東海道新幹線 運転見合わせの原因は「ヘビ」 →背景も十分調査できれば!

きょう午後、東海道新幹線が停電のため、約1時間半にわたって運転を見合わせました。 原因は「ヘビ」でした。

JR東海によりますと、きょう午後5時半ごろ、岐阜羽島と米原の間で停電が発生し、広い範囲で上下線の列車が一時ストップしました。現地に係員が向かい、点検作業を行ったところ、岐阜県大垣市で架線にヘビが絡まり、ショートしていたということです。

東海道新幹線 運転見合わせの原因は「ヘビ」 午後7時に全線で運転再開

こういうことは起き得ます。それ自体はまあ仕方のないことでしょうし、現実問題として蛇などの生き物を完全に施設に侵入できなくする というのは困難です。だから「万全の対策を求める」ことは無理であることも理解しています。

けど・・・もしこの事象の背後に他の理由・・・例えば・・・これまで架線周りは年に2回草取りしてたけど、予算不足のため年1回に減らしました。そのため蛇が侵入しやすい動線が形成されていました みたいな、維持管理の過度の省力化・・・みたいなことがあったとしたら・・・

まあこれは仮定の話なので、実際そうかはもちろん分かりません。けど、もしそのような事象があったとすれば、これから同様の事故が発生する可能性は高くなります。

なので、「蛇が原因だったらしょうがない」で終わることなく、(その可能性があれば)深くまで掘ってきちんとした原因究明と対策が講じられるといいなあ と思った次第。

新幹線、原因はいろいろでしょうけど、結果として最近よく止まりますもんね。

smartmat Claud

維持管理が雑で蛇出現回数増加?と変な妄想をしたのは、僕が昔勤めていた役所(河川管理)で「予算がない」として真っ先に削られたのが「堤防除草」の費用でして。たしか2回分の費用が1回分減らされたことがありまして。(ひどいな と思って)

堤防除草は、堤防の僅かな変化(劣化)を早期に発見するもので、回数は多いに越したことはありません。少なくとも出水期まえには綺麗にしておきたいもの。

河川敷や堤防の除草は何の目的で行うのですか?また、年に何回行うのですか?
堤防の除草は、洪水による災害の発生の防止のため、及び、洪水後に堤防の変状を把握して次の洪水に備えるための堤防の状態把握を目的とした「堤防点検」を実施するために行っているものです。
また、河川利用にあたっての安全を確保するとともに、ゴミ等の捨てにくい環境の形成及び防犯上の観点からも犯罪などの誘発を抑制することにつながります。
堤防点検は、日常及び災害時において実施する必要がありますが、堤防の僅かな変化(洗掘・漏水・亀裂・沈下等)を点検するには、堤防に植物等が繁茂していると確認ができないことから、特に台風シーズンには定期的に堤防の除草を行い、草丈を短くすることにより精確な点検が可能となります。(梅雨時期前に1回除草、台風時期前に1回除草を予定しています。)

江戸川河川事務所

でも、その辺の河川見に行くと、たいていジャングル化してますよね。 実際は堤防の変状なんて絶対見えないじゃん って感じ。

蛇で停電の話も、そういう背景がありえるんじゃないの(JRも役所みたいなもんだし)? って妄想。

まあ、現場の立場から見て「そこの費用は削ったらダメだろ」 と思うところ(主に維持費)から、天の声により予算が削られていく というのが、僕の社会人経験論です。維持費削るくらいなら新規建設を凍結すべき が正論だと思いますが、世の中そうは動かない。

そこをケチってもたいして節約にならないし、またすぐ悪影響は出ないかもしれませんが、後でじわじわ効いてくるみたいな。

こんな無能な役所、要らない。

江藤拓農林水産相は29日、訪問先のジャカルタで取材に応じ、日本国内のコメの供給が不足し、価格が高騰している問題について、「待っている人がたくさんいる。放出した備蓄米がスムーズに流通するよう、できるだけ働き掛けていきたい」と述べた。

備蓄米流通に「働き掛け」強調 江藤農水相

中学生向け国語の問題。「農水相の言う働き掛け」とはなにか、具体的に述べよ。

答え  中学レベルでは回答不能。 霞が関文学で「国民の手前、なにかやるふりをしないと持たない」という意味で発言した意味のない言葉だから。類例:「まことに遺憾」

裸の王様のパレードを見て「王様は裸だ!」と素直に叫ぶと死刑になっちゃうんだ。正解は「王様の服、お綺麗ですね」。意味のない言葉の投げ合い。これは大人にならないとわからない日本社会の悲しい処世術の一つでそれっぽく言うと「和を以て貴しとなす」(笑)。 今の日本に必要なのは、「和して同ぜず」 だと思うが。

中学生向け社会の問題。 「コメの供給が不足し、価格が高騰している」のを解決するにはどうしたらよいか述べよ。

進研ゼミ中学講座

答えは上記の通り。「価格が高騰しているのは、需要に対して供給が足りないから。 単純に備蓄米の放出量が足りないだけ」

流通がスムーズかどうかは本質的な問題ではありません。価格が下がるくらい大量に放出すれば、自動的に放出米がスムーズに流通するようになります(値段が下がるのに売り惜しみするバカはいない)。流通がスムーズでないのは、「この程度の放出ではこの先も価格が下がらない」ことを見透かされているから。

つまり、戦略で言えば典型的な「兵力の逐次投入」による失敗ですね。

まあ農水省の官僚もそれがわからんほどバカではないでしょう。とすれば、農水省は価格を下げたくないから、十分な備蓄米量を放出してない と言われても仕方ない。どうしても備蓄米に手を付けたくなければ、トランプ対策の意味でも米国から米を輸入するのも良い案ですが。

 高止まりするコメ価格が日本人の食卓を苦しめている。供給不足が叫ばれるなか、政府内では米国産のコメの輸入を拡大する案が浮上してきた。流通する量が増えれば価格が安くなるはずだが、農林水産省はこれに強く反対する。主食として保護されてきた「国産米」を今後も守るべきと訴えるのだが、その主張は本当に正しいのか──。【前後編の後編】

米国産米の輸入拡大は長期的には国益を損ねるという阻止派の主張に対して、農業経営学が専門の大泉一貫・宮城大学名誉教授は真っ向から反論する。
「関税をなくして競争に晒されないと、日本の稲作は崩壊するのではないかと危惧しています。
農水省は関税で守り、生産調整でコメの価格を高止まりさせ、補助金をばら撒けば日本のコメはこの先も安泰だろうと考えている。零細農家を保護することが、国産米を守ることにつながるという理屈です。
 しかし、現実を全く見ていない。現在、稲作農家は55万戸ですが、政府の支援があっても毎年5万戸がやめている。零細農家のほとんどが兼業農家であり高齢者で、このままではどんどんコメ作りをやめていく流れは変わりません」

トランプ関税交渉カードに米国産のコメ輸入拡大案 「外圧を利用した方が国産米にとっても長期的な安定供給に繋がる」との指摘、輸入米増加が改革を進める好機に

「トランプ関税の撤廃を断乎求める」くらいなら、せめて自国の米の関税もすべて撤廃しないと「交渉」とすら言えないですよね。僕が赤沢氏だったら恥ずかしくて渡米できない案件ですが、政治家というのは偉いものです。

2回目の関税交渉に向け、30日からのアメリカ訪問を控えた赤沢経済再生相は全ての関税措置の撤廃を求める立場に変わりないと強調しました。
赤沢大臣は記者団に対し「一連の関税措置をすべて撤廃してくれと見直しを求めている。それも強く求めているというポジションに変わりはない」と述べた上

30日から訪米し2回目の関税交渉へ 赤沢経済再生相「一連の関税措置をすべて撤廃してくれと見直しを求めている」

ともかく、農林水産省には供給サイド(農林水産事業者や農協)の立場に立つだけでなく、需要サイド(一般消費者)の立場に立った政策ということも考えてほしいものです。って、一応農林水産省設置法の「所掌事務」にはそれも明記されてはいるのだけれど

(同法第四条四項)所掌事務に係る一般消費者の利益の保護に関すること。

まあその省の大臣が平気で「コメが高いのは消費者が悪い」って言うバカ(農林族ともいう)だから、まあ救いのない話ではあります。悪いのはお前だよ。

「ただですね、消費者の方々がですね、安定的に合理的な価格でお米をですね、手に取るためにはですね、消費者の方々も少し考えて購入をしていただきたい」
とにかくこれ、少し長く引いたがその辺の飲み屋で偉そうにうんちくを傾けているのではなく農水大臣の会見なのだ。
・・・ 
 そもそもずっと「コメの価格は安定する」「備蓄米など出さなくても」「備蓄米を出せば安定する」と言い続けて何ひとつその通りになっていない原因は政府そのものではないか。なのにいまさら消費者にも責任とは。

《いまも続く令和のコメ不足と高騰》「お金さえ出せば手に入ると日本人が信じ過ぎた」と他人事のように語る江藤農水大臣 「必要な分だけ買っていただく」に消費者から出る不満「買い占めるほどコメはないよ」