2025最後に「2026年のNISA投資戦略」

成長投資枠240万円と、積立枠120万円・・・

成長投資枠の240万円分は、12月25日に発注してもう埋めました。 今年のうちに買えるの?って思うかもしれませんが、年末に買うと約定して口座に渡るのは1月6日になるので、「2026年のNISA枠を使用」という扱いになるようです。

買ったのは、eMaxis slim SP500 投資信託 です。 まあ買ったと言っても、特定口座にあった同信託を売ってNISA口座で買いなおしたってだけなんですけど・・・

積立枠120万円のほうは、毎月10万円ずつ同信託を購入します。 結局、成長枠も積立枠も2024年、2025年と同じことの繰り返しです。

えー、米株式指標より全世界株式指標とか債券や貯金の方が良くない? って声もありますね。米国株なんてAIバブルの真っ最中で、そのうち大暴落するぞ!とか。

その危険性は高いと思うけれど、一方で米株につぎ込みたいぞ~っていう感覚も。感情論かもしれないけどさ。~投資する本人が納得すれば、どの道をとるも個人の自由(自己責任)~なので。

1.来年、トランプ関税突如なくなるかも

国際緊急経済権限法(IEEPA)を根拠にしたトランプ米政権の相互関税、中国、カナダ、メキシコに対する一律関税の合法性について、最高裁の判断が間もなく下される。ベッセント財務長官は、来年1月初旬に米連邦最高裁判所の判断が示される、との見方を示している。
 1審、2審ともに、IEEPAを根拠にした関税導入は大統領に与えられた権限を越えているとして、違法と判断された。トランプ政権は最高裁に上訴していた。最高裁の判事9人中6人はトランプ大統領が1期目の政権で指名した人を含む保守派である。そのため、当初はトランプ政権寄りの判断が示されるとの見方が多かった。
 しかし、11月に開かれた最高裁の口頭弁論では、保守派の判事からも、厳しい指摘が相次いだ。現時点では、最高裁でも違法判決が下されるとの見方の方がやや優勢だ。

米最高裁が相互関税に違法判決を下せば、トランプ関税策は後退へ:企業は関税の返還を求め提訴

仮に違法となれば、どうなるかというと・・・

違法判決はトランプ関税を大幅に縮小させることになることが考えられる。そうなれば、米国経済、世界経済にはプラスになるとの見方から、株価上昇など世界規模で金融市場の楽観論を強める可能性があるだろう。

まあ、米政権は企業から関税返還訴訟が相次ぎすっちゃかめっちゃかになるでしょうけど、米企業はやる気もりもりで余計頑張るようになるんじゃないかと。

2.それ以外に各国からアメリカに投資がわんさか来る

日本は「トランプ関税の関税率引き下げ」を条件に、80兆円を米国に投資する合意話がありましたよね。(ピストン赤沢氏の交渉案件)

同様に、韓国から50兆円、EUから90兆円の投資と同規模以上の米国産エネルギー購入という(アメリカにとって)景気のいい話もありました。 

韓国は米国に3500億ドル(約50兆円)を投資する一方で、米国は税率を当初の25%から15%に引き下げる条件で折り合った。

韓国と「トランプ関税」15%合意の米、投資50兆円で折り合う…難航する国には揺さぶり

 米国がEUに課す「相互関税」の税率を、通告していた30%から15%へ下げる。輸入自動車への関税も15%とする。一方でEUは、米国から7500億ドル(110兆円)のエネルギーを購入するほか、米国に6000億ドル(88兆円)投資する。

米国の対EU関税、自動車含め15%に引き下げで合意…EUからはエネルギー購入や対米投資

これらの話って、「関税率引き下げ」の見返りだから、関税が違法でも有効な話ですよね?てか、関税が違法となったら、2026年は中間選挙の年でもあるので、景気を良くして選挙に勝ちたいトランプ御大は「がたがた言わず、早く約束した貢物もってこい」と忠犬どもに命じるでしょう。アメリカ国民に見える分かりやすい手柄が必要だから。

しかも少なくとも日本からの上納金は、アメリカが好きなところに投資できるようで。


1)投資先は大統領が選定し、大統領に推薦する投資委員会は商務長官が議長を務める(委員に日本は加わらない見通し)
2)日本が資金提供を行わない場合、大統領は日本製品に関税を課すことができる
3)日本は資金を提供することが求められる一方、それを用いて投資をするのが日本企業とは明示されていない(米国企業が日本が供与する資金で投資をすることが可能と推察)
4)投資から生じる収益は見直し配当の形で前倒しで分配される。米国の分配率はみなし配当額に相当する部分までは50%、それを超える部分については90%(すべての投資で米国政府は分配を受けとる可能性)


これでは、日本が米国のために都合よく資金を提供するスキームである。本来、日本企業の成長・発展のため、ひいては国民の利益ために存在する日本の政府系金融機関が、米国経済・産業のために資金を提供するスキームとなっているのは大きな問題だ。

日米合意の投資に関する覚書:米国優位の不平等な取り決めに

であればアメリカは、これらの金を「当たるとでかいけど、外れたら一文無し」みたいなdream案件に投資するでしょう。まさに「他人のふんどしで相撲を取る」みたいなものですから、投資家(あるいは山師)として垂涎の環境。こりゃ笑いが止まらん。

AI による概要
「他人(ひと)のふんどしで相撲(すもう)を取(と)る」とは、他人の物や力、手柄などを利用して、自分の利益や目的を達成することを意味する慣用句(ことわざ)で、自分では努力せずに、ずる賢く他人のものを当てにして目的を遂げる様子を皮肉って言う言葉です。本来、相撲取りは自分の褌(ふんどし=まわし)を締めるべきなのに、他人の褌を借りて(=他人のものを使って)土俵に上がる、という状況から来ており、「便乗する」「虎の威を借る」といった類語もあります。

直接投資が失敗しても痛手を被るのは日本だし、間接的な波及効果でアメリカ国内は潤うでしょう。しかも成功すればアメリカはウハウハっす。やるぜトランプ。こりゃどう転んでもアメリカは儲かる。日本は・・・知らん。あの国「自己責任」って言葉大好きだし、「投資は自己責任」って言えば問題ないだろ。まあ実質決めたのは俺だけど( ´∀` )

ちなみに、日本の対米投資80兆円という額は、日本国の税収1年分(それも過去最高額で)です。そんな巨額をアメリカに貢ぐんです。

 2025年度の国の一般会計の税収が80・7兆円程度となり、初めて80兆円を超える見通しになったことが26日、政府・与党関係者への取材で分かった。政府は25年度当初予算段階では77・8兆円と想定していたが、2・9兆円ほど上振れする見込みだ。24年度の75・2兆円を上回り、6年連続で過去最高を更新する。

今年度の税収、初の「80兆円超え」へ…消費税や所得税の伸びで想定を2・9兆円上振れ

でもまあ、良い悪いは別として、それしか今の日本が取れる道はないでしょう。 

となると今年もそうであったように、来年以降も日本は「円安にして輸出主体の大企業がせっせと稼ぎ、稼いだ金をアメリカ投資に回す。結果、企業利益はアメリカに差し出すから給与は上がらない勤労者 であり、円安に苦しむ消費者 である僕ら個人は物価高に困窮」 という構図が目に見えています。

2025年春闘では、構造的な人手不足も背景に+5%を超える高い賃上げ率となったが、物価高に実質賃金の上昇が追いつかない「実質賃金のマイナス」の状態が長く続き、個人消費の回復が妨げられた。賃上げが中小企業や非正規雇用まで十分に行き渡らなかったため、所得環境の改善が消費につながる好循環は限定的だった。

こうした中、トランプ政権の関税政策が輸出の重石となり、特に自動車などへの高関税が日本経済の成長を下押しする主要因の一つとなった。しかし、企業が価格調整を行うなどの対応策や、米国経済の予想外の底堅さから、関税による景気への影響は限定的であった。

実質賃金プラスは「幻」か「現実」か 2026年、日本経済の命運を握る「内需回復」の正体

アメリカに利益吸い取られるから、内需回復とか夢物語だべ・・・

だとすると、個人で取れる合理的な手段としては「日本国(総体)としてアメリカに貢いだ分を、日本人(個人)として少しでも取り戻そう!」というのが自然の感情 だと思った次第。 多少は気分が晴れるってーか、それほど悪くない投資戦術かと思うんだよね。

ま、みなさま良いお年を! 蛇足ですが、年末年始は「政府は頼りにならないから、この先個人としてどう備えるべきなのか」 みたいなことを考える良い機会かもしれませんねぇ。

集団的自衛権とか、存立危機事態とか

先回、接ぎ木で考えた「敵国条項」という記事を書いたのだけれど、そういえばその前提となる「集団的自衛権とか存立危機事態を、キミ説明できるの?」と言われたらちょっと怪しい・・・ってことで少しまとめておこうかと。

「集団的自衛権」について。

自衛権には2種類あります。「個別的自衛権」と「集団的自衛権」です。個別自衛権は、簡単に言えば「自国が他国に攻められたら自国を守る戦いをしてOK」ってこと。相手国と自国の二国だけの関係で、攻められたので武器を取りました という関係。

集団的自衛権ってのは、自国は攻撃されていないけど、仲間の国が他国から攻撃されたら、自国が攻撃されたと同じと見なし、仲間の国と一緒に相手国と戦う権利のこと。 相手国、自国と仲間の国の三者がいて、自国は攻撃されていないが、仲間の国が攻撃されたんで戦う という話。

典型例は主にヨーロッパ諸国が加盟する(アメリカも入ってる)軍事同盟、NATOでしょう。NATOに加盟している国がNATO以外の国から攻撃された場合、NATO全加盟国は、攻撃された国を助けるため一緒に戦うことになっています。これは国際条約で定めた義務事項なので、加盟各国に「参戦するかしないか」という選択肢はありません。いわば自動参戦です。

NATO以外の国から攻撃された場合ってのはロシアからの攻撃ってことです。だから戦争しているウクライナはNATOに入りたがっていたし、ロシアはそれを絶対認めません。 

じゃあ、日本の場合はどうなんでしょう。例えば、アメリカ軍が、誰かに攻撃された場合、一緒に戦うんでしょうか。

答えは、極めて限定的な条件下で武力行使は可能。その条件というのが「存立危機事態」です。

「存立危機事態」とは、わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態。

令和5年版防衛白書

アメリカとは軍事同盟を結んでいるので、「わが国と密接な関係にある他国」でしょう。ただし、参戦するかどうかはそのあとの「これによりわが国の存立が脅かされ、国民の・・・権利が根底から覆される明白な危険があるか」を判断する必要があります。その結果、参戦することもあるし、しないこともあるでしょう。ここはNATOの「自動参戦」とは明確に違います。

では次に、台湾が誰かに攻められた場合、日本は一緒に戦うんでしょうか。うん、これは戦えません。日本は台湾を「国」として認めてないから、「わが国と密接な関係にある他国」に当たりません。

1972年9月29日、日中共同声明により、中華人民共和国政府を「中国唯一の合法政府」と承認して国交を樹立したことに伴い、中華民国政府との国交を断絶した。これによって双方の大使館等が閉鎖された。また、国交断絶時に民間の実務関係を維持するために、日台相互に非政府組織としての連絡機関(日本側は日本台湾交流協会、台湾側は台湾日本関係協会)を設置し、現在に至っている。

wiki

当の台湾政府も、それは望み薄っす って言ってます。

台湾の外務省にあたる外交部は台湾海峡で中国との衝突が起きた場合、日本が協力して台湾を防衛するかどうかは分からないとする分析内容を議会に報告しました。
外交部は高市早苗総理大臣の台湾を巡る国会答弁の影響などについて、議会から分析を求められていました。・・・そして、高市総理の答弁内容から直接、「日本が台湾を防衛する」と解釈するのは難しいという判断を示したということです。

台湾「日本が防衛との解釈は困難」 高市総理の答弁受けて台湾外交部が議会に分析 

というところまで整理してたところで、11月7日の予算委員会で高市首相が岡田氏の質問に対して、次のように答えていたら、ここまでの整理と趣旨は同じになるかと。

「中国における台湾の海上封鎖が発生し、例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために中国が戦艦を使って、武力の行使もともなうものであれば、存立危機事態になり得るケースであると考える(そのため状況次第で日本は米軍を支援する可能性もある)」

けど、実際の委員会での質疑やり取りを書き起こした文書を読んでみると、多分に誤読できそう文言になっていることが問題点だったんじゃないかと。

伊賀治 デマ撲滅ファクトチェック集 【資料】高市台湾有事発言(書き起こし)

ここ↑に書き起こしがあるので、読んだうえで高市氏の発言が上のようになっているかチェックしてみてください。 

要約すると高市氏はそのように言いたかったんだと推察しますが(僕は彼女に好意的な立場です)、正直に文章を読む限り、補足しないと切り取られ、正確に伝えられず誤解される文章だと思います。要するに悪文。

事実、誤解されてます。

 「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏が21日、X(旧ツイッター)を更新。台湾有事をめぐる高市早苗首相の発言が、海外の一部メディアで違う意味で伝えられていることに、警鐘を鳴らした。
 ひろゆき氏は、自身が住むフランスのメディアをとりあげ「仏ルモンド紙で『台湾が海上封鎖されたら日本は軍隊を派遣』と高市首相が言ったと報道」と書き出した。そして「“同盟軍の米国が攻撃されたら集団的自衛権として自衛隊派遣“とは、違う意図が世界で広まってます。官邸のサイトに英文で発表するなり誤解を解く行動をすべき。高市政権が動かないのは怠慢以外に理由があるの?」と述べた。
 ひろゆき氏は20日夜の更新でも、一部海外メディアの英文記事の画像を添付し「『台湾有事に戦艦と武力行使があれば存立危機』と高市首相が主張、と英語で報道されてます。外交は英語で判断されます。高市政権は『同盟国の米国に被害が出たら』という留保が抜けてる翻訳の訂正を主張すべき。英語圏に向けてやってないのは自殺点。日本国内の解釈論は外国に伝わらないので無意味」と記していた。

ひろゆき氏「高市政権が動かないのは怠慢以外に理由があるの?」仏紙の高市氏発言“誤解”報道に

まあ、日本語ネイティブでこの問題にいささか興味がある僕が読んでも非常にわかりにくいし「NATOの集団的自衛権」が常識のヨーロッパの主要紙が、こういう風に理解してしまうのはやむを得ないところがあります。けれど。だからこそひろゆき氏が言われるように、日本国政府は一刻も早く誤解を解く行動が必要だと思うな。

でないと、中国は各国がこのように理解した ことを利用し、「日本が軍事国家に向け傾斜し始めている」と自国に都合の良いプロパガンダ外交をしていくでしょう。

もし誤解を事実だと信じるなら、確かに日本はこれまでのポジションからかなり踏み込んだ右傾的発言をした ことになります。実際ははるかに抑制的なんで、正しい事実をを知ってもらわないと、不利になりかねません。もう事態は動きつつあるのです。

中国の傅聡国連大使が1日、高市早苗首相の「台湾有事は存立危機事態になり得る」との国会答弁の撤回を求める書簡を、グテレス事務総長に提出しました。
・・・
Q 書簡には、何が書いてあったの?
A 「中日間の深刻な対立の直接的な原因は、高市氏の挑発的な発言にある」と指摘しています。また、「戦後の国際秩序に公然と挑戦するもので、国連憲章の目的と原則に違反する」と述べ、日本が専守防衛の範囲を超え、再軍備を進めているとして、警戒を呼びかけています。
・・・
Q 日本はどう対応しているの?
A 日本の山崎和之国連大使は「中国の主張は『事実に反し、根拠に欠ける』」と反論する書簡をグテレス氏に送付しました。

<1分で解説>中国側が国連事務総長へ日本批判の書簡 その主張は?