今年はいろいろときな臭い一年でしたし、来年はもっときな臭くなるでしょう。まあ、それにくらべたら、経済状況がどうだったとか、大したことじゃありません。(「戦争は他の手段をもってする政治の延長」という説もあるけど)
トランプ君とジョンウン君の若者?同士のチキンゲームはほぼ最終盤。来春くらいヤバくね?という話も出てたり、出てなかったりします。
チキンゲーム(wiki)
チキンゲーム(英: chicken game)とは、別々の車に乗った2人のプレイヤーが互いの車に向かって一直線に走行するゲームである。日本ではチキンレースとも呼ばれる。
激突を避けるために先にハンドルを切ったプレイヤーはチキン(臆病者)と称され、屈辱を味わう結果になる。チキンゲームのような、どちらか一方のプレイヤーが引き下がるまで苦痛を強いられるゲームは、若者の間で行われる場面がほとんどである。
若者を止めるべき大人(影響を大きく受ける日本、韓国、中国、ロシア)も自国の都合で動くばかり。まあそれは当然ですけど。
特に直接攻撃を受けかねない日本と韓国は、いあんふ問題で仲たがいしてます。それっていま蒸し返すべき問題かね?
ま、アメリカ軍に二方面作戦を取る能力はないはずなので、突如トランプ砲が沸いた中東に先に火の手が上がり、そっちが泥沼化して極東は放置かと思いますが。
ただそうなると、ジョンウン君は心おきなく核ミサイルを完成させることができます。するとトランプ君はアメリカ・ファースト交渉でテキトーにお茶を濁すんじゃないかな。(アメリカにとどく長距離のミサイルだけは破棄してね とか)
そんな交渉が爆弾的に結ばれたら・・・外交音痴な日本には変な先例があるんですよ。 (1939年平沼内閣)
同盟国だと思ってたドイツが、仮想敵国のソ連と手を結びまして・・・
今回帰結せられたる独ソ不侵略条約に依り、欧州の天地は複雑怪奇なる新情勢を生じたので、我が方は之に鑑み従来準備し来った政策は之を打切り、更に別途の政策樹立を必要とするに至りました
と談話を発表し内閣が総辞職! おいおいオイ・・・
それから、日本は中国だけでなくアメリカ・イギリス・オランダ等の連合国と戦いを始め、特攻攻撃などの絶望的な抵抗をした挙句、降伏。占領されたのがアメリカで良かったけれど・・・
無意味な特攻攻撃を強いられ死んでいった人たちの残した思いを忘れないで、戦争前のかじ取りをして行かないといけません。(日本は国民主権国家のはずなので、「~してほしい」とはいいません。)
それを賛美するつもりは全くありません。が、外国の言葉で、こんなのがあります。
”Ave Imperator, morituri te salutant.”
「皇帝万歳!死にゆく者たちより敬意を捧げます。」
ローマ時代、剣闘士が試合の前に呼びかける最後の挨拶の言葉です。その挨拶は重い響きがあったと思われますが、それを聞くローマ市民は、その言葉をきちんと受け取っていたでしょうか?
「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚めることが最上の道だ。日本は進歩ということを軽んじ過ぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた。敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。今日目覚めずしていつ救われるか。俺たちはその先導になるのだ 日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか」
臼淵大尉の持論にして、また連日「ガンルーム」に沸騰せる死生談義の一応の結論なり。
「ガンルーム」ってのは、大型軍艦の下級指揮官(少尉・中尉クラス)居住区のこと。海軍士官は、士官学校を出た職業軍人(軍人を志願したもの)がなるのが原則ですが、あまりに死傷率が高く人員が不足したため、大学を繰り上げ卒業し任官された即席士官も多数乗船していました。いずれにせよ、当時の若きエリートたち。
即席士官たちは、無意味な特攻攻撃(戦艦大和以下艦隊による沖縄への水上特攻)を前に、なんとか自分の死ぬ意味を見つけようとします。一方、職業軍人達は「軍人が命令を受けて死ぬのは当たり前だ。理由探しなんて無用有害な屁理屈だ!」と鉄拳を奮います。 内面はどうであれ、兵学校でそう言うための教育を受けるからです。
で乱闘。乱闘を抑えるため、ガンルーム室長の臼淵大尉(職業軍人です)が述べる持論が先の発言です。室中「これに反駁を加え得る者なし」と。
坊ノ岬沖海戦の日本軍における参加兵力4,300名。うち戦死者3,700名。
「私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた。」って。今の世相に反映させると、考えちゃうところがありますよね。「敗れて目覚める」についても同様。
あ、すげー重くなっちまったな。ま、そういう思いも知ったうえでだね、来年は次の格言を掲げて頑張っていきまっしょ。
”Fluctuat nec mergitur“
これは、フランスはパリ市の紋章にあるモットーです。訳は「たゆたえども、沈まず」
川港があって水運の中心地だったパリの、水上商人組合の船員達の言葉が由来。そもそもパリ市を含む地域は、“イル=ド=フランス”って言われるんだけど、これは「フランスの島」って意味です。パリ中心のシテ島って、セーヌ川の中洲だし。
この状態を、一言で現代の言葉に表すなら「レジリエンス(resilience)」です。これは、間違いなくこれからの社会でキーワードになる言葉だから、見逃しちゃダメ!
とうまく締めたところで、 皆様、よいお年をお過ごしください。