アメリカのトランプ大統領は、日本のことを特別扱いしませんでした。突き付けられた25%の関税に対し、赤沢亮正経済再生担当大臣は「自動車分野で合意しなければ、全体の合意はない」と引かない姿勢を明らかにしました。
この記事読んで、タイトルの軍歌を思い出してしまいました・・・。軍歌は勇ましいのだけれど、負けたうえで死んでるなら、勇ましさにはなんの意味もないのだけれど。
雑魚キャラ赤沢は7回も訪米し関税引き下げ交渉した挙句、1%関税率上げを通告されたんだから、「北斗の拳」的解釈によれば・・・「お前は既に死んでいる」状態です。向こうは「まだ君が担当するの?」という感じでしょう。
てかですね、フィクションだかノンフィクションだかは知りませんが、日本はアメリカに防衛を委ねている半独立国、または属国です。その前提の上に現在の日本は成り立っています。
なのに今の不安定な情勢の中で、アメリカから「関税で言うこと聞かないなら防衛も手を引くぞ」と言われたら(トランプなら言いかねません)・・・。
切り札を握られている状態ですから「引かない」なんていう贅沢な選択肢は日本にはないのです。だからこそ組みやすしと交渉入り第一号に選ばれたのだし。
せめて欧州のように自国を守るために防衛費を増額し、防衛の自主独立に近づけたうえで「関税に関しては引かない」というなら、腹をくくったのだなと筋も通るのですが、それもしないし関税も受け入れられない のであれば相手に「頑固で、非常に甘やかされている」と言われてもしかたないよねえ・・・
自主防衛に近づく戦略は、アメリカもそれでいいんじゃね?と容認しているのだし(今後容認は命令に変わるのだから、早めに対応したほうが賢明でしょうね)、相対的にアメリカの軍事力が落ちてるのも事実だから、防衛力強化は日本のためにもなる必要経費でしょうに。
アメリカ国防総省はGDP=国内総生産に占める国防費の割合について、日本を含むアジアの同盟国に対して、NATO=北大西洋条約機構で議論されているのと同じ水準の5%に引き上げる必要があるとの認識を示しました。
国防費をめぐってトランプ大統領は、NATOに加盟するヨーロッパ各国がアメリカに防衛を依存していて「不公平だ」と繰り返し批判し、増額を求めていて、加盟国は国防費などのGDPに占める割合をあわせて5%に引き上げることを議論しています。
こうしたなか、アメリカ国防総省のパーネル報道官は20日、NHKの取材に対して、日本を含むアジアの同盟国もヨーロッパの同盟国と同じ水準の負担を担うべきだという認識を示しました。・・・そのうえでパーネル報道官は「これはアジア太平洋地域の同盟国にとって安全保障上の利益であり、より均衡のとれた、公平な負担の分担はアメリカ国民にとっても利益となる」と説明しています。
我が御大の反応は、「弱い犬ほどキャンキャン吠える」
石破首相:
トランプ大統領の関税政策と正面から交渉している。これは国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。
「たとえ同盟国でも正々堂々、言わなければならない」と強調しました。
石破首相:国内から、ああだのこうだの足を引っ張って、どうして国益が実現するんだ。
さらに、「みんなで心をひとつにして、日本の国益を守らなければならない」と述べました。
喧嘩のやり方も知らないのですね。「舐められたくなくない」なら、せめてファイティングポーズを取って虚勢張らねば見苦しいだけ。それと、この人ミリオタだと思ってたけど、戦史や地政学(地経学)の知識はないのかな。*訂正あり(後記)
あとあえて言わせてもらうと、
「アナタが辞任すればみんなの心が一つにできるので、早めの決断をお願います」だな。
それにしても、同盟国かつ庇護国にここまでひどい物言い(トランプ並み)ができるのに、非同盟国かつ仮想敵国に固有の領土にケチ付けられても何も言わないんですから。先の汚い言葉はそちらに言ってくださいよ。
そっちには「遺憾」とか「抗議した」あるいは「パンダ貸してください」としか言わないから、「日本の政権は隠れ非同盟主義だな。鉄槌を下してやる」と、同盟国の王様がブチ切れるのも納得できてしまいます。残念ながら。
自民・森山幹事長、パンダ貸与を働きかけか…万博に合わせ来日の中国副首相と会談
パンダより言うべきこと、あるだろ・・・
26日夕方、日本の最南端、沖ノ鳥島周辺の排他的経済水域で、中国の海洋調査船が事前の同意を得ずに活動しているのが確認されました。・・・
林官房長官は、閣議のあとの記者会見で「海上保安庁が活動の中止を要求するとともに、外交ルートを通じて中国側に対し、わが国の同意を得ない海洋の科学的調査は認められず、即時に中止すべきだと抗議した」と述べました。
日本側が抗議したことをめぐり、中国外務省の毛寧報道官は27日の記者会見で沖ノ鳥島について「島ではなく岩礁であり排他的経済水域や大陸棚を設定することはできない」と述べたうえで、「日本側の主張は国際法に違反している」と中国のこれまでの立場を重ねて主張しました。
そのうえで毛報道官は「中国の活動は公海における自由を行使したもので、日本側に干渉する権利はない」と述べ、日本側の抗議に反論しました。
日本も南シナ海の、中国が岩礁を埋め立てて人工島を造成した島の周りで海洋調査をやってみたらどうかねえ。
中国からクレームが来たら「島ではなく岩礁であり排他的経済水域や大陸棚を設定することはできない。日本の活動は公海における自由を行使したもので、中国側に干渉する権利はない」と返してみたいもの。(戦闘になるから実際にはできないが)
*訂正です。 喧嘩の仕方は知っていたようです。
石破茂首相は10日のBSフジ番組で、トランプ米政権との関税交渉を巡り「なめられてたまるか」と述べた自身の発言に関し「米国依存からもっと自立するよう努力しなければならない、ということだ」と強調した。「『いっぱい頼っているのだから言うことを聞けよ』ということならば、侮ってもらっては困る」とも語った。
その通りでしょう。でもまあ、言うだけなら僕でも言えます。でもアナタは日本国の首相なので、それをどう実現させるか 見せてください。「もっと自立するよう努力しなければならない」と評論に終わってもらっては困る。

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。