自然観察指導員講習会

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に行ってきました。1泊二日の研修で、終了すると日本自然保護協会※の「自然観察指導員」になれるのです。かかる費用は21,000円。しかも資格を維持するには年会費6300円が必要(笑)。

僕はそれだけの費用を支払ってまで、指導員になりたいと思うほど「お好き」でもないのですが、職場から「行って来なさい」って言われた口で・・・まあ、興味ない わけじゃないけど。

これだけの費用をかけて、仕事に直結するわけでもない資格を取りに来る人はそんなにいないんじゃないかな?って思っていたのですが、なんと参加者60名。東京で受講したかったけど、そっちが定員いっぱいでこちらに流れてきた っていう人もいてびっくり。

会場は愛知県内の某少年自然の家。研修費用を抑え、自然観察をできる会場としての選定でしょうが、二日間に渡る軍隊生活のはじまり〜。

日程はこんな感じ。

1日目は9:30集合。食事や入浴を除いて実習や講義、交流会やらで22時まで拘束あり。2日目は9時から実習がスタートし15時半まで。うち5分の自然観察会実習を含む。その後16時半解散というハードスケジュールです。 朝も任意の自然観察会が6:30からあり、 実習前に朝食、部屋の掃除、チェックアウトと盛りだくさん。 うへー。

講義 最初の講義は「自然の保護〜生物多様性の保全と私たちのくらし〜」となってるんですけど、実態は「物理学者の見た生物」って感じ。「生きている生物は、低エントロピーの物質を体内に吸収し、高エントロピーの物質を体外に排出することで個体を低エントロピーの状態に維持している」っていうことを比較的易しく?説明してくれます。けど、受講生はいきもの大好き!なおじさん、おばさんですから「ほぇ?」って感じでした。

僕は個々のいきものというより「システム」好きなんで、「低エントロピー状態を維持するのが生物」という言葉の意味は分かったんですけど、 (昔の偉い物理学者が提唱している概念で、1951年に翻訳が出てます。.E.シュレディンガー「生命とは何か」岩波新書)そういう概念を持ち出してきて、だから何?何を言いたいの?」って思って「 ほぇ? 」って。 うーん、講義タイトルと繋がっておらず、この場ではそぐわないと思う・・・とか考えてたので、眠くはならなかった(笑)。

あとの講義はおおむねタイトル通りかな。でも少し眠かった。

実習 暑かったけど、楽しい。自然観察会というと「この植物の名前は××」の羅列みたいなのが多くて、名前を覚える気のない僕はすぐ飽きちゃうんだけど、ここではそうではなく、五感を使った体験とか疑問を持とう みたいな実習を重視してるんでね。まあ体験してみてください。

実習の最後に、これまでの経験と、講義・実習の成果を生かして各自5分間の自然観察会実習をやります。 自分のネタを考えるのが大変なんだけど、同じグループの人たちの切り口が新鮮で、これが一番面白かったですね。 僕が属したグループのネタをあげてみると・・・

「森で聞こえるセミの鳴き声と季節感」「アカメガシワの葉(葉から蜜が出ている)とアリの共生を考える」「自生三つ葉の生態を知る」「ツユクサの不思議」「森で音を拾い、自分も音を出してその一員に参加しよう」 てな感じでした。知識がある人はそれを使うし、なくても切り口が面白い講習でした。

交流会 遠くから来ている人もいましたね。長野県、富山県・・・個々の生物にマニアック的に(失礼)こだわりを持つ人も多かったですし、子供の野外活動から自然観察に対象を広げたいという人、もうプロなのになんでいまさらこんな趣味講座に参加してんの? っていう人まで。あたしはもっぱら聞き役ですね。

生活 「入室後ベットメーキングを行い、使用したシーツや毛布は、施設の名前が入っている部分が上になるようにして、長辺を〇回折り、毛布は折り目を下方にベットに置く。シーツはリネン室に持っていくこと」「部屋はチェックアウト前に全員で清掃し、「来た時より美しく」すること。ベットの下もちゃんと掃除しろ」「入浴したら、使った洗面器と風呂椅子は、入り口わきに整頓して置くこと」

病院もびっくり!驚異の10人部屋。

いやー、久しぶりの軍隊生活でした。その上脱走しても、丘を下りた徒歩圏内にコンビニなんて無いっすから。朝の自然観察会をサボって惰眠をむさぼろうとした僕ですが、6:30に「起床時間です!朝の集いやるから集合してください」と 大音量での館内放送がかかって二度寝不可能。軍隊おそるべし。 宿泊してた中学生は、暑い中、朝からお外で旗掲揚、ラジオ体操、集会やらされてて大変そう。 

講師の人たちが「今回はみんな優秀だね、時間の10分前に集合だよ。さすが管理教育の愛知県だね、あははー」って。よく分かりますよ。ちなみに「任意の」早朝自然観察会をサボった人はほとんどいなかったですね。その後の実習に有益かもしれないんですが、朝食後暑い外でずっと実習なのに、皆さま体力大丈夫なんでしょうか・・・そんな軟弱者は、軍隊には不要だ!!

食事は・・・まずくもなく、旨くもなく。値段を考えると文句は言えないす。ただ海辺にしては米が旨かったな。

てなことで、がっつりやって帰って来ました。久しぶりにかなり疲れたよう。お仕事してた方が楽かもしれないす(マジで)

※日本自然保護協会・・・昔々、尾瀬にダムを造ろうっていう東京電力の計画に、「尾瀬を守ろう」って生物学者や登山家を中心に結成された尾瀬保存期成同盟が前身です。国際自然保護連合(IUCN)に加入してる日本の団体は、環境省を含め18あるんですが、その一つであり、日本委員会の事務局もつとめている名門です。その筋では。 指導員になると同時に、協会の会員にもなるのです。

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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