インデックス積立投資

1.どれくらい投資に回すか

「好きなだけどうぞ」 というのが正確なところ。 あなたにいくら金融資産があるのかわからないから。それに、投資を行った結果「どれくらい資産の変動(主に価値が下がったとき)があっても耐えられるのか」の許容度が、個人によって違うから。おそらく正解というものはないと思うんです。だから個人で決めるしかない。

「投資をする前に、生活防衛資金として2年分を銀行に確保しておけ」という人もいます(著名インデックスブロガーの水瀬ケンイチさん)。

「数カ月分の生活費分を銀行に入れておけば、残りは投資してもいいんじゃね」という人もいます。(辛口経済評論家の山崎元さん)

資産を増やしたいのであれば、より多くの金額を投資に回せば、それだけ資産形成のスピードは早くなるでしょう。

【悲報】億り人になるには入金力という現実が記事にされてしまう

でも「株価指数はいつも右肩上がり」ではないから、自分の資産変動許容度を超えて資産を株式運用(インデックス投信)に回した場合、株価低迷時に夜眠られなくなったり、投資をやめちゃう可能性が高まるから。素人は、なんとかして隅っこでいいから、試合会場に立ち続けることが肝要だと思うんです。

ミスをするな、動くな、大人しく市場に居続けろ
昔と違い、投資はプロのゲームとなっており、一般人がプロを出し抜くことは不可能になっています。
これはメインプレイヤーが機関投資家に移ったことが原因。
1985年の初版より言い続けられているのは、テニスに例えられています。曰く、
アマチュアは相手に負けるのではなく自分のミスで自滅する

S&P500の平均リターンを分析した調査を見るとわかりやすい。20年間の株のトータルリターンのすべてはベスト35日間に達成されている。

S&P500の20年トータルリターンのすべてはベスト35日間に達成されている【敗者のゲーム】

ちなみに僕の場合、結果として 定期預金・現金と株式運用(投資額)は、5:5という、かなり保守的な運用になっています。20年くらい投資してきて、まあこのくらいの保有割合が、経験的に自分が立ち続けられるポジションということでしょう。ま、昔は投資割合がもっと高かったので、ここから10%くらい変動しても「まあいいか」と思っていますが。

2.どうやって投資するか

持っている金融資産のうち、どのくらいを株式投資(インデックス投資)につぎ込むかを決めたら、僕ならその額を、5年程度毎月積み立てを行うことで、現金から株式資産に変えていきますね。まあ、3年でも10年でも構いませんけど、その間の給与や、予定される支出も考慮して、毎月の積立額を決めます。 5年位あれば、その間に株価の調整(暴落?)もあるでしょうから、時間分散させるイメージ。

資産運用は、時間の分散と対象の分散が基礎基本

3.何に積立を行うか

三菱UFJ国際投信が出している「eMAXIS Slimシリーズ」を積み立てるのが一番良いのではないかと思います。インデックス投資であれば、どれを選んでも、ターゲットとなるインデックスと同等の投資効果になるはずなので(現実には乖離しているものもあるけれど)、手数料が安いこと、規模が大きく、途中償還されないものが良いので。

シリーズ内なら「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で上位に選ばれている指数の中で、自分の好みで一つか複数か選べばいいんじゃないかな。 全世界株式がオーソドックスだし取りこぼしもないけれど、米国に賭けたいとか、日本は外したい、あるいは新興国に賭けたい という個人の好みがあれば、それも選ぶべき。

将来どこが有望かなんてだれにも予想できないから、自分で選べばいいのです。何を選んでも失敗するかもしれないけれど、自分で選んだものなら諦めがつく。独自理論の補強をしたければ、ネット検索すればいろいろ出てきます。

僕の場合、主力となっているのは 「先進国株式」に相当する米国ETFです。当時は手数料の安い円建て投資信託は存在せず、これしか選択肢がなかった。以降は「米国株式(S&P500)」のみ積み立てていましたが、最近は「全世界株式(オールカントリー)」も併せて積み立てしています。

市場の効率性や、IT関連企業の台頭などで、ここしばらくアメリカを推しており、依然有望だと思うけれど。中国の台頭やアメリカの弱体化、ロシアのウクライナ侵攻のような「パックス・アメリカーナ」の終焉を目の当たりにして、アメリカ以外にも目を配っておいたほうがいいんじゃないか?と思い始めたりして。

まあ日本は要らないかもだけど(笑)

4.どこで積み立てを行うか

ネット証券会社が良いでしょう。 大手だとマネックス証券、楽天証券、SBI証券くらいかな。積み立てをするなら、iDeCo、積み立てNISAの枠を使うのが優先です。これらは利益に対する税金優遇や所得控除などの特典がありますからね。

楽天証券では、楽天ポイント。SBI証券ではTポイント、ポンタ、dポイントが使えるので、ためやすいポイントが使えるところがいいんじゃないかと。

ただし、楽天証券の場合、iDeCoでは「eMAXIS Slimシリーズ」が積み立てられません。その場合は、「たわらノーロード先進株式」か「楽天・全米株式」を選びましょう。僕は後者で積み立てを行っています。

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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