投資を始めようとするアナタに

年末年始の休みに、友達に「ある程度お金も溜まってきたし、そろそろ投資を始めようかな」って相談?されました。 前にも同様のタイトルで記事を書いたような気がしますけど、年始の良い機会だし再度書きます。

僕が投資を始めたのは、社会人1年目の時。社会人初日、最初の出社日に僕は「俺、サラリーマンとして、こんなところに定年までいるなんて、耐えられない。脱出の道をさっさと見つけねば!」って思ったことが始まりです。(ありがちな展開だ)

社会人1日目の若造が、「サラリーマン 無理っす」って、いくら僕でも世間知らずだと思います。それでも職場に通ううちに居心地も良くなり、後になって思ってもホワイト企業の中でもホワイト部署だったと思います。しかし最初の認識は全く揺らぎませんでした。そして、その年のうちに100万円を貯め、投資をスタートさせることになりました。 ともかく金を増やしたいと。

当時は今ほど「投資することが重要」という認識は世間に広まっておらず、関連書籍や投資環境も今ほど整っていなかったけど、それでも貯めた百万円を「投資」池に投げ込む悲壮な行為(と投資初心者の僕は思った)を実行する僕の決意は変わりませんでした。不安だったけど。

それから二十年近く経ちました。ホントどうしようもない理由から投資をスタートさせていますが、不純だけどぶれない決意があったからこそ、「失われた二十年」でほとんど利益が上がらず。 リーマンショックでは大損してたのに、投資を中断することなく続けて来られたのだと思います。 

現在は投資環境も整い、社会的にも気軽に投資をしやすい雰囲気になっていますけど、これから先も リーマンショック 級の出来事が起き、投資して損が発生するという状況は、これからも当然起こることでしょう。でもそこで投資をやめたらダメだと思います。

ってことで、長くなったんだけど、最初にある程度投資の目的をはっきりさせて、そこに到達するまでは大波があろうと火事があろうと、投資を続ける(市場から下りない)と決意することが、投資の長い航海を始める前に、まず大事なことじゃないかと思います。コロンブスもそうして新大陸を発見したんだ(笑)。

と長い心構えになっちゃった(笑)。具体的にどうすべきかってところは、ネット上にはいろいろないい記事があるので、詳しくはそちらを見ていただくとしましょう。投資を趣味にするのでなければ、最小限の時間で投資をして、あとは他に有意義に時間を使える、インデックス投資を基礎にするのがよいと思います。

だからよく見ているインデックス投信ブログから記事をリンクして貼っておくんで、時間あるときに見ると勉強になると思うよ。

1.投資の基礎学習だけはしておこう。

大切なお金を投資するんで、ある程度知識は押さえておいた方がいいでしょう。最初は 水瀬ケンイチ「お金は寝かせて増やしなさい」のKindle版を買って読もう。1月7日までのセールなら、定価の半額の810円で買えるから!

長期投資、分散投資、積み立て投資など、投資の基本的な考え方や、投資信託、インデックスファンドについてのこと、おすすめ便利ツールやサイトなどが書いてあります。

インデックス投資が、短期では上がったり下がったりしながらも、なぜ長期ではプラスのリターンが期待できるのか、骨太な理屈部分もまとめて書きました。

長期投資の間には、相場の暴落が避けられないことも書きました。実際に、苦しい暴落相場の時に私がどう考えて、どのように乗り切ってきたのか、15年にわたるインデックス投資の実践記を、生の資産金額入りの推移とともに掲載しました。

通常1,620円のところ、キャンペーンで 50%OFF の810円で買えます。 キャンペーン期間は、お正月あけの1月7日(月)までです。

「お年玉抽選付き!期間限定【50%OFF】キャンペーン」で、拙著「お金は寝かせて増やしなさい」も50%OFF

2.積立NISAとidecoをフル活用しよう。

もう使っているみたいだけど、利益が出た場合にかかる20%の税金が免除になることと、idecoは全額所得控除が効くから。余裕があれば、全額使い切るのが一番有利だと思う。ただしidecoは60歳まで払い戻しできないからね(年金なんで・・・)

個人で資産運用するなら二つの非課税口座である「つみたてNISA」と「iDeCo」で十分資産形成できるという考えです。

それ以外はこの二つを活用してなおお金に余裕があればいいいと思います。

今回は個人投資家のシンプルな資産形成はこの二つの口座で十分な理由を紹介します。・・・

何度も言いますが、ネットには凄い人が沢山いて毎月数万円の投資など大したことないと思ってしまうかもしれませんがこれを十年単位の長期で続けていけば十分な資産になると思います。
しかし大半の人はこれができません。ちょっとお金が溜まると短期間で資産を増やそうと怪しげな金融商品や取る必要のない不必要なリスクを取ってお金を増やすことができません。
なまじネットで簡単に情報を仕入れることが出来るだけある意味厄介な問題だと思います。
ロボアドバイザーなどの不必要なサービスや取る必要のないリスク、今なら仮想通貨やソーシャルレンティング などが代表的なものです。また安易なレバレッジで取引をするFXなどもそうです。
投資は最終的にコツコツどんな時でも続けていける人が最終的に良いリターンをあげることができると思いますよ
個別株などに投資をしたい人もいるでしょうが、非課税口座で積立を行なってまだ金銭的に余裕があるならやればいいと思います。
人というのは簡単なことをコツコツ続けて行くのが苦手な生き物だと思いますよ。
だからそれができる人は強いのです!

個人投資家の資産運用が「つみたてNISA」と「iDeCo」だけで十分な理由を紹介。

3.積立NISAは、楽天証券に口座を開いて、楽天カードで積み立てを始めるのが今のところ一番よろし。

楽天グループはあんまり好きじゃないけど、積立NISAの年40万円の積立に対し1%のポイント還元があり、そのポイントも 積立NISA で使用できるのは素晴らしいっす。ついでに楽天銀行の口座も開設してリンクさせると、楽天銀行普通預金口座の利子が0.1%にアップ。普通預金で定期預金並みの利子が享受できるので、僕はメインバンクにしています。 

以前の私は楽天カードに対してドン引きでした。
《楽天グループだけ良ければいい》みたいな雰囲気やCMのアクが強いとか・・・完全に私の偏見ですね。

転機となったのは2017年8月、楽天証券でポイント(楽天スーパーポイント)で投資信託が購入できるようになったことです。

この時から楽天カードや楽天証券をメインに変更したのですが、利用したら大満足でした。

今回は楽天が嫌いな私が、気持ちを180度転換した理由を書いていきます。

アンチ楽天の私が、楽天カードの虜になった理由!ポイントが魅力すぎる

4.積み立てるETFは、アメリカ株主体がいいんじゃね?

ここはいろいろ議論のあるところだし、迷ったら「全世界」に投資するという考え方もありますけど、僕はアメリカ主体でいいと思うなあ。 日本株は趣味程度でいいかと。いい日本企業もあるけれど、これから人口が激減する国だし、不祥事企業の退場ルールが恣意的に運用されすぎとる気がするので。

つみたてNISA対応商品は、金融庁によって事前に選別された商品だということです。
 そのため、基本はインデックスファンドか実績あるアクティブファンドです。大きな失敗は無いでしょうが、いくつか持っておきたい視点がありますのでここでおさらいをしておきたいと思います。
米国が投資の本流

先進国というくくりの罠

新興国をどうとらえるか

日本株への対応
 以下、簡単に触れていきます。

つみたてNISAのおすすめ商品ベスト3

5.不動産投資(自宅を購入すべきか?賃貸にすべきか?)

いろんな考え方があるっすね。僕自身は、後者の考え方に近いけど、前者の「住宅購入は不動産投資をすること(その物件を自分に貸して、他の利殖の機会を失うこと)」ということは頭に入れておくべき考え方かも。もっとも、土地の田舎の一軒家なんて、実質的に家の資産価値なんてほとんど無いようなものだ。

坂口孝則著「野比家の借金~人生に失敗しないお金の考え方」を読んだ。
本書は、金銭に関するドラえもんのエピソードをピックアップし、住宅、保険、子どもの教育など、人生の重要支出について語った本。「住宅購入は不動産投資をすること(その物件を自分に貸して、他の利殖の機会を失うこと)」「養老保険や終身保険は内部収益率が低く、保険に貯蓄性は求めるべきではない」など、非常に共感できる内容。

特に興味深かったのは、「経済的に考えれば子どもがいる家庭は家を買わない方が良い」という主張。子どもを育てる費用は1人当たり約3000万円(住宅1軒分に相当)。住宅購入(不動産投資)を行った場合、キャッシュフローが回らず、子どもに満足な教育を受けさせることが難しくなる可能性があるとのこと。

地価と給与が右肩上がりで上昇していた時代は、住宅購入・生命保険・子どもの教育・都市部のマイカー保有などは、特に選択する必要もなく、多くのサラリーマン家庭で、すべてを手に入れることができた。終身雇用が崩壊し、給与が上昇しない現代では、何かを選択したら何かを選択できない時代に来ている。

世の中では、「結婚したら住宅購入」というパターンが多いが、その他の将来の選択を狭める可能性を考慮して住宅購入を決断しているケースは少ないのではないかと思う

子どもがいる家庭は住宅を買わない方が良い?

持ち家などの偏った消費は、個人の価値観が大きく影響します。例えば、車好きの人であれば、車にお金をかけるでしょうし、楽器好きの人は高級楽器を買います。旅行好きの人は海外旅行をガンガンしますし、グルメな人は、食い物にお金をかけます。この金額は、一生分で考えると、持ち家プレミアム分を軽く超えると思います。

  「貧乏人のデイトレ..」の試算例では、5000万円の持ち家用物件は、1000万円ぐらいの持ち家プレミアムを含んでいるとのこと。持ち家の人は、そうでない人に比べ、1000万円分のぜいたくをしていることになります。

 一方で、例えば持ち家をせずにその分、年間30万円分くらい、のぜいたく消費をしている家庭を考えて見ます、この場合、30年間で900万円分のぜいたく消費をしたことになります。このぜいたく分を5%で運用したケースを考えると30年で1993万円に相当します。

 持ち家は、そういうぜいたくのうちのひとつかもしれません。無駄遣いはいけませんが、何のぜいたくもせず、生きていても仕方ありませんしね。

持ち家について考える

住宅ローンは、ネット銀行が金利が安いみたいだけど、ぜーんぶ自分で手続きをしたり、相談が電話だったり、対面の方が楽な面もあるみたい。ところが、SBI銀行は大都市に対面窓口があって、便利みたいだよ。知っててもいいのかも

住宅ローンを組もうと考えている人は、1度はSBIマネープラザさんに行ってみるとよいですね。ネットバンク系の住宅ローンが対面で選べて、疑問点を聞きながら契約できるからです。

 住宅ローンは金融機関各社によって金利や手数料が違います。言うまでもなく、傾向としてはネットバンクが最も安く、その後都銀、地銀、信金・信組と続きます。数千万レベルの買い物になるので、ちょっとした違いが大きな違いになります。

SBIマネープラザは対面でネット銀行の住宅ローン契約ができる

6.その他

ふるさと納税はしてますか〜 どうせ納めなきゃいけない税金。返礼品を貰って食費を浮かそう。僕は今、ふるさと納税で得するほど年収がないんだけど。

「ふるさと納税」一覧

保険は入っていますか?入ってたら、一度見直しをするとよいかも。

私は健康保険には加入していますが、それ以外の民間の保険にはほぼ加入していません。現在、共働きで子どもがいないため当面の保障が少なくてすむという事情があります。

それに、春になるとなぜか社内に入り込み、声をかけてくるきれいなお姉さん(保険のセールスレディ)には、あまりかかわりたくないという思いが強いです。

<ご参考>
2018/04/01 新入社員の皆さんへ、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーからのメッセージ (2018年版) – 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)

東洋経済の記事で「検討に値する保険」と書かれていた保険にさえ、どれにも加入していないので、保険の備えが少なすぎるかもしれません。

ただ、幸いにして、生活費の2年分以上の生活防衛資金と、投資信託・ETF等で運用している資産があります。まとまったお金が必要になる事態になったら、これらを使って対処していけばいいかなと考えています。

もちろん、人によって家族構成や仕事内容次第では、保険が必要なこともあるでしょう。

週刊東洋経済2018年11月24日号「保険の罠」に恐ろしい業界圧力が垣間見える

  アドバイスが長くなりましたが、以上。「貴船の安全なる航海を祈る 」貴船の 進路を決める船長は貴君ですし・・・

松江城天守の柱が、寄木細工でできているのはなんで?

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 休み中に友達から、標題のような質問を頂きました。僕は歴史マニアかつ城マニア、さらに建築大好きなので「いい質問ですねー」。類は友を呼ぶのか、超マニアックな会話ができてうれしいっす(笑)。

寄木柱って、こんなヤツです。

写真を見て分かるように、この柱は複数の厚い板を「かすがい」という金属製のデカいホチキスで束ねた、「集成材」の柱です。中央に心柱が入っているのですが、本来この規模の柱には使えない小さい材料を有効利用しています。寄木柱については、山陰中央新報 輝く現存最古の寄木柱 が詳しいです。


材料の出所が分かっている他の城の例として、名古屋城を挙げます。名古屋城天守は史上最大級の大きさを誇るため、建築資材もビックです。最大の柱は41cm角。その他の柱も37㎝角。しかもひび割れ防止に樹心を避けて製材しており、天守建造には直径1m以上の巨木を何百本も伐採する必要があったとのことです。    新人物往来社「日本の名城 城絵図を読む」

名古屋城天守の柱であるヒノキ材は、長野県の木曽谷で伐採されたものです。名古屋城は尾張徳川家の居城。一般には尾張一国が領地として認識されているんですが、実は木材の宝庫である木曽も尾張家の領地(飛び地)だったのです。建築資材として、エネルギー源として、当時材木は貴重な戦略物資だったから、徳川家としてそれを押さえる必要があったのです。

ともかく、木曽の山中で伐採された木は川に落とされ、木曽川の上流域で集められ、筏を組み、はるばる伊勢湾まで運ばれました。当時はトラックも電車もないので、大量の荷物は水運で運ぶしかないのです。名古屋城築城に当たっては、さらに海から城まで運河を掘り、それらの材料を城へ運んだのです。後にその運河が「堀川」と呼ばれるようになります。

名古屋城の例から「城の柱を一本の木(巨木が必要)で造る」ためにはどんな条件が必要かが明らかになったかと思います。それは・・・

  1. 領地に材料となる巨木が多数あること
  2. その巨木を運搬するのに適した大きめの川があること

松江城築城にあたってはこの2条件が整わなかったので、入手可能な比較的細い材木を組み合わせ、天守閣の柱に必要な強度を出す技をつかったんでしょう。

先ほどの山陰中央新報の記事によれば、 古建築が専門の三浦正幸広島大大学院教授によると、集成材の柱が、日本で初めて使われたのは1609年造営の出雲大社。豊臣秀頼が施主で、堀尾吉晴が担当奉行の一人だった。次が松江城で、その吉晴によって2年後の11年に完成した。いずれも柱の材料になる大木が乏しかったための工夫らしい。とのこと。

じゃあ、なぜ松江城や出雲大社のある出雲国で、柱の材料になる大木が乏しかったのでしょう。答えはたぶん「古来から出雲国、特に斐伊川流域では製鉄が盛んに行われていたから」です。お?なんか「流域環境」と関係して来た〜。

出雲の製鉄。イメージとしては、映画「もののけ姫」でエボシ御前が運営していたタタラ場を思い出していただければと思います。ああいう人たちが、出雲国との山中で製鉄をしていたんですね。

タタラ製鉄には、大量の砂鉄と木炭が必要です。砂鉄十五トンに木炭十五トンを使って、玉鋼750kgが得られるそうです。(後述書より)木炭を焼くには近くの山で大量に樹木を伐採する必要があります。森林の伐採計画を誤れば、附近の山はたちまち禿山になります。

しかも、砂鉄を得るための「鉄穴(かんな)流し」という手法は、下流の川に大量の土砂を流します。砂鉄を含んだ山を崩し、急流へ落とします。急流で母岩が粉砕され、下流の平場で比重差を利用して砂鉄と砂を分離します。でも母岩に含まれる砂鉄分は多くて5%程度。残りの土砂は川に流れ込みます。 

タタラ場一つで環境破壊しまくり!って感じですけど(「もののけ姫」でもそうだよね)、こんな感じの製鉄場が出雲にどのくらいあったのでしょうか?江戸時代ですが、こんな話があります。

1828年秋、芸州藩北備三郡で大規模な百姓一揆が起こった。高年貢強制取立に反対して、数千人が参加した。 形勢は百姓側に不利となり、挙村逃散、つまり村民全員で他藩領へ逃げ込もうと企てた。代官もこれを知ったが、数千人もの百姓を収容できる藩があるものかと気に留めなかった。しかし次に入った情報で、彼らが百姓をやめ山を越え出雲の鉄山へ行こうとしていることを知って、色を失った。出雲には大鉄山師が、それぞれ数千町歩の山林を擁してたたら製鉄業を営んでいたが、これに関係する労働者数は十万人余と言われた。ここなら数千の百姓も容易に吸収できる。代官は百姓の要求をほとんど容れて、この一揆を治めたという。岩波新書「小判・生糸・和鉄」奥村正二 より

この本は江戸日本の技術史なので、出雲たたらの生産力と生産に必要な人員数を計算し、労働者十万という数字は十分考えられると述べられています。その時分には、現在でも大企業グループの従業員数に匹敵するような膨大な数の労働者が出雲の山中でタタラ製鉄に関わっていたことになります。

これは江戸時代の話なんですけど、733年に書かれた出雲風土記に「以上の諸々の郷の出だせる鉄固くして尤も雑の具を造るに堪ふ」と記述があるくらい、古くから盛んに製鉄が行われてきました。 彼らが営々と山の木々を伐採し、山を崩し大量の土砂を川に流します。この川の行きつく先が斐伊川です。

土砂と砂鉄を大量に含んで流れ、床に溜まった土砂が河床を上げ、ついに斐伊川は天井川になります。結果、洪水も頻発します。神話に出てくるヤマタノオロチは、常に土砂を大量に含んだ暴れ川であるこの川を指すという説もあるくらい。

その大蛇は一つの胴体に八つの頭と八つの尾をもち、目はホオズキのように真っ赤。しかも身体じゅうにヒノキやスギが生え、カヅラが生い茂り、八つの谷と八つの丘にまたがるほど巨大で、腹のあたりはいつも血がにんじでいるとのことです。 古事記の神話より
 

その結果、周囲の地域森林景観はたたら製鉄がおこなわれていた当時ははげ山と言うような景観になっていたのででしょう。

養老孟司 竹村公太郎「本質を見抜く力」PHP新書より

上の二枚の図は、左が現代、右が明治大正期の国土利用です。赤枠で囲った出雲国の辺りは、右の図ですと緑が薄く、左の現在よりかなり森林が荒廃していた様子が想像されます。

この辺りの傍証から、出雲大社の改築や松江城を築城した際には、領内に天守の一本物大柱となるような大木は枯渇していて、 残っていた大木を伐採しても、天井川では筏流しして下流へ運搬することもできなかった。仕方ないので、小さい木を寄木として使う技術を産み出した と言うことじゃないかと思うのです。