この写真は、ヒツジグサ。日本に自生する、ただ一種のスイレン属の植物です。 睡蓮(スイレン)は様々な色の花を咲かせる種類があるんですけど、これらは明治以降に輸入されたもの。在来のものは白一色です。
流れの緩やかな泥沼みたいなところに良く生えてます。この睡蓮と同じような植物として蓮があります。蓮の根がレンコンですね。食べると旨いけど収穫は超大変そう・・・。
(なお、蓮は学名Nelumbo nucifera、ヒツジグサはNymphaea tetragonaといい、全然違う種類の植物です)
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉がありますけど、この睡蓮にしても、まさにこの言葉のとおり、泥沼に純白の花が凛と咲き、いいものですね。
ところでタイトルにある「蓮華(レンゲ)」って言うのは、仏教用語・・・かな。例えば、仏像の下にある花のような台座を「蓮華座」っていいます。
僕は「蓮華」っていうのは、漢字から見て、蓮のみを指すものだとずっと思ってきました。第一、蓮って仏教が起こったインド亜大陸が原産地なんですよ。だからそう思い込んでいました。(睡蓮は北半球に広く自生)
が、wikiによれば「仏典においては蓮と睡蓮は区別されず、共に「蓮華」と訳されている。」と中村元『仏教植物散策』東書選書(1986) に書かれているそうな。(「ハス」を参照)
ふーん。原典を確認してないので正確性はよー分からんけど、中村元さんがそういうなら、そうなのかな・・・一つ勉強になりました〜。