ガソリン価格、これじゃ下がらないね・・・

最近は、ガソリンが高いですね・・・。

千葉県石油協同組合 千葉県石油商業組合

千葉県石油商業組合の計算によると、ガソリン価格が153円の場合でも、ガソリン本体の値段は 82円、残りの71円は消費税も含めた税金だそうな。 170円だと、もう少し税金額はアップしますな。

国も、高騰するガソリン価格を抑えることを検討しているようですが、それを行う最も確実な方法は、この税金を下げることです。 簡単な話だし、そのための仕組みはすでにあるのですが・・・

思い出されるのが、”トリガー条項”です。正式には、租税特別措置法第八十九条『揮発油価格高騰時における揮発油税及び地方揮発油税の税率の特例規定の適用停止』と言いますが、内容をかみ砕いて言うと、「レギュラーガソリン1リッターあたりの価格が3ヶ月連続して160円を超えた場合、翌月からガソリン税の上乗せ分(旧暫定税率)25.1円の課税を停止し、その分だけ価格を下げる」というものです(もとに戻るのは、3ヶ月連続して130円/リッターを下回った翌月からとなります)。 

この条項は、2010年4月に成立したものですが、翌年3月に東日本大震災が発災したため、その復興財源を確保するという名目で、運用が凍結されました。

正式には、『東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律』第四十四条によって規定されたもので、そこには「租税特別措置法第八十九条の規定は、東日本大震災の復旧及び復興の状況等を勘案し別に法律で定める日までの間、その適用を停止する。」と書かれています。

ガソリン価格が160円を突破! 3ヶ月続けば税金を25円下げる”トリガー条項”はどうなったのか!?

復興五輪も終わったし、もう凍結をといてもいいよねえ。

しかし、その可能性があるかというと、限りなく小さいのではないかと僕は思います。というのも、ガソリン税を25.1円下げれば、一ヶ月当たりの税収が1000億円強減ると見られているからです。元に戻る条件が「130円以下が3ヶ月」ですから、少なくとも4ヶ月はトリガー条項下に置かれることになり、5000億円前後の税収減が見込まれます。

同上

税収減を何より恐れる政府(財務省?)だから経済産業省が別の計画をたてているのですが・・・

 ガソリン価格の高騰を受け、萩生田光一経済産業相は16日、価格が一定の水準を超えた場合、石油元売り各社に補助金を出す方針を示した。卸売価格の上昇を抑え、小売価格の値上がり幅を縮めたい考えだ。値上げ抑制を目的にした元売りへの補助金は過去に例がなく、効果や公平性の面から疑問の声も出ている。 

政府内にはレギュラーガソリンの平均価格が1リットルあたり170円を超えた場合、上昇を抑えるため、1リットルあたり最大5円を出す案がある。いまの価格は170円以下で、このままだと発動しないこともあり得る。灯油や軽油などほかの油種を対象に含めるかどうかも検討している。

ガソリン高抑制へ元売りに補助金案 異例の対策、効果は未知数

問題点を上げてみると

・そもそも消費者の負担を減らすのが目的なら、税金を取った上でその一部を関連業界に還元するのではなく、税金を減らして消費者に広く還元すべき。目的の趣旨にも叶う。

・逆に補助金手法を取ることで、石油元売り各社に対する経済産業省の権限強化には繋がるな。減税したら懐が傷んでしまう財務省も、補助金を出すなら悪い話ではないです。天下り先が確保できそうだしね。

・トリガー条項を発効した場合は、25円の値下げ(減税)なのに、5円の値下げに止めようというセコさ。てか、5円くらいで効果あるのかな?

・石油元売り各社に補助金を出しても、その分が確実に消費者に還元される保証がありません。小売価格の決定権は元売り各社にはなく、小売店にありますから。てか、どういう理屈なんだ?

・最近は小麦や食用油の値段もめちゃくちゃ上がっています。米農家は、米買取価格の急落に苦しんでいます。なぜ石油業界は補助金を燃えるのに、うちの業界は貰えないの、うちだって消費者と直結してますけど?と言われたら、どう反論するんでしょう。

トリガー条項を発効させるためには、上記の法律の改正または廃止が必要で、国会での審議が必要になります。

官僚はともかく、政治家としては、五輪のレガシーの一つとして「東日本大震災の復旧及び復興はある程度なった」と復興庁に宣言させ、速やかに発動させたら、政治家としてはかなり人気取れると思うんですけど、そして大型補正の目玉にもなると思うんだけど、やらないだろうなあ。

与党も筆頭野党もこんな体たらくでは、とてもそんな議論は起こらないでしょう。自分らの利益を守るためなら一致団結するんですがね。残念だけど。

自民党と立憲民主党の国対委員長が会談し、国会議員に毎月支給される100万円の「文通費」について、日割りでの支給を可能とする法改正を来月の臨時国会で行う方針で一致しました。


 自民党は日本維新の会の国対委員長とも会談しました。維新側は文通費の使い道を公開するよう求めましたが、自民側は国会で議論すると述べるにとどめました。

文通費の日割り支給に向け自民・立憲が法改正で一致

国会議員って、特別職の国家公務員なんですけど、普通の国家公務員の場合、旅費は実費精算です。新幹線の半券やホテルの領収書を出さないと支給されません。昔は積算価格だったので、金券ショップで安いチケットを買ったり、回数券を買うと少し余得があったのだけど(笑)。

途中からすごく厳しくなって、 「金曜日の出張だから、金曜の夜自費で宿泊して、土曜日遊んで帰ります。出張には行くから行き帰りの交通費だけください」なんてことも一切できなくなりました。私的旅行を含むと交通費だけでも一切くれない。

ま、それが当たり前なのかもしれませんが、それに比べると、特別職だからって、領収書もなしで日割りで月100万円白紙支給って、どう考えてもおかしいですよね。

Q.そもそも国会議員はJRや新幹線などのパスが支給されていて、「交通費」はそんなにかからないのでは?
 交通に関して、国会議員は基本的にお金がかからない。JRパスが支給されて、新幹線のグリーン車も無料、飛行機は月に2、3回分の地元への航空チケットが支給される。タクシーは使った分だけかかると思うが、そこまでいかないだろう。


 通信費は、昔は国際電話をちょっとすると数万円かかったり、FAXや手紙もあったが、今はメールやLINEを使っている人も多い。SNSやインターネットがあるわけで、そんなにかからないだろう。これらが時代とともに変わってきているのに、文通費の使い道が変わらずに来てしまっているところが問題点として残っている。

国会議員1人に対する費用は2億円とも…? 文通費問題を契機に全体の“見える化”を

文通費という名の(秘書とかの)人件費扱いになっていることもあるようで・・・本当に政治に必要なら支払えば良いとは思うけれど、ここに書かれているように、あまりに実態と名目がかけ離れてたまま野放図に支払われている のが問題なんだろうね。

老後資金不足額のリアルな辺りは?

年金の話って、難しいですよね。 というか、難しいのは勉強すればいいんだけど、誰が言ってることを信じれば良いのか、それが分からない というのが正確なのかもしれませんけど。

少し前に、厚生労働省が「国民年金の水準低下緩和へ 厚生年金から財源振り分け」を検討するっていうニュースがあったのですが、

この検討案、自営業者の方(国民年金だけ加入)は賛成するでしょうけど、所得の多い少ないに関わらず、会社員(厚生年金に強制加入)している人は、反対するでしょうねえ。厚生年金による、国民年金の救済措置ですから。

 田村憲久厚生労働相は10日の記者会見で、少子高齢化に伴い、国民年金(基礎年金)の水準が将来大幅に減る見込みであることから、低下幅を抑える制度改革を検討する方針を明らかにした。厚労省は会社員が加入する厚生年金から財源を振り分けることで実現したい考え。

ただ高収入の会社員は将来の年金水準が現行制度に比べ下がることになるため、経済界の反発も予想される。田村氏は会見で「所得の低い方々に手厚い年金に変わり、非常に意味のある改革になる」と強調した。

国民年金の水準低下緩和へ 厚生年金から財源振り分け

そもそも、厚労省は小泉政権時代に、「年金100年安心プラン」と言いつつ年金改革しているので、だったら今改革する必要性なんてないはずじゃ・・・

この件については、前に一度記事にしようと思って「100年安心プラン」について検索してみたのですが、ざっと検索した程度では、「安心というのは、どの程度安心なのか」さっぱりわかりませんでした。厚生年金で国民年金を救済しようと検討案が出るくらいだから、全然安心じゃなかった のだろうけど。

今回取り上げる(年金以外の)老後資金不足額については、金融庁の諮問機関が、「年金だけでは老後の生活費は2千万円不足する」と報告書をまとめたのに、金融担当大臣の麻生氏が報告書の受け取りを拒否したニュースがありましたね。行政機関が委託した諮問委員会の報告書の受け取りを拒否するなんて、ありえないのですが・・・

2千万円問題」報告受け取り拒否 審議会は何のため?

中身は詳しく知らんけど、結論としては妥当なところでしょうね。その「言ってはいけない真実」を、どんな暴言を吐いても当選できる麻生氏ですら受け取りを拒否。 「年金と老後のリアルを直視すると選挙戦えない」という現実。

なので、そんな政府が発表する「安心ですよ」なんて信じられないですね。

実際のところ、この問題はどの程度ヤバいんだろう?どの程度不足すると見込むべきなんだろう?   誰か(僕が)信頼できる人、教えてよう!

信頼する識者の一人*が、タイムリーな記事を出してくれたので読んでみました。これ、なかなか納得できると思いますので、ぜひ読んでみてください。 想定もできないと、備えも考えられないですからね。

老後生活資金に2000万円必要という金融庁の報告が、2019年に関心を集めた。しかし、「どれだけの貯蓄が必要か?」という疑問は、うやむやのままにされ、忘れられている。マクロ経済スライドによる年金額の削減や、支給開始年齢が70歳に引き上げられる可能性を考えると、必要貯蓄額はこれよりかなり多くなる。
昨今の経済現象を鮮やかに斬り、矛盾を指摘し、人々が信じて疑わない「通説」を粉砕する──。野口悠紀雄氏による連載第56回。

現在56歳以下の老後「3000万円超必要」の驚愕試算
1965年以降出生者9割が老後生活資金を賄えない

*僕の場合、金融・経済関係だと、野口悠紀雄氏、高橋洋一氏、山崎元氏の記事は目に付けば必ず読みます。もちろん、彼が正しい かどうかは知りえません。でも納得できる部分が多いので、僕にはそれで十分。

(100年安心年金で)政府が約束してきたのは、つぎのことだ。
厚生年金については、モデル世帯の所得代替率を、ほぼ50%に維持する(注)。2025年までに支給開始年齢を65歳に引き上げる。年金保険料率は、現在以上の引き上げは行わない。


「100年安心」とは、「このような内容の年金制度を100年維持できる」ということだ。
このことと、「老後に備えて一定の蓄えが必要」ということは、なんら矛盾しない。

「モデル世帯で現役時の手取り収入の50%の年金を維持する」ということですから、自営業とか、低賃金で働いている人(僕です)とか、独身の人(僕です)は、50%も貰えないよ ということですね。

(審議会の報告書は)「老後の生活費のうち7割強を年金が保障する」としているように読める。
しかし実は、これは政府が約束していることとは異なる。


あとで詳しく述べるように、年金の実際の支給額が生活費の7割より少なくなることは、政府が約束している範囲内でも、十分ありうることなのである。
しかし、報告書を受け取れば、「生活費の約7割を年金が保障する」という約束に縛られてしまうことになる。


政府が受け取りを拒否したのは、これに関する言質を与えたくなかったからだと思う。

なるほど、そういう見方もあるのね。

ここから先は、僕が記事を読んで理解した内容でしばしまとめてしまいます。

モデル世帯で手取り収入の50%の年金があれば、老後に必要となる総費用のうち70%が賄えます。だから残りの30%は自分でなんとかしてください。残りの30%の具体的な金額は、概ね2000万です」 

というのが審議会の報告書だったようです。 ただし、その前提となる「100年安心」年金運用の想定では

想定→実質賃金の上昇率が実質GDPの成長率より高い(社会保険料の徴収額も合わせて上昇する)という、ありえない仮定がおかれ、年金財政が好転するはずだった。

現実→実質賃金は、わずかでも上昇して・・・いません。ましてやGDP成長率を上回るなんて夢物語でした。(当たり前だ)

想定→「マクロ経済スライド」という、現役人口の減少や平均余命の延びに合わせ、年金額を減額する仕組みを導入していた。

現実・マクロ経済スライドは導入されておらず、年金の減額はされていない。辻褄を合わせるため、賃金・物価が上昇したときに調整する新たな仕組みが導入されている。

結論・年金運用は想定通りには行っておらず。したがって立て直しが必要ですが・・・

保険料引き上げや基礎年金に対する国庫負担率の引き上げなどが考えられるが、難しいだろう。政治的に抵抗が少ないのは、マクロ経済スライドの強化と支給開始年齢の引き上げだ。。

年金の支給年齢が現在の65歳から70歳まで引き上げられると・・・年金の支給は現状65才からなのに、政府は70才まで働きましょう って言ってるくらいだから、もうほぼ既定路線でしょう。

支給開始年齢を70歳にまで引き上げる措置が取られる可能性は、十分ある。2年で1歳ずつ引き上げ、10年間かけて行うだろう。仮に、65歳への引上げが完了する2025年から開始するなら、2035年に完了する。

70歳支給開始の影響をフルに受けるのは、1965年以降に生まれた人々だ。今年56歳以下だ。
それらの人々は、単純に考えれば、5年間分の年金額に相当する額を2000万円に加えて、自分で用意しなければならない。
したがって、標準的な場合には、65歳の時点で、約3150万円の蓄積が必要ということになる。

ということでございました。 知らないほうが幸せだったのか、知って悩むのか、悩みどころですなあ。ま、これは「標準世帯」での話ですから、支出額も標準世帯より少なければ、もう少し楽にはなります。 その辺りが僕には解の一つかなあと。

参考記事です。現時点での高齢者の事例では・・・

総務省『2020年家計調査家計収支編』で、年金と貯蓄の取り崩しで生活しているだろう、高齢者夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上のみの無職世帯)についてみていきましょう。
・・・年間40万円ほど不足。足りない分は貯蓄の取り崩しをしないと暮らしていけない……それが一般的な高齢夫婦の実態のようです。
・・・単純計算、70代の5人に1人が「生活のために働かなければいけない」という状況に陥っています。
・・・男性65歳であれば平均余命は20.05歳、女性65歳であれば平均余命は24.91歳。年間40万円の赤字だとすると、20年で800万円、25年で1,000万円を貯蓄でカバーする計算です。

年金だけでは苦しいです…高齢者「年間40万円の赤字」の暮らしぶり