防災から見た、気になるクルマ

家の車を買い替えることになり、車選定をしています。まあ、僕の愛車は原付ですし、クルマ自体にはそれほど興味ないんですが。

でも気になったクルマが、2月ごろ発売になるトヨタ ヤリスのハイブリッド。

正直、車としてのハイブリッドカーってのはあんまり興味ありません。エンジン回りよりバッテリーが早く劣化しますし、田舎道で短距離を走るなら、ガソリン車で十分。重い充電池を積んで走ってエコ?ブームなだけじゃねって思います。

それでも引かれたのは、ハイブリッド車の場合、メーカーオプションでAC100V/1500Wのアクセサリーコンセントを付けられること。

トヨタ、1500Wの電力を供給できる新型「ヤリス」は“災害時の備え”としても選ぶ価値あり

 この装備は車内でAC100V 最大消費電力1500W以下の電気製品を使用できるようにするもの。使用方法はパーキングブレーキを掛けてさらにフットブレーキを踏む。その状態で「READYインジケーター」が点灯していることを確認し、ダッシュボード右下にある「AC100V」スイッチを押すと作動状態になる。走行用バッテリーがフル充電の状態では、1500Wをフルに使った状態でも2~3時間は持つ。
外部給電機能には車両の走行機能を停止して“発電機的に使うモード”もあり、この状態ではガソリンが満タンであれば4日ほど電源として使用できるということだ。この数値は電気製品の使用状況や外気温などによっても変化するが、それでも電気がない場所で複数の家電製品を動かせるほどの電気の給電が可能になるということは、アウトドアレジャーだけでなく、災害などの影響で停電が起きた際にとても心強いものとなる。

 クルマを購入する理由は移動や運搬の手段としての利用が基本になるだろうが、最近は自然災害による長期停電などのニュースを目にすることが多いだけに、外部給電システムがあるクルマを選ぶといざという時の備えにもなる。

car watch

コンセントが設置される場所はトランクルームで、普段使うことはあんまりないでしょうけど、仮に大災害が起こってしまったら、特に地震の時に車中泊を選択するする可能性って決して低くないと思います。その時に十分な電力が使えたら・・・(ただし、ヤリスは車中泊には向いてなさそうですけど)

2011年3月の東日本大震災ではエスティマハイブリッドなどが、2016年4月の熊本地震では三菱アウトランダーPHEVが投光器や家電への電力供給で大活躍しました。
完全に停電し、建物が被災してディーゼル発電機による予備電力も満足に動作しない状況では、たとえ100V電源であっても、あると無いとでは大違いです。
とはいえ、自動車から給電する100V電源自体はそう珍しいものではありません。
ホームセンターやカー用品店、あるいは通販などで自動車のシガーソケットから出力できるDC12V電源を、家庭用のAC100V電源に変換するコンバーター(変換器)は随分前からポピュラーだったからです。
昔ならまだバッテリーのもちが悪かった頃のノートパソコンのために、今でも携帯電話の充電などで非常に重宝していると思いますが、それらコンバーターを使った100V電源というのは使用できる電気機器に非常に制限があります。
具体的に、電気抵抗で何かを暖めるような電化製品、ホットプレートやドライヤーの類は全く使えないのです。
筆者も昔、無理してコンバーターから取った100V電源で野外で扇風機を回そうとした事がありますが、風を起こすほどの動力を扇風機に与える事ができませんでした。  

災害時に非常用電源として使えるクルマ一覧

 書かれていることなんですが、 自動車のシガーソケットにインバーターを噛ましてやる方法は割とポピュラーです。USB端子が備えてあったりして、スマホの充電に使います。それはそれで有用なんですけど、この場合の消費電力の上限は 150〜300W。スマホの充電 (〜30W)には十分なんですけど、 普通の家庭用炊飯器やポット、ホットプレートは300W以上なので使えません。

その点、ヤリスの車載コンセントだと上限は1500W。「家庭の電化製品が普通に使える」ことがメリットです。さらに、ガソリンが満タンであれば4日間ほど電源が使えるなら、とても役に立つでしょう。

4日間って決して短い時間じゃないです。災害時の司令塔となる「自治体庁舎」で非常用電源が3日間持つところって、全体の4割しかないんですから。

1741全市区町村のうち、庁舎に設けた非常用電源が災害時の人命救助で重要とされる72時間以上稼働できるのは、約4割の717にとどまることが26日、総務省消防庁の集計で分かった。財政難やスペースの不足から、大量の燃料保管が難しいことが背景。昨年の北海道地震や今年の台風で長時間の停電が相次ぐ中、復旧対応や住民支援の拠点で備えが不十分な現状が浮かび上がった。

非常電源、72時間以上は4割 自治体庁舎、備え不十分

発電機や大型バッテリーでは、燃料の保管やバッテリー残量のチェックが必要で、なかなかそれを維持し継続していくってのは難しいってことです。それが、普段使っている車で代用できる しかも個人でも持てる価格で ってなかなか魅力的な話ではないかと思います。

気になる追加価格は、ハイブリッド仕様が+35万円、アクセサリコンセントが+4.5万円程度。まあ大体40万円のコストアップです。10年で償却するなら年間4万円。 全く安くはありませんが、安全装備の一つとして考えるなら、価値はあるんじゃないでしょうか?

車種はコンパクトカーが好みならプリウスという選択肢もあったんですけど、ちょっと車としてはかっこ悪かったような気もします。ヤリスはビッツの後継で設計を最初からやり直していますし、そこそこかっこいいと思うんだよな〜

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください