イージス・アショア 押し売りで買う必要はなくね?

昨日のNHKニュースで、日本はアメリカから「イージス・アショア」を2機買うそうです。「ジョンウン君の暴走に備えて配備」って、まあもっともらしいんだけど、もう少しいい方法があるんじやないかと思うんす。

設置の理由はこのように報道されていました。

イージス艦の場合、日本全域を対象に防護するには3隻必要とされていますが、イージス・アショアだと2基で防護が可能だとしています。また、イージス・アショアは地上に設置するため、海上に展開するイージス艦に比べて隊員の負担が少なく、常時、運用する態勢がとりやすくなるということです。

防衛省は、弾道ミサイルへの備えとして、ふだんはイージス・アショアで対応し、情勢が緊迫した際にはイージス艦を加えて態勢を強化する運用方針を検討しています。

一方課題も多いんです・・・

・ことし2月にハワイ沖で行った試験では標的の迎撃に成功しましたが、同じハワイ近海で6月に行った2回目の試験は迎撃に失敗し、迎撃試験の成功率は今のところ50%

・防衛省は、今後5年以内のできるだけ早い時期での配備を目指し

・防衛省によりますと、イージス・アショアは、1基当たりの費用が1000億円弱で、配備される迎撃ミサイルも1発当たり10億円を超える

・価格の見積もりはアメリカ側が単独で行い、納入の時期が変動するケースもあるなど、アメリカ側が取り引きの主導権を握る内容になります。

防衛省は当初、イージス・アショアの1基当たりの費用を800億円程度と見込んでいましたが、今月になって、1000億円弱になるという見通しを示し、装備の内容によってはさらに高額になる可能性もあります。

 

超高速で飛行するミサイル(点)に、迎撃ミサイル(点)を命中させるシステムですけど、現時点で命中率が50%もあるなんて”すごい” まあ軍事機密ですから大本営発表でしょうが。それでも抑止力になるなら、たとえハリボテだったとしても(それよりは役に立つだろう)必要性は分かるんす。

また、海上自衛隊の勤務は超過酷で、人出不足らしく、疲労や練度不足で衝突事故を起こしては双方浮かばれません。イージス艦より陸上のイージス基地の方が、負担が少ないのは確かでしょうから、陸上に設置するのはいいことだと思うんす。最近はアメリカ軍も猛訓練だか人手不足だかで(自称)人為ミス連発 ですしね。あれで戦争なんてできるんかねぇ・・・

(だいたい、自衛隊を含め国家公務員って、労働基準法の適用外なんだね。 働き方改革を唱える「日本国政府」が雇用する労働者の、清く正しい労働時間を知りたいから、代表して労働基準監督官の実労働時間を公開してほしい(笑))

 

ただね、「導入まで5年くらい掛かる」 って、それ、喫緊の課題である北朝鮮への抑止に間に合わないよ? それとも、これは「わが国の真の仮想敵国は中国」って理解すべき大人の事情なんかな・・・?

第一、価格はアメリカの言いなりってのが気に入らねーな。同盟国なら安く納入するのが仁政というもの。だからトランプ君の押売に「ハイハイ」乗ることないよ。あと3年持つかもわかんないし。

対応として、僕はこう思うんです。「古いイージス艦を陸上げするか浮き砲台として、それを『日本版イージスアショア』として使えばよくね?」

日本は現在イージス艦が6隻もあります。さらに平成27年度と28年度で一隻づつ建造中なんで、将来的に8隻体制になるんす。予算を別にすれば、抑止力は多いに越したことないんだろうけど、現時点でさえ、海上自衛隊には十分な乗員がいない・・・

「日本全域を防護するにイージス艦は3隻あれば足りる」なら、古いほうの3隻を陸揚げして、イージス艦砲台にしてイージス・アショアシステムは完成。船を陸揚げして固定すればよいので、そんなに予算も時間もかかりません。

残り3~5隻のイージス艦に乗員を集中させ(ちゃんと定員を充足させ)、ローテーションを組んで、危険度に応じ日本海に3隻浮かべます。(あと2隻は訓練と休暇・修理にあててもいい)

日本には空母がいないので、イージス艦が海上で守るべき主体はありません。日本を守るのに都合の良い場所が海上にある(んだよね?)から、船にイージスシステムがついているだけです。だから海上のそのポイントと、陸上砲台となったイージス艦で2重防御が完成です。

「いや、日本のイージス艦はアメリカ空母を直援するためにあるんだ」って言われたら、その時は「ジャパン・ファースト。あ、でも近海だし日本の戦車買ってくれたら直援してあげる💛。なにせ日本製は燃費がいいからね、高いけど!」と言いましょう。よくできたブラックジョークとしてトランプ君が爆笑してくれるかもしれませんし、少なくともお隣の習君は満面の笑みを浮かべてくれることでしょう。

船を陸揚げして固定しておき、臨戦態勢時以外は、地震や大津波とかの緊急時に、そこを地元役場の予備対策室として使える協定を結んでいいと思うんです。そうすればイージス・アショアの立地交渉もうまくいくんでない?

なにせもと軍艦なので、収納スペースが十分あるし、自活設備が整っています。自衛隊との連絡もバッチリ確保。船ですから、大津波が来てもうまくすればノアの箱舟になって、復興のカギとなる職員がみんな助かるかもしれません。さらに対ABC兵器対策まであるはず! (さすがに一般市民が載るほどのスペースはないよね・・・)

一番の問題は、日本の国益には叶うでしょうが、トランプ押売政権の利益に叶わないことですね。そうすると「Noと言えない日本」には無理だな・・・

 

 

 

 

日本の寺院 寺院数と宗派

以前、西尾市のお寺の数と宗派内訳を調べました。

そうなると、ピノコじゃないけど「でも先生、日本全国だとどうなゆのさ?」と疑問が出てきます。 じゃあ、調べてみゆ。 (漫画・ブラックジャック風)

全国の寺院数を調べるのに一番便利なのは、たぶん「文化庁編 宗教年鑑」です。これの昭和60年版が吉良図書館で閲覧できますので、それを元に集計します。

僕が知りたいのは、伝統仏教とされる13宗の寺院数の内訳です。(華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗)+その他。

年鑑の「文部大臣所轄包括宗教法人の包括宗教団体別・被包括宗教団体・教師・信者数」の仏教系の内訳をこの13宗派に分類します。

統計上は上記の13宗派には分類されていません。例えば「禅系」だけでも臨済宗××派、臨済宗△△派、一畑薬師教団、曹洞宗、如来教、黄檗宗など22に分けられている)

どこまでが臨済系で、どこからが「その他」なのか、僕に微細な違いはわかりませんし、知りたくもありません。でも「だいたい上記13宗派がどのくらいの分類になるのか知りたいので、ネット情報を元にエイやと主観で分けました。だから正確ではありませんけど、おおむねの傾向を知るなら十分かと思います。

結果。

昭和60年版集計では、日本には74,406の寺院がありました。

(華厳宗58、法相宗60、律宗115、真言宗12266、天台宗4217、日蓮宗6762、浄土宗8251、浄土真宗20791、融通念仏宗357、時宗414、曹洞宗14808、臨済宗5780、黄檗宗460、その他67)

参考まで「愛知県宗教法人名簿」 昭和60年版による西尾市の寺院数は303寺院。

(華厳宗0、法相宗0、律宗0、真言宗6、天台宗0、日蓮宗9、浄土宗156、浄土真宗90、融通念仏宗0、時宗0、曹洞宗17、臨済宗14、黄檗宗1、その他10)

まあ、数はあまり問題ではありません(てか正確さに欠ける)。大事なのはそれぞれ全寺院数を100%として、それぞれの宗派が概ねどのくらいの比率になるかを表した下表。まあ誤差ありで見てね。

青色が西尾市、オレンジ色が全国を示しています。

全国的には、浄土真宗、曹洞宗、真言宗の順にお寺が多いです。

西尾の場合は浄土真宗は全国並みなんだけど、曹洞宗と真言宗は少なく、その分浄土宗の寺院が圧倒的に多い ということが言えます。

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さて、日本にはなんで浄土真宗のお寺が多いのでしょう?

この疑問に答えてくれる本があります。宗教学者島田裕己著「浄土真宗はなぜ日本で一番多いのか」 幻冬舎新書。

答えはあとがきに書いてありますが、それが庶民の宗教であることを徹底したから だそうです。詳細は本を読んでね。

この本は、浄土真宗に限らず日本の仏教の宗派の違いや特徴、教団の歩み、多宗派との関係や影響を解説する本です。ザーッと読んでおくと、たぶん宗派について(宗教じゃないよ)、歴史とかを楽しむのに十分な知識が得られるでしょう。新書版だし。おススメの本です。

本の中には部分的に寺院数や信徒数も紹介されているんだけど、この数字を視覚的に分かりやすいようグラフ化してくれると、もっとヒットしたと思うんだよ。そこにグラフが載っていれば、僕も調べなくて済んだわけだし・・・

(もっとも、上記13宗派にまとめて図表にすると分かりやすいんだけど、どうしても統計を「主観的にまとめる」ことが必須だから、学者としてはまずいかもしれんし、宗教法人からクレームも来るだろうね)

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グラフを眺めているといろいろアイディアが出ますよね。 鎌倉以降の宗派は信者の身分との結びつきが強いと言われているから、(士農工商なら、士=禅系、農=浄土・浄土真宗系、工商=日蓮宗系)禅宗や日蓮宗系の寺院は旧城下町に多く、浄土・浄土真宗系は旧農村地帯に多いんじゃないか とか、真言宗や天台宗は密教や修験道と結びつきが強いから、寺院数は平地より山国の方が多いんじゃないか とか。

古くからある仏教(華厳宗、法相宗、律宗)は奈良に集中していそうだし、時宗や融通念仏宗もかなり特定の地域に集中してるんじゃないかな とか

日本の場合、「宗派歴史地理学」が学問として成立するような気がします。(葬式のやり方とか、田舎では宗派が厳然として残ってますからね)まあ、調べるのはいろいろ面倒くさそうですけど。