技術士第二次試験(建設部門 平成29年度)合格してました!

良かった~。

これで 技術士[建設部門](河川、砂防及び海岸・海洋)を名乗るまでのハードルは36,500円!( 登録免許税が30,000円+登録手数料が6,500円)

プー太郎にはなかなかつらい金額です。まあうれしい悲鳴ではあります。

二次試験は、筆記試験(択一式+記述式)+口頭試験でした。

  • 必須科目Ⅰ(1時間半)5択マークシート(択一式)15問 建設関係全般
  • 選択科目Ⅱ(2時間)600字原稿用紙1枚×2設問+600字原稿用紙2枚×1設問
  • 選択科目Ⅲ(2時間)600字原稿用紙3枚×1設問

時間内にどんなことを書くか決めて、論理構成を考えて、記述を完成させないといけません。時間は短め。どんな問題が出るのか紹介!(河川で僕が選択した問題)

選択科目Ⅱ

①「地方部の中小河川において、近年発生している水害被害の特徴や課題を3点挙げたうえで、その特徴や課題を踏まえた中小河川における水害対策についてハード対策・ソフト対策の両面から述べよ。なお、中小河川とは、都道府県が管理する河川を指すものとする。」(600字原稿用紙1枚)

②「ダム貯水地の堆砂について、ダム下流河川への土砂の還元が可能な対策を計画する際の留意点を述べよ。また、ダム下流河川への土砂の還元が可能な対策の事例を二つ挙げ、それぞれについて特徴と留意点を述べよ」(600字原稿用紙1枚)

③「近年、想定を上回る規模の災害の発生も見られる中、ハード対策に加えて被害想定範囲等を示したハザードマップを活用したソフト対策の重要性が増していることを踏まえ、以下の問いに答えよ。(1)河川、砂防及び海岸・海洋のいずれかの分野を選択し、被害想定区域の設定からハザードマップの作成に至る手順を概説せよ(2)(1)で扱ったハザードマップについて、活用上の留意点を述べよ」(600字原稿用紙2枚)

選択科目Ⅲ

④「我が国では、高度経済成長期に社会的要請に基づき急速に整備した社会資本の老朽化に対して、厳しい財政制約の下、効率的に対応していく必要がある。そのような状況を踏まえ、社会資本の整備や維持管理の分野においては、既存ストックの有効活用を図ることが求められている。河川、砂防、海岸・海洋分野における既存ストックの有効活用に関して、以下の問いに答えよ。(1)現在取り組まれている既存ストックの有効活用に資する具体的な取組の例を2つ挙げ、その概要を説明せよ(2)今後、より積極的に既存ストックの有効活用を推進していくに当たっての課題を2つ説明せよ。(3)(2)で記述した課題に対して、それぞれの改善方策を提案せよ」(600字原稿用紙1枚)

う~ん、「我ながらよく頑張った。感動した!」てか、もう2度と御免だな。

ーー問題の傾向ーー

  • ハード対策とソフト対策で水害を防ぐ(鉄板)
  • 常総市や九州北部豪雨など、中小河川に注目が集まった年(線状降水帯とかあったね。旬でした)
  • ダムの堆積土砂対策について(ストック効果とも言える)
  • ハザードマップ、浸水想定区域図 (想定外外力(L2外力)は旬でした)
  • ストック効果(鉄板)

まさに今、河川管理でホットワードになっているところが、ほぼもれなく素直に問題になった って感じを受けました。課題を全般的に見る「河川管理」の視点が求められています。

(はじめての受験でしたが①は河川技術者としてそれほど論述は難しくない問題だったと思います。そのうえ僕は②③を直接担当し、④も後述する本を読んでいろいろ考えていたところでしたので、ある意味非常にラッキーな出題でした。まあ日頃の勉強の成果が・・(嘘!))

まあ、個々の業務で自分がどう頑張ったかは、口頭試験でしっかりチェックされるので、バランスとしてはそうなるのが当然かもしれないけど。

それと、僕の考えとしてですが、 日本の大規模河川においては、治水(水の制御)のハード対策はほぼ概成しており(計画はあるけれど、現実問題として)、今後河川分野の技術屋(技術士)に求められるのは

①いまある施設をいかに有効利用していくか(ストック効果)②いざというときソフト対策で被害をどう減らすか(減災)、それから③河道を流れる水以外のもの(具体的には土砂)をどう制御するか(土砂管理

だと思いますので、この辺りが来年以降も出題されると思います。それから今年は「治水」問題ばっかりでしたので、来年あたり環境も絡めて来るのではないかと。

  1. 河川利用(ミズベリング 地域協力団体)
  2. 河道の樹林化対策
  3. 堤防決壊時の緊急対策シミュレーション(今年度各地でやってるね)

ちなみに「河道の樹林化対策」について、僕は自分の業務経歴書に記載し、口頭試験のメインの話題でした。試験官の食いつき(関心)は高かったと思うし、現実の河川管理でも問題になっていますので、今どういう対策が取られているのか調べておくのが良いかもしれません。まあまだ明確な対策手法が確立はされていませんけど。

 

僕は独学だったのですが、 使いやすかった参考書は

絶対合格テキスト&最新過去問&予想模試 技術士第二次試験建設部門対策

でした。 それから

大熊孝「洪水と治水の河川史」は、考えをまとめるのに非常に有益だったので、試験対策におススメです。

以上、ちょっと調子にのってるモトでした( ´艸`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さな地震が何回か起こると、大きな地震は来ないのかな?

学生時代、茨城県はつくば市に住んでいました。

暮らしてみると、茨城県って小さな地震が多いんですね。少なくとも、それまで住んでいた愛知県と比較すると(最近では、2月19日に県北で震度3、県南で震度2)。茨城県南部に地震が多いことは気象庁も認識していて、一説に「地震の巣」といういい方もあるくらいです。

2014.9.16 15:27更新【関東で震度5弱】茨城南部は「地震の巣」 気象庁、崖崩れに注意呼びかけ

茨城県南部は「地震の巣」(地震津波監視課長・長谷川課長)と呼ばれる地震の発生頻出地点で、過去にもM6程度の揺れが頻繁に観測されている。平成23年の東日本大震災後には、さらに地震活動が活発化した。

なんかの拍子に「茨城って地震多くてちょっと不安だよね」と言ったところ、とある県民曰く「これだけ小さな地震が多いんだから、地震のエネルギーだか歪が解放されて、でかい地震は来ないんだ」と。

「おお、なるほど~」と安心して5年間大きな地震もなく安心して過ごしたモトでしたが、はたしてこの理論は正しいのでしょうか?

結論から言えば、間違っています。

まず基礎知識

マグニチュードは地震そのものの大きさ(規模)を表す
震度は、ある場所での地震による揺れの強さを表す

だからこんな感じの発表文になります。

平成30年02月19日14時38分 気象庁発表
19日14時34分頃地震がありました。
震源地は茨城県南部(北緯36.1度、東経139.9度)で、
震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は3.5と推定されます。
各地の震度は次の通りです。

栃木県  震度2  真岡市石島
茨城県  震度1  水戸市内原町

次にマグニチュードとエネルギーの関係

マグニチュード(M)と地震波の形で放出されるエネルギーとの間には、標準的にはMの値が1大きくなるとエネルギーは約32倍に、Mの値が2大きくなるとエネルギーは約1000倍になるという関係があります。M8の地震の1つでM7の地震約32個、M6の地震約1000個分のエネルギーに相当します。  気象庁

エネルギーをE(J),地震のモーメントをMとすると 

log10 E=1.5M+4.8

と表されます。変形すると E = 10 4.8+1.5M

ここから、M=5の時E = 10 4.8+1.5×5,M=6の時E = 10 4.8+1.5×6,M=7の時E = 10 4.8+1.5×7

ですから確かに、5から6で10 1.5 (10√10=31.6)、

5から7で10 3(10*10*10=1000)エネルギーが大きくなります。

 

同様に計算すると、マグニチュード8の地震エネルギーは、マグニチュード2の地震の100,000,000倍(10)。ですからマグニチュード2クラスの地震が頻繁に来ても、大きな地震のエネルギーが削られて来なくなる なんてことは、残念ながらありません。文字通り桁が違うんですな。

つなみに、いや、ちなみに東日本大震災のマグニチュードは、9.0でございますから・・・計算放棄。