市のゴミ焼却場が立地し、その余熱を利用した屋内プール「ホワイトウエーブ21」が併設されています。山から眺めるとしたら、景観的は良くないのだけれど、私も4月から時々泳ぎに行くなどお世話になってるので何も言えん(笑)。

堤防には菜の花。堤防脇には満開の桜。「菜の花や山は東に花西に」 ですな

 

(元歌 「菜の花や月は東に日は西に」)

満開から少し散りかけ。頭首工の配水場なので立ち入り禁止ですが、通りすがりに楽しみます。

水利施設って桜を植えたところが多いですね。ここは堤防の下なので眺望が利かず残念ですが、花と水辺、山辺の接点と、名所になりえる要素が満杯です。ここもあと一歩の潜在能力が多分にありそう・・・ですが、人込みは嫌いだから今のままでもいいかぁ。

 

※堅い話をすると、日本では「ダム」と「堰」は区別されていて、高さ15m以上の堰をダムと呼びます。(河川法)言葉の定義に過ぎませんが。