家庭にいまだ固定電話があって、主に利用する高齢の両親が特殊詐欺に会うかも・・・と心配なアナタ。 親が70歳以上ならNTTが「無料運用」を開始したナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストを申し込んでおくと、少し安心できるかも。
やっと高齢者が無料になったナンバーディスプレイ(基本は有料オプション)ですが、スマホでは当たり前の機能ですね。今時固定電話にかかってくる電話なんて、ほとんどが営業電話(詐欺電話もある)、あとはだいぶ認知症入っている高齢の親戚くらいなもの。
だから、本当は家族全員がスマホに移行し、親戚にはスマホの番号を伝えて、家の固定電話を廃止するのが一番の特殊詐欺やうざい営業電話対策ですが・・・。
が、我が家の後期高齢者は、頑としてスマホ持ちを拒絶しやがりますので、廃止策はとれませぬ。次善の策として導入した次第。
5月1日からネット申し込み開始になったので、さっそく申し込んでみました。ちなみに、NTTの対応はクソでした。
まず電話で問い合わせをしましたが、5月1日時点では「こちらはNTTです。ただいま電話が大変込み合っていますので、しばらくたってからおかけなおしください」と自動音声が答えるばかり。そのまま待っていれば順番でいつかは繋いでくれる という仕様にはなっていません。窓口が混むのは承知の上ですが、行列で待つことすら許されないなんて、ちょっと非情じゃないかと・・・
それではと 「NTT西日本 ナンバーディスプレイ」と検索し、探し出したNTT西日本のHPから申し込みをしました。
でもここから申し込んでも、70歳以上でも無料になりません!
僕もなんかおかしい と思いましたので、先ほどのコールセンターに頑張って電話して確認しました。やはり高齢者無料となる申し込みはこのページから申し込んでも無効とのことでした。
どうしたらよいか聞くと「今回いただいた申し込みは、こちらでキャンセルしますので、改めて以下のページから申し込んでいただければ、無料になります」とのこと。
再度申し込みをしたのだけれど、同一機能の申し込みに「高齢者が無料になる申し込みページ」と「高齢者でも無料にならない申し込みページ」が併存するなんて、ユーザーのこと考えてないよねえ・・・
で、その日の午後、NTT西日本(たぶん、手続きの実務をやる部署)の男性から、日中の連絡先として登録しておいた僕のスマホに電話が掛かってきました。
相手:「ナンバーディスプレイの申し込みありがとうございます。でも、こちらの申し込みだと、高齢者申し込みでも無料になりませんがよろしいでしょうか?」
僕:「へ?、確かに最初は無料対象にならないページから申し込みしたんだけど、コールセンターに確認の電話したら、その申し込みはコールセンター側でキャンセルするから、改めて無料対象になるページから再度申し込みするよう言われたのですが?」
相手:「そうですか、でもこちらの認識としては、高齢者申し込みが無料になるのは電話申し込みだけで、ネットから申し込みできるページがあるとは承知していないです」
僕:(オマエの認識なんか知るか!そちらのコールセンターがそうしろって言ったんだ!)
以下略。どうも2度申し込みをした結果、1回目の申し込みがコールセンターのミスでキャンセルされていなかったか、それがキャンセルされる前に1回目の申し込みが手続き部署に進んじゃったようです(2回目の申し込み情報が来てない感じだった)。
まあ情報伝達が旨く行かないこと(伝言ゲームの失敗)は、組織ではよくあることなので僕は許容します。が、「本日からネットで無料申し込みができる」 という情報すら共有されていないのは、さすがにアウトでしょう。
と大不満はあるけれど、ちゃんと機能するようになりましたので、一件落着ではあります。
なお、申し込みが受理されると、「しばらく時間かかるかもだけど、数日内に機能が使えるようになるから、その確認はお客様でよろしく♡という、高齢者にはきわめて冷淡な受諾メールが届きます。しかも問い合わせ先(メール、電話番号)の記載なし。返信されても対応できぬという鬼メールが。
悪いことは言いません。混んでるかもですが、ネット苦手な高齢者のかたは、電話での申し込みをおすすめします。たとえその対応が塩だったとしても、腹をお立てになりませぬよう。無料だと思って、対応の悪さに耐えましょう。
しかし、今時役所でもこんな塩対応はしないと思うがな。