「さわかみファンド」・・・懐かしや

いつもチェックしている著名投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」で、田端信太郎氏の「さわかみファンド」ぶった斬り動画がキレッキレな件 という記事が目に留まりました。

YouTuber田端信太郎氏の「さわかみファンド」の運用に対する動画がキレッキレだったので取り上げます。・・・いずれも至極ごもっともな内容です。アクティブファンドに対する私の考え方と同じで、まさに「我が意を得たり」という感覚です。

田端信太郎氏って誰だか知らないのですけど、いやあ梅屋敷商店街(水瀬)さんがおっしゃるようにキレッキレで至極ごもっともな内容。勉強になるので見ておくと良いと思います。

 さわかみファンド、懐かしい。まだ生きていたんですね。田端氏の言うように「多大な広告費出して次の安値で全力買いしますなんて新聞で宣伝せず、ファンドなら黙って買えよ!」です。ファンドがこんなことで目立ってどうすんだよ。

要約は水瀬さんがきっちりされているので省きますけど、田端動画で僕が特に共感したのは、「アクティブファンドのファンドマネージャーって宗教家みないなもん」という発言の部分。

実は僕も昔(投資を始めた初期)に「さわかみファンド」を購入しており、一時期はその投資内容を真似て投資する・・・いわゆる信者だったもので身に覚えが・・・。ずいぶん昔に棄教して全売却しましたけど。

僕が投資を始めたのは今から25年くらい前です。この頃は投資=危ないもの=禁じられた遊び みたいな扱いでした。

当時の投資信託というのは「グローバルソブリンオープン」みたいな毎月配当かつ高い信託報酬を取る、若い人が将来に備えるには不適切なものが主流でした。

(その目的のため、オールカントリーみたいなリーサルウェポンに信託投資できるようになったのはほんの最近の話です)

記憶があいまいだけど、僕は確か吉本 佳生さんの本(経済学者の新書での事例紹介)でこのファンドを知り、投資することにしたんだと思います。当時珍しい「若い人が将来に備えるための投資信託」を目指していたのは間違いなかったかと。

その時代では「さわかみファンド」は比較的手数料が安く、良心的なアクティブファンドでした。田端さんもファンドの中身はともかく、その設立経緯と設立した先代社長(澤上篤人氏)には敬意を表してますね。 しかしまあ、設立したファンドに堂々と自分の名字をつけちゃえるんだから、いわゆるそっち傾向はありました。

アクティブファンドというのは、個々の客から預かったお金をまとめ、ファンドマネージャーが「この会社は儲かる!」と判断した会社群に投資して利益を得る仕組みです。

でもさわかみファンドは、その目利きがイマイチだったんだよね。てか、大半のアクティブファンドはインデックスファンドに負けるものというのがまぎれもない事実です。

それでもアクティブファンドを購入するのは、「このファンドマネージャーは他とは違う」と顧客に信じさせることができるからです。まさしく宗教(笑)。

ずっと儲けさせてくれる稀有なファンドマネージャーは、ある種の神となります。例えばウォーレン・バフェット!

さて、当時のさわかみファンドは「三洋電機」という会社を非常に推していました。太陽光発電来るよ~僕もそう思いましたので、毎月のファンド報告書を熱心に読み「三洋電機」の購入株価と購入数の変化をチェックし、それより安い値段で、個別に三洋電機株を購入していました。 「コバンザメ」投資法ですな。

さわかみファンドの購入者だけが参加できる勉強会にも一度行ったことがあります。

でもまあ、結果は皆さまご存じの通り、 「三洋電機」という株式会社は今やありません(笑)。三洋電機が頑張って主力製品にしようとした太陽光パネル、その後大需要が訪れますが、儲かったのは三洋を含む国産勢ではなく中国勢だったというオチです。

まあ、それで目が覚めたっていうか・・・。自分の金をかけているからこちらも真剣に検討しますよ。単純ですがさわかみファンドとTOPIXの比較チャートを見比べてみるとどちらに投資すべきかは歴然としていました。 田端記事にも詳細に出てますが。

はい、全解約!さようなら。 こちらはインデックス派に宗派鞍替えしました。

そのうちに運用責任者、そして社長が息子に変わりました。なんで利益追求組織なのに運用が実務担当のX氏ではなく子供に託されるのか・・・答えはただ一つ。営利組織じゃなく宗教組織だから。それなら世襲が大事ですよね。

それでもまあ、おかげで個別株投資の面白さに目覚めてしまい、今でも少額やっています。ただしプロがやっても当たりはずれは分からないので、見解は参考にするけど、最終的には自分で納得し、自分が決めたから買う というプロセスになるようにはしています(結果としてコバンザメになったとしても)。それなら損をしても少なくとも自分は納得できるので。 

現在の資産配分

昨年から資産配分の整理をしていましたが、確定申告も済ませようやく整理が終わったので、自分のメモを含め資産配分を公開します。 それに他人がどんな商品を持ってるのかって興味もあるでしょ? すべて公開ではありませんが・・・

僕の区分だと、安全資産(円とドル資産)が50%、リスク資産(日本と米国株式)が50%くらいの配分になっています。 まあ安全資産に「国債」が含まれており、これ安全資産なのか微妙なところがありますけど。

1.円資産

①普通預金(楽天銀行とゆうちょ銀行)・・・普段使い。メインは楽天銀行なんですが、給与の振り込みといくつかの口座振替で「オンライン銀行不可」という化石事業者があるので、ゆうちょ銀行をサブで使っています。 DXってなんでしょうね? 

*ただし、ゆうちょ銀行は災害対策の観点から口座は常に20万円をキープするよう気を付けています。詳しくは「災害時におけるゆうちょ銀行のアドバンテージ」記事を読んでね。

②個人向け国債(10年変動)・・・円資産の大半がこちら。少し銀行の定期預金もありますが、満期になったらすべて国債に切り替える予定。民間銀行の定期預金より国家債券の方が利率がいいから。信用度(リスクの大きさ)を考えるとおかしな話だけど・・・

③その他・・・日本株式の購入余力(現金)分と節税目的の保険積立金です。生命保険控除として明治安田生命「自分の積立」、個人年金保険控除としてJA共済「ライフロード」に加入しています。

2.ドル資産

①ドルMMF・・・外貨建MMFってやつです。

「日本を除く世界先進国ETF(TOK)」という、日本人専用に造られたようなマニアックな指標に連動するドル建てETFを売った代金。

昔はオルカンなど日本円で買える安価な海外投資信託が存在せず、わざわざドルに両替してこのマニアックETFを購入する(しかも一般口座で)のがインデックス投資のベター手段だった頃がありました。

 今ではこんなマニアックドル建てETFに投資する人はいないですし(早期償還の恐れがある)、そもそも指標が米国好みの僕の好みに合いません。しかも一般口座だと「売却して利益確定したら確定申告して自分で納税」が必要と面倒。なので今回頑張って整理しました。

閑話休題。今はドルMMFの金利がいいんでこのままにしています。でもドル資産が多すぎるので、適宜円に換えNISAとIdecoの積立に流用していく予定。

②アメリカ国債・・・あと4年くらいで満期のもの。利率が4%あるんで、満期まで持って、それからどうするかはゆっくり考えます。そのころにはトランプ君も退任してる・・・よな?

③アメリカ国債ETF・・・たくさんある中で、バンガード超長期米国債ETF(EDV)って奴を選びました。国債は長期のものほど、短期のものより金利の動きによって価格が大きく変動するそうです。(金利が下がれば国債価格は上昇する)。ETFも同じです。だから 「アメリカの金利はもう下がる一方だろ、今買っておけばこの先儲かるんじゃね?」と考えて購入し早一年。金利下がらないよお(ゆえにETF価格は緩やかに下がりつつあり・・・)。「この先も金利の低下は緩やかでしょう」 ということのようだし、トランプ君の活躍によっては金利上がるかも、という説も。・・・うーん。まあ大損してないから放置ですな。

3.日本株式

趣味の個別株投資です。今は15銘柄くらいかな。先回の記事で紹介した「「サイゼリヤ」に投資すべきか?」のようなことを(お金掛けて)考えてると楽しいです(勘ピューター投資)。

まあ比率を見て分かるように、基本的には日本にあんまり期待してないですが、それでも自国だから情報取得は容易だし、実際お客として商売実態を体感しに行けたり、優待使えたりするんで。

「趣味」なんで大きくマイナスになったら売る(その時は脳が瞬時に「この銘柄はもう儲からないから売るべきだ」というシナリオをでっち上げるのである)、大損はしてない・・・と思いたい。

4.米国株式

昔は個別株も買ってましたが、情報が取れないんで諦め、今は投資信託の積立が主。NISAの成長投資枠だけは年初一括投資。

①VTI(米国株式市場全体に投資するドル建てETF),VGT(コンピューターやソフトウエア、インターネット企業に投資するドル建てETF)・・・昔買ったもの。かなり価格が上昇してるし、特定口座に入ってるから当分このまま放置かな。

②楽天・全米株式インデックス・ファンド・・・積立NISAで買ったもの。2038年まで塩漬けですね。

③eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)・・・今NISAで積み立てているもの。

④楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド・・・今Idecoで積み立てているもの。③と同じ「eMAXIS Slim」で揃えたいんだけど、楽天証券のIdecoでは「eMAXIS Slim」の取り扱いがないのだ(泣)。