秋も深まり、柿も収穫期を迎えつつあります。
そんな中で、実を一つあるいは数個残して収穫された柿の木を見たことはないでしょうか?
この習慣を「木守」(きまもり)と言います。主な意味としては、「来年もよく実るようにというまじないで木に残しておく果実」(広辞苑)です。
ただし他にも 「収穫に感謝し、神への捧げもの」だったり「冬に向かい食料が少なくなる鳥に対する施し」というような意味もあるようです。
まあ、昨今は柿の消費量も落ちてきて、たわわに実ったままの柿の木が多いわけですけど、甘味の少なかった昔は、こういう風習が根付いていたんでしょうね。
ちなみに、木守柿(きもりがき・こもりがき)・木守(きまもり)と言うのは、俳句において冬の季語 だそうです。ちょっと紹介時期が早かったようですね。