水田を見回っていたら、稲に何か白いものが付いているのに気が付きました。(7月26日)
あれ、もしかして害虫でも付いてるんか?
これはもしや・・・(ズームアップ)
はい、(僕は)あまり見たことのない、稲の「花」でした。
花が付いて、ゆくゆくは実となる部分、ここを「穂」と言います。稲だから「稲穂」。それから、みずみずしい(瑞々しい)稲穂のことを、「瑞穂」と言います。
「豊葦原瑞穂国」(とよあしはらみずほのくに)とは「古事記」「日本書紀」にある日本の美称の一つですが、ここには「瑞穂が実る国」 っていう意味が含まれていますね。
ある程度穂が出揃う時期を「出穂期」と言います。(僕、これをずっと「シュツホキ」と読んでたんですが「シュッスイキ」の間違いでした・・・恥ずかしや)
でもねえ、穂を「スイ」って読むのってあんまりなくないです・・・? いや、穂は音読みで「スイ」、訓読みで「ホ」だそうです。用例としては例えば・・・
一穂(読み)イッスイ
コトバンク
デジタル大辞泉の解説
1 1本の穂。
2 炎・煙などを穂に見立てていう語。
「獄内には―の灯(ともしび)だも無ければ」〈鉄腸・南洋の大波瀾〉
お勉強になりました。とまあ、これだけ長々と書いとけば、もう忘れないだろ(笑)。
閑話休題。稲については、穂が出そろう今からの時期に晴天が続けば、順調に生育し、豊かな実りが期待できます。もうじき梅雨明けだけど、今年の出来はどうでしょうね。
暑い夏は稲穂にとっては好都合なんですが(お世話する人間には酷である)、あまり暑いと台風が大きく発達しちゃわないか(風で実った稲穂が倒されないか)心配でもあります。まあ、こればっかりはなるようにしかならんのやけど。