選挙、いろいろ面白かったですね。

まあ、こんなに自民党が勝つとは思いませんでしたけど。

最初に行っておくと、僕は小選挙区も比例区も「自民党」に投票しました。基本、「政権は自民党が取ればいいけど、奴ら大勝すると慢心するから、あんまり勝たせないように」と考えているので、自民党ではない右派政党(維新とか国民民主)に入れるのが、僕のデフォルトなんですけど。

それに反し何故今回自民党に入れたかと言えば、「高市さん推し」だからということもあるんだけど(その前二人の「なにもしない首相」がひどすぎた)、主因は「高市さん率いる自民党が大勝しないと、トランプさんとの交渉で日本がひどい目に合うから」と考えてのこと。

この先、3月に日米首脳会談があって4月に米中首脳会談があります。そして11月に米国は中間選挙があります。 米国の中間選挙では、政権与党が負けるのが通例。 だからトランプさんとしては、4月の米中首脳会談で中国から米国に大勝利となる成果を出したいはず。 その交渉引き換え条件(ディール)として、日本に関連のある分野で中国に対して大きな譲歩をするはずです。そのために、米中首脳会談直前の3月に日米首脳会談がセットされているんです。

でも悲しいかな、結論がどうであれ日本はその結果を呑むしか選択肢がありません。(アメリカが大国で、日本は小国だから。他唯一の選択肢である大国・中国に頼るよりいいかと)、それにしても、その中で少しでも日本に有利な条件で交渉を妥結してほしい。

と考えると、交渉する高市首相は強い首脳であってほしいのです。 

普通外交交渉って、両国の関係省庁の官僚が細部を詰め、ほぼ同意が取れた段階で、象徴として首脳会談を行いシャンシャンにします。でも、トランプはトップ会談で大枠を決め、そのあと細部を官僚に詰めさせる手法を押し通します(商売人なんで)。だから、その場で物事を決められる強いトップを好みます。相手が民主国家だろうが、独裁国家だろうとそれは問題ではありません。

それゆえ独裁国家の首脳であるプーチンや習近平、金正恩を好むのですね。たとえ民主国家でも、国内政治地盤の弱い政治家は嫌いです。だから国内政治基盤の弱いEU首脳はダメ。(例外は国内地盤の強い極右首相。ハンガリーとかイタリアね)日本でも安倍首相は良くて石破首相はダメなのはそのせいです。まあいっしーはケミストリーも合わないけど。

と考えると、選挙結果が出る前でも自民党が大勝することが分かった瞬間「日米首脳会談で、高市首相とお会いできるのを楽しみにしている」とコメントを出したのは、理に適っています。 あれは内政干渉でもなんでもなく、「俺はトップ会談で話を進められる奴としか話はしないから」って言ったんです。

逆に言えば、高市首相はそれを見越して「いきなり解散」を決断したのかも。  「国内地盤が弱いと足元を見られる」って。まるでチンピラの喧嘩ですけど、今の国際情勢って、それ以外に形容のしようがないのも現実ですよね・・・

 あー、前置き長すぎたけど、僕が面白かったとこ行きます。

①立民ダメすぎ。

安保反対とか原発廃止とか、理念を捨て創価学会票を狙った立憲民主党だけど、国民に「アンタ馬鹿あ!」と言われて消滅しました。なんつーか、そこまで民意やら時流を読めないのに、今まで政治家やってこれたのがある意味すごかった。まあ終わったけど。

それを象徴していたのが、敗れた岡田克也氏の発言です。

党の敗因について考えを述べました。1つは“高市旋風”により無党派層などが自民党に引き寄せられてしまったこと。2つ目については、「もう一つはネットですね。ネットを見ている人の支持が非常に低かったという報道もありました。デマや批判が渦巻いておりました。それに十分対応できなかった」と分析しました。

中道・岡田克也氏が落選「デマや批判が渦巻いて」「もう一回大きな箱舟作る」 三重3区【衆院選2026】

二点目、まあそう思うのは勝手でいいんだけど、言ったらダメだろ。もうネットを敵に回したら勝てるわけない ってことさえ分からんのだ。この方には、同党党首のお言葉を送ります。合掌。

後任について、野田氏は「斉藤共同代表を巻き込んで恐縮ですけど、どうしても時代遅れ感が2人には付きまとっていたと思います。有為な中堅・若手もいっぱいいますので、新しい人の下で。本来は中道の考え方は時代の要請だと思っています。・・・」

辞意表明の野田共同代表「どうしても時代遅れ感が2人には付きまとっていた」 斉藤共同代表「新代表は新しい時代感を感じられるような清新な方を選出したい」

野田氏の勝負師としての見解のなさは失笑せざるを得ないのだけれど、それでもまだ時代遅れ感を感じているだけ、岡田氏よりはましだったし、旧立民幹部で唯一勝てたのもうなづけます。

②国民民主党には期待していた・・・けどな。

同じく「勝負師としての見解のなさ」に失望したのが国民民主党の玉木氏。いい政策を打ち出してたのに、いざ政策を実現できそうなとこで、自民党との連立に乗れなかった勝負勘のなさは政治家としては致命的だったよね。せっかく応援してたのに・・・。

まあ玉木氏は政策プランナー(参謀)としては優秀なので、この党は椎葉代表、玉木幹事長になったら、まだ成長できると思ううんだけど。

③勝負師としての吉村維新代表は見事。

その点、用済みの前原共同代表をさっさと切ったり、自民党からの連立を即決で受けたり、吉村代表の勝負師としての力量は見事。  議員定数削減とか、大阪都構想とか、面白そうで応援してもいいかと思ったけど・・・いかんせん党首が国会議員じゃなくて大阪市長だもんね・・・力の半分以上は大阪につぎ込むんでしょ・・・国政政党としては推せないなあ。

議員定数削減、別に国会議員の歳費なんて大したことないけど、改革するならまず「隗より始めよ」でないと人はついてこないからね。象徴として大事な課題だと思うな。ま、定数削減しなくても、その分議員歳費をトータルで抑えれば、定数削減しなくてもいいんだけどね。 定数削減反対派から、「定数削減分だけ全体の歳費下げるから定数維持しようよ」という代案が出ないのは至極残念。 そういう意味では、減税しつつ、自分の歳費も削減した河村たかしは立派。ただ一人憂国減税で当選するわけだ。

大阪都構想、面白いからぜひやれよ(僕にはしょせん他人事なんで)。まあ大阪命の維新としては、大阪都にしたうえで副首都誘致するつもりなんだろうけど、大阪なんて南海トラフ地震で大被害受けるじゃん。災害対策としては、第二新東京市(松代)とか第三新東京市(箱根)がいいと思うぞ。 日本国内だと地震はどこも避けられないけど、大水害とか津浪とか考えるとな・・・そうすると梅雨のない北海道もいいかも。

④チーム未来頑張れ!

実は、比例区は自民党にするか、チーム未来にするか迷ったんだよね。日本の外交を考えて自民党にしたんだけど、内政だけを考えれば「消費税減税せず社会保険料を減らす」とう主張は一番まともだった。 「これを減らすならあれは減らせない」というバランス感覚も見事。

 *チーム未来以外これを言わないのは、言うと大票田である高齢者層の支持を失うからです。正論では飯は食えないっていうか。

でも、外交主張はよくわからんかったし、あの人(党首しか知らんので)、全然「政治家」の雰囲気がないんだよね。政治プランナーとか、政治技術者?としてはものすごく有能なだろうけど、泥臭い実行力はなさそう。見た目スマートすぎるんだよね。腹芸できなそうな、まあそこが今回若い人たちに受けたんだろうけど、しばらくお手並み拝見だな。

⑤中国の戦狼外交、あざーっす。

9日付の中日新聞だけど。赤が与党(自民と維新)、青が野党。真っ赤だよね。与党とはいえ、基本維新は大阪だけだけど。

でも、本当に注目すべきはそこじゃない。沖縄だ。

基地問題のある沖縄が自民一色なんて、これまででは考えられなかったよね。オール沖縄とか、反自民勢力が強かったもん。本土は在日米軍負担をすべて沖縄に押し付けていたから、それが当然ではあったのだけれど。(地政学的にやむを得ないとはいえるけど・・・、押し付けられた方としては、やっぱりね。)

そこが自民独占って、どれだけ沖縄の対中警戒感が強かったんだろうって。 いつも選挙で話題になる「沖縄基地問題」って今回一切話題に出なかったでしょ。やっぱこの記事が効いたんじゃないのかな。  

 中国官営メディアが「琉球学」に注目し、積極的に取り上げている。「台湾有事の際、集団的自衛権行使もありうる」という高市早苗首相の発言を受け、台湾を中国領土の一部とみなす中国は、沖縄が「日本ではない」と主張することで対抗しているものとみられる。

沖縄は日本ではない?…中国、高市首相の「台湾発言」に対抗し「琉球学」を支援

彼らの思考では、沖縄は日本ではない=沖縄は中国のもの ってことですもん。そりゃ警戒しますよね。

8日投開票の衆院選で、沖縄県では玉城デニー知事を支える政治勢力「オール沖縄」が4つの小選挙区全てで自民党候補に敗れた。公示前に有していた2議席を失った。オール沖縄の退潮は秋の知事選に影響する可能性もある。「結果は非常に厳しいもので、我々の力不足だったことは否めない。本当に申し訳ない」。玉城氏は8日夜、小選挙区の全敗を受けて語った。保革が伯仲してきた沖縄で自民が議席を独占するのは現行の小選挙区制…

「オール沖縄」衆議院選挙の小選挙区で全敗 秋の知事選に影響も

その警戒感は本土にもやっぱりあって、それが自民党を中心とする右派の支持率を押し上げたし、中国は日本をいたぶりすぎました。

歴史的には、日清戦争に勝った日本に対し三国干渉があり、日本が臥薪嘗胆の道を選び、それがやがて日露戦争の勝利につながったかのような感覚です。後々中国にとっては悪手を取ったと評価されることでしょう。

投稿者:

モト

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。

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