ニュートンのリンゴ

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ニュートンのリンゴ

一色町の「学びの館」(図書館と学術展示室。もと公民館)の外に、生育不良のリンゴの木があります。 まあ、そもそも西尾市はリンゴ生育の適地じゃないからして。

隣には、枯れちゃったブドウの木もあります。

メンデルのブドウ

写真の下に書いてあるんですけど、これは「ニュートンのリンゴ」と「メンデルのブドウ」だそうで。

解説看板

たしかにニュートンのリンゴの木は、全国あちこちにありますねえ。

ここに植えたのは、なんらかの学術的もしくは勉学に励め という意図を持っていたんでしょうけど、真面目な話、「ニュートン(家ゆかり)のリンゴの木(の接ぎ木子孫)」を植えることに、なんか意味あるんすか?

ニュートンのリンゴとは「ニュートンは、自分ちの庭に生えているリンゴが落ちるのを見たことをきっかけとして万有引力を発見した。」って話です。

万有引力ってのは「二つの物体の間に働く力は、それぞれの物体の質量の積に比例し、距離の二乗に反比例する。F∼G・Mm/r2」(詳しくは高校の物理の教科書でも見てくれ)って奴です。

でも、突っ込みたくなりません。僕的には二点。

(物理学の観点)別に落ちるのはリンゴの木でなくても、ドングリでも柿でも構わんやろ!たまたまそこにリンゴがあっただけで、「リンゴの木」に物理学的な意味はないぜ。

(常識的観点)たとえニュートンが天才だったとしても。リンゴが落ちることを見て、F∼G・Mm/r2を打ち立てるまで飛躍することはありえんやろ。

ニュートンの万有引力の発見には、ケプラーとかによる当時の天文学の成果や、数学的な物の見方が必要でした。だから「りんごを見て・・・」の話は作り話だとおもうんす。  すごい発見をした人が謙遜して「運が良かった」というたぐいの。

これはめんどくさいから、説明を省いている一面もあるでしょうね。

だって、本当にニュートンが「万有引力をどう発見したか」なんて(当時も今も)みんな興味ないですやん※。もっと分かりやすい「発見ストーリー」が、当時も今も求められているんです。とりあえず分かった木に いや分かった気になるために。

別にそれは悪いことじゃないです。人間の情報処理能力には限度があるので、興味や日々の生活に必要とされる領域以外、分かりやすい話で納得させる という処理は、誰しもやっているものだからです。

だからと言って、「分かりやすい話」を真に受けて木を植える っていう行動は、少し短絡的に過ぎると思います。だいたい、リンゴの適地じゃないので、移植されたリンゴが可哀想です。

 

にしても、メンデルのブドウって、何物ですかねえ。メンデルと言う人は(エンドウ豆で遺伝の研究をやったことで有名)はチェコの修道士・修道院長でした。修道院ではブドウを栽培し、ブドウ酒(キリストの血を象徴する)を造ってたでしょうから、別にブドウ研究をしててもおかしくはないですけど。その木を植える意味って?

 

ここは子供もたくさん集まりますんで、僕としては「ジャックと豆の木」を植えることを推奨いたします。「宇宙エレベーター」開発に繋がるかもしれないし(笑)。いや、あれは追って来る巨人を退治するため、ジャックが切ってしまったっけ・・・

 

※僕もそれほど興味はないすけど、興味ある人はニュートン「プリンキピア」を読むとよろしいかと。ニュートンがどのように万有引力を発見(?)したか書かれてますぜ。

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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