宇連山登山(愛知県新城市・929m)

久々に、山登りをしました。 前回しっかりとした山に登ったのは、5年前の南アルプス・荒川三山・赤石岳縦走です。まあ、それにくらべればかわいいもんですけど。 登山靴も新調したんで、靴と僕の身体のリハビリがてら。

登った山は 愛知県東三河の「宇連山」です。「標高は低いけど、まるでアルプスのような稜線歩きが楽しめる・・・」そうで。

圧倒的な縦走登山!新城「宇連山」は愛知が誇るアルプスだ

「南尾根」から山頂を目指すルートは、宇連山へ登るハイカーに最も好まれる道として知られます。その理由は、途中の展望の良さと、所々現れる岩尾根!アップダウンと景色変化に富み、時折アルプスを彷彿とさせる大スケールの絶景を見せてくれる点が醍醐味です。
なお、かつて荷物を背負って山登りのタイムを競う国体競技のルートだったという歴史もあり、別名で「国体尾根」という名称が付けられています。

LINEトラベル

アルプスをほうふつとさせる大スケールの絶景。いいじゃないですか。コロナの影響もあって、他県に出るのは少し抵抗もあるけれど、ここなら県内だね。

登山口が「愛知県民の森」というアプローチの良さ。いくつも周遊ルートが取れるし。 県民の森の施設で、下山後すぐにお風呂に入れるおまけつき(400円 11時〜15時まで)奥三河の山には登ったことないけど、行ってみましょ!と2日前に急遽決まった。事前予報だと台風が来てて大雨の予報だったからね。

コースは、一番人気があるという、駐車場〜南尾根〜西尾根〜宇連山〜滝尾根〜駐車場。

うまく写ってないんだけど、上の地形図で、時計回りに一周したのね。

登山口(南遊歩道登り口)8:10   標高140mくらいかな

地形図にこの道は出てないんだけどね・・・ 宇連山登山マップに出ているので、これを持っていくといいかも。 一応県民の森の看板には書いてあるんだけど、広すぎて分かりづらいので補足しておくと「Bキャンプ場12番ロッジの横」です。ロッジには大きく番号が書いてあるので、それを見ると分かりやすいです。  ちなみに県民の森は夜8時から朝7時まで閉門するそうなので、あんまり早く行ってもダメですよー。

稜線に出るため、いきなり急登。ハアハア。

で、稜線はこんな感じ。

アルプス・・・っぽいかなあ? まあ目に入る風景は思いっきり「森林」ですし、場所によっては下に「県民の森」の平場が見えてたりします・・・何より標高400mくらいなんで、まだクソ暑い。当たり前ですがアルプスっていう感じはしないなぁ。 なら冬に登れよ・・・。

ところどころ、周りの山脈が眺められます。 愛知県が「山がち」というイメージはあんまりないんですけど、奥三河ってかなーり山奥 なんです。低山だけどね。

こういう稜線(南尾根)を経て、頂上付近の稜線(西尾根)にたどり着きます。こちらは森林の中の登山道。左斜面の造林帯(国有林)と右斜面の自然林(県民の森敷地)の間に設けられた稜線防火帯が登山道になっています。 写真は帰りに撮影したので、左右が逆になっていますね。この辺りで10:30頃。

ザクザク登って、頂上に着きました。11:10です。低山だけど、高低差はそれなりにあるんでくたびれますねえ。

あんまり眺望は無いです。 持参したアルコールストーブでお湯を沸かし(装備の点検を兼ねて)、カップヌードルを食べたんだけど、暑すぎてあまり美味しくなかった・・・。冷たいビールかコーラが飲みたいよう。

後はひたすら下山。 県民の森宿泊施設(モリトピア愛知)に着いたのは13:10でした。お風呂に入って汗を流し、自販機で三ツ矢サイダーとポカリセットを買って一気飲み。

水は十分持ってたんですけど、生ぬる〜い上にゴムの匂いが気になるハイドレーションシステムなんで、積極的に水を飲みたくなくて(マズイから)・・・これは危険ですねえ。

登山におすすめのハイドレーション10選!長く使うための注意点や使い方も紹介
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YAMA HACK

うん、こいつは新調して、しっかりお手入れしたほうがよさそうですね。

5時間くらいの登山だったけど、身体すごく疲れた・・・普段肉体労働してるけど、使う筋肉が違うのか、そもそも「運動不足」なのかもしれない・・・もう少し精進しないといかんなあ。

※天気予報が外れて急遽晴れたのと、世間が四連休の直後の平日を狙ったこともあってか?登山中誰にも会いませんでした。静かでいいんだけど、一人ぐらいいてもいいじゃない・・・と  しかし暑かったね。

カンチレパートラス橋

先日の旅で、走行中のバスから熊野川を眺めていたら、気になる橋がありまして。それがこちらの写真です。

うーん、このタイプの橋の写真は見たことがあるんだけど、なんという種類の橋だったかなあ? 鋼材をトラス(三角形)の形に組んでいるタイプなので、「トラス橋」の一種なんだけど、少し吊り橋にも似てますね。

あ、ちなみに「一般的なトラス橋」ってこんなヤツ。これはよく見ますよね。

んで謎の橋なんですけど、まずはgoogle先生に訊いてみることにしました。

掛けられた位置からして、この橋は幹線道路から熊野川対岸にある水力発電所へ渡るために造られた橋だと思われます。水力発電所は「電源開発(現J-Power)」って書いてあったから、橋の施工者も電源開発でしょう。なので「熊野川 トラス橋 電源開発」で検索してみると・・・ありましたー。

敷屋大橋(和歌山県)

国道168号を十津川からさらに南下し、和歌山県に入る。国道の旧道部分に、このカンチレバートラスが架かっている。天気はよく、通るクルマなどない旧道。それでも、敷屋大橋は美しくそこにあった。
このすぐ下流に十津川第二発電所がある。電源開発所有・運営で、そのために架けられた橋ということだろう。

1960年4月電源開発株式会社建造

轍のあった道

「轍のあった道」さんのHPでした。このHPは廃道とか隧道マニアには有名です。

橋の名前は「しきやおおはし」。橋の形式は「カンチレバートラス」橋だと分かりました。 そういえば、橋のたもとに同名のバス停があったような気も、するなあ(笑)。

さて、橋の形式である「カンチレバートラス」ですけど、これはカンチレバー+トラスです。トラスは前に出てきたけど、 「カンチレバー(cantilever)」ってなんでしょう?

答え・・・「片持ち梁」(あるいは一端固定他端自由梁)

wikiによりますと、「水泳プールにある飛び込み板は、片持ち梁構造の代表的な形」だそうで、ん・・・「高飛び込み」する奴かな・・・。

だけどさあ、さっきの写真見ても、どこに片持ち梁(カンチレバー)が使われているのか、よく分からないんですけど・・・? 

wikiトラス橋によりますと「カンチレバー橋は、吊桁を、両側の橋脚から張り出した片持ち梁がヒンジを介して保持するものである。」だそうです。なるほど。wikiを参考に図化してみるとこうなります・・・

写真だとよくわからないのですが、川の中州に立つ二本の橋脚の間に「吊桁」があり、ヒンジを介してその荷重を両側の片持ち梁が支えているんだね。だから荷重が集中する片持ち梁をしっかり支えられるよう、橋脚あたりの鉄骨を吊り橋みたいな形に組むことで、しっかり荷重を支える構造になっているわけだ!

「ヒンジ」は「ちょうつがい」だと思ってください。上下左右には動かないけど、回転は自由な支え っていう意味。このヒンジを設けることが味噌なのです! 

ヒンジがあるかないかで、中央の吊桁に掛かる曲げモーメントが大きく変化するのです。

あ、曲げモーメントってのは、この場合「桁を曲げようとする力」です。桁が曲がったら使い物にならないから、構造物はなんでも、曲げモーメントに耐えられるように造らないといけないのです。しかも、部材の場所によって曲げモーメントの値は異なるので、曲げモーメントが大きい箇所は、他の所より頑丈な構造にする必要があるのです。→こういう学問を「構造力学」って言います。機械・建築・土木系の学科で勉強します←

閑話休題。「部材の場所によって曲げモーメントの値がどうなるか」を図に示したのが、曲げモーメント図です。 カンチレバートラス橋と普通のトラス橋の桁で、曲げモーメント図がどう違うかを示したのが下の図です。

無断借用しちゃいますが、上が カンチレバートラス橋 。下が普通のトラス橋の曲げモーメント図です。縦線が吊り橋みたいに見えてますが、縦線は曲げモーメントの数値を示していて、山の高いところ・谷の深いところは大きな曲げモーメントがかかっていることを示します。山と谷があるのは、モーメントの向きを上下で示しています。細かいことは「構造力学」でやってね(笑)。

カンチレバーとは?1分でわかる意味、構造、カンチレバー橋、片持ち梁
建築学生が学ぶ構造力学

ま、くらべてみると、上のカンチレバー橋で、ヒンジに囲まれた「吊桁」にかかる曲げモーメントが小さくて済んでいるのが分かりますよね。

下の普通のトラス橋の場合、中央部に大きな曲げモーメントが掛かるので、中央に橋脚を立てて桁を支えたいところです。が、上のカンチレバートラス橋では、中間の橋脚は不要そうだし、吊桁をもっと長くしても大丈夫かも・・・って思いますよね。

はい。それがこの橋梁形式のメリットです。これまでのトラス橋と比較して、中央部に橋脚を立てることなく、長い(吊)桁(=橋脚と橋脚の間が広い) の橋を架けることが可能になったのです。

吊桁は現地ではなくよそで造って、最後にクレーン船で「よっこらしょ」と吊って架設することも可能なので、大きい川、深い川に少ない橋脚本数で橋を架ける時、有利な橋型式になるわけです。

※カンチレバートラス橋は、ハインリッヒ・ゲルバー(ドイツ語版)が考案したため、日本ではゲルバー橋とも言われるそうです。