豊川宿泊~映画と銭湯とファミレスと~

前回「キャッスルイン豊川」泊まりが楽しかったので、また行ってきました。

コロナの湯で軽くひと風呂浴びて(温泉でも銭湯でも長湯できないのよね)、お楽しみの一杯。

これで600円(宿泊者価格)なら言うことなし。

んで、映画を見に行きます。今回見たのは「宝島」

1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民らに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。そんな戦果アギヤーとして、いつか「でっかい戦果」をあげることを夢見るグスク、ヤマコ、レイの幼なじみの若者3人と、彼らにとって英雄的存在であるリーダー格のオン。しかしある夜の襲撃で“予定外の戦果”を手に入れたオンは、そのまま消息を絶ってしまう。残された3人はオンの影を追いながら生き、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、それぞれの道を歩んでいくが、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境で、思い通りにならない現実にやり場のない怒りを募らせていく。そして、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す。   映画.comより

かなりの予算をつぎ込んで制作された映画なんですけど、あまり人気はなく、シネコンでの上映は1日1回限り。 その上映会も僕ともう一人男性がいるだけの二人興行・・・

ま、いろいろ考える材料として悪くはないですけど、映画としてはあまり人には勧めないって感じでした。

米軍に支配され、本土からも見捨てられた環境で、思い通りにならない現実にやり場のない怒りを募らせてきた主役のグスクと準主役のレイ。まあまあ映画は長い時間をかけてその理不尽さを描くわけです。

で映画の最終盤、米軍基地にゲリラ戦(毒ガス戦)を挑む みたいな流れになり、それを実施すべきか二人が言い争う場面があるんですよね。 レイは「自らが犠牲になってもアメリカや本土に対して武器を取り戦わねば沖縄は救われない」と主張し、グスクは「そんな生き方は人間の生き方じゃねえ、俺は将来の沖縄が良い方向になっていくと信じる。だから、武器に武器で立ち向かうな」みたいな主張でレイを改心させようとするんです。

映画の中も、今の現実社会もレイ的視点で動いている中で、なぜ理不尽さに大人として耐えてきたグスクが(直前の暴動ではグスクもレイ的行動してた)、何故このタイミングでそんな”青臭い理想論”を出してくるのか、それまで映画で描かれた彼の行動とまったく結びつかないのに、なぜだ。 どんなエピソードから彼はそんな信念を持つようになったのか。

そのなぞ解きを残りの上映時間に期待したんですが、残念ながらそこがまったくわからず映画は終了。 納得はできないまでも、その理由が描かれていれば映画としても見るべきものがあったと思うんですが。 ないので自分的には全然ダメ。

まあまあ、たぶん「命どぅ宝」みたいなシナリオ展開が続いたので、そこらへんへつなげたかったんでしょうけど、つながってねえし。それに映画としてはそんな「安牌」に逃げてほしくはないところ。(期待しすぎでしょうか) 

命どぅ宝(沖縄語: ぬちどぅたから)は、沖縄語で「命こそ宝」という意味。

沖縄県出身の画家で作家の山里永吉(1902年-1989年)が1932年(昭和7年)に書いた戯曲『那覇四町昔気質』が原典とされ、同戯曲の幕切れに琉球処分で東京移住を命じられた尚泰王が「いくさ世(ゆ)もしまち みろく世(ゆ)もやがて 嘆(なじ)くなよ臣下(しんか) 命(ぬち)どぅ宝」(争いの世が終わり、やがて弥勒仏の世が訪れる。臣よ嘆かないでくれ、命あっての物種だ。)という琉歌を詠む台詞がある。この琉歌の作者は同戯曲を書いた山里永吉とも、同戯曲の舞台で尚泰王を演じていた俳優の伊良波尹吉とも言われている。   wiki

翌日、もう一本見ようかずっと考えていたんですが、結局見ないで帰ることにしました。

実写版の「秒速5センチメートル」。

 原作アニメーションは新海監督の作品の中で一番好きだし、原作好きからも実写版は高評価のようなので、たぶんいい映画だと思うけれど・・・

 このシナリオ、原作にしても実写版にしても、内気で繊細な男(男の子、おっさん含む)ならたぶん「たまらない話」だと思うんですよね。それに山崎まさよしの「One more time, One more chance」が流れた日には、 自分の昔のあれこれを思い出し、もしくは脳内妄想でそういうのを勝手に作り出し、それに涙するみたいな・・・

うーん、でもこれ自宅でこっそり動画鑑賞するならともかく、恥ずかしくて堂々と映画館で一人で見られないわ という感覚になった次第。 

それなら黙ってりゃいいのに、そんなことにぐちぐち悩んでたとかブログに書いてる時点で、僕なんて「秒速5センチメートル」向きの男 なんでしょうねえ。 

うむショック療法としていっそ見ておくべきだったのかも、しれんなあ。そうすることで「貴樹は何かを決心したように笑みを浮かべながら静かに歩きだした。」状態になれたかもしれん。 いやまあ、そこは「物語」なんだけど。

翌朝、併設のファミレスで朝食を頼んだのですが、注文してから料理が来るまで40分くらい待ちました・・・ 機械も配膳してるけど、いかんせん人手が足りてねえなぁ。

いやまあ、人手不足だからサーブに時間がかかるのは仕方ないと思うですよ。でもまあ、次に予定があったら切れる人もいるでしょうねえ(あ、それを鎮めるためのドリンクバー付か。さすが考えてる。)。まあこんなメンドイメニューを頼む奴が悪いんだけど。

僕が思ったのは、こんな値段で出してやっていけるのか? ということ。結構写真に近い形で提供されたし、味も悪くないす。

最近はここだけじゃなく、ファミレスや牛丼屋でもよくモーニング出してますよね。それも驚くような低価格で。

でも、これを自分で作ろうとすると、まずスーパーへ行っても、材料価格見て、買うかちょっと考えちゃいますよね。そのうえでこういった店は高い施設賃料を負担し、朝という人集めに苦労する時間帯に料理して盛り付けて、この値段で提供すると。 

ちなみにこの施設の場合、階上の銭湯併設レストランでの朝食は、ブッフェスタイルで1500円になります。 そっちも物価高は効くと思うけれど、盛り付けはお客がやるからまあこのスタイルと価格が現実路線かと思うですよ。

この価格差はどうやって実現できるのかな~ って。これ、営利企業として持続可能なのかなぁ? まあ一お客としては、おのおののコスパを最適にする選択肢が多いのは良いことではあるけれど・・・

追記。帰りに蒲郡のラグーナフェスティバルマーケットによってお土産(夕食用のお弁当)をゲット。

これもまあ、地魚の握りセットが1,050円。中トロ入りの握りセットが1,250円と、これも値段設定おかしくありません? しかも新鮮で言うことなしだで。

まあ、ここは観光客相手で儲かっている(だろう)から、地魚の端は安く手に入る、のかなあ??

 (魚太郎 支払いは現金かpaypayのみ、クレジットカード不可)

 

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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