正月に所用があり、西尾から伊那まで往復しました。 この街道は 古より、海から山里へ塩を運んだ道です。
海に近いほうは、三州街道とも言い以前旅行記にしたので、今回は飯田のあたりから旅を始めます。
最初は、下伊那郡阿智村で街道(国道153号)に面した蕎麦屋「おにひら」です。朝10時からやっていて旅の途中立ち寄るのに便利。しかも蕎麦一枚が700円と良心的。 蕎麦好きの僕は二日連続してここで蕎麦を手繰ることも・・・昼に行くと混んで駐車できませんので、早めに行きましょう!
腹を満たしてしばらく走ると飯田の町へ入ります。飯田駅の北側、飯田郵便局の前あたりに、次の名所があります。・・・「ラウンドアパウト」!
この写真を見て、なんだか分かりましたでしょうか? 要するに信号のない交差点なんですが、 ちょっと珍しい んです。
3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したもので、この円形のスペースの真ん中には中央島と呼ばれる、円形の通行できない区域がある。車両はこの中央島の周りの環状の道路(環道)を時計回りに通行する。
wikipedia ラウンドアバウト
google mapの航空写真で見たほうがわかりますね。
諸外国(英国系)でよく使われますが、日本では2013年の道路交通法改正で初めて導入された新しい交差点形式なのです。 さらに、日本のラウンドアバウト設置第一号が、ここ(飯田市東和町交差点)なの。
この方式だと、①時間当たり車両通行量を増やすことができる②信号設置の費用が不要になる③信号不要なので、停電など災害時に有利 という利点があります。ただしデメリットとして、交差点用地がたくさん必要になる。それでも現在では、日本全国に80カ所くらい設置されているようです。
続いて、飯田の町を超えて高森町に入ると、街道脇に「重要文化財・薬師如来像・瑠璃寺」の看板が。正月中は拝観できるかも・・・と思い寄ることに。なかなか立派なお寺でした。 薬師如来像は、残念ながら秘仏のようです・・・
お寺は、1112年に開山した天台宗のお寺だそうです。最盛期には五重塔や36院坊を誇る大寺院だったとか。 かなり高い位置にあるので、ここから眺める伊那谷の景色も、雄大でよいものでした。
あとはずいぶん飛んで、伊那は長谷の熱田神宮。 1762年に建てられた本殿は、大枚をはたいて宮大工に造らせ、遠く関東地方から彫物師や彩色師を呼んで飾り立て「伊那日光」と呼ばれる出来だそうです。(重要文化財)ただし本殿は覆社に囲まれているので、なかなか全体が見にくいのだが・・・