パラ開幕なのにオリ雑感かよ

なんかくだらねえネタが湧いてきた(笑)  台風のせいで一気に気温が下がって、少し頭が動いてきたんだろうか・・・「小人閑居して不善をなす」みたく。。。

あ、ちなみに僕はスポーツをするのも見るのも嫌いで、だからもちろんオリンピック競技の番組は全く見てない。けど毎日ニュースは見てて(てかテレビってそれしか見ないな)、そのダイジェスト記事で印象に残ったことなどを列挙。 

深読みすると、ラジオ(AM NHK第一)の早朝深夜の静かな番組が、騒々しいオリンピック報道にハイジャックされた、リスナーの僕の、静かな怒りがこういう形で噴出したのかも。井戸に向かって「おうさまのみみはろばのみみー」って言うかのように。

柔道女子、負けて号泣  かっこ悪かったなあ。彼女は柔術家かもしれないけど、柔道家ではありません。そういう行為への戒めは、柔「道」を学ぶ一番最初に厳しく教えられるはずですが、彼女に最初に柔道教えた奴、でてこーい。

練習や試合の場では勝敗にとらわれて、興奮のあまりともすれば粗暴な動作に陥りやすいものです。しかしそのような時にこそ、心を平静にして、礼の精神ととるべき態度をかえりみ、自らを律することで、心身ともに鍛えられ、修行上の効果も大きいといえるでしょう。

講道館

柔道男子、負けて曰く「これでは皆に合わす顔がない、日本に帰れない」 いや、まあ覚悟は立派なんですが、この人、2回くらい試合後に同様コメントを出したような。この場合、真のサムライならハラキリものです。 あんまり言葉を軽々しく使ってほしくないなあ・・って思いました。それが若さなのか・・・?

関連してですけど、勝者インタビューでほぼすべての選手が「応援してくれた皆のために・・・」みたいなコメント言ってて引きました。 いや、そういう気持ちを持ち、それを表現するのは素晴らしいことではあります。けど、みんながみんなそういう表現を使われると、へそ曲がりな僕としてはポリコレ(political correctness)ってか「これ言っときゃ誰からも文句ないだろ」みたいな安易さ、小さくまとまった優等生発言 みたいなものを感じたんですよね。 彼らはすごい努力してきたんだから、少しぐらい「俺様は・・」みたいなところがあってもいいんじゃないかと。まあ匙加減が大事だけれど。

スケボーとかブレイキンとか、さらに選手年齢が若くなると、「俺様は・・・」的な秘めた自信も感じられ、優等生らしさもあんまり感じなくて(むしろ自分らとは人種が違うな~って。)、良かったってーか、いや、これが若いってことでしょう。ところで。

スケボー競技って、実は隠れた参入障壁がすごくね?  なにせ、出場した選手の名前が男女問わずみんな読めない「キラキラネーム」。 キラキラネームじゃないと出場難しいなら、めっちゃ参入障壁高い(笑)。自分の名前って親がつけてくれるものだから、本人の努力で変えられないもんね。 日本のスケボー選手に占めるキラキラネーム持ちの割合について、「子のつく名前の女の子は頭がいい」の著者にでも、分析してもらいたい。  参考:この本↑についての山形浩生氏の書評

ブレイキンの解説しない解説者  競技者がいろんな技を繰り広げ、解説者が「すげー」とか「キター」とか言ってんの。「アンタ解説者だから解説しろよ」 と突っ込みたくなりました。てか、あの競技実況に、解説者っていりますのん?

フェンシング実況 見ても早すぎて何が起こってるのかさっぱりわからず。

初老ジャパン  自分で言いだす奴もおかしいし、それをそのまま報道する奴もどうかと思うな。てか、選手がもし女性だったら報道する時点でアウトですよね。オッサンは自虐してナンボ、迫害されてナンボって、彼らより年上の僕はひがんでしまうな。

てか、「サムライジャパン」とか「なでしこジャパン」とか、変な呼び名つけるの止めません?聞いてるこっちが恥ずかしいです。マジレスすると、サムライには「日本」という国意識なんて存在しなかったのである・・・

極端な言い方をすれば、明治になるまで、日本に「国民」は存在しなかった。「くに」と言えば、三河国や尾張国といった7世紀以来の地方行政単位を指すのが普通で、日本全体を指すには「天下」という、範囲の曖昧な語句が用いられた。

歴史人

近代五種  この競技すげえ。一人で一日で、射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングをこなして順位をつけるなんて。トライアスロンより挑戦しづらい、こういう「そもそも挑戦する気にもならん」「経費かかりすぎて運営も困難」みたいなハードプレイこそ、オリンピックにふさわしい競技だなって思った。

逆に単一競技なんて、サッカーにしろ野球にせよ、柔道だって、世界大会があるからわざわざ別途オリンピックで取り扱う意味なんてない(「屋上屋を架す」という意味)。まあ、商業に堕ちたオリンピックでは、人気のある競技を取りいれることにのみ意味があるのだけれど。

競技が始まったきっかけ(詳しくはwikiで)も興味深いのだけれど、まあ、案の定というか、特に運営面からその前途は多難なようで。

馬術、フェンシング、射撃の技術系種目と、水泳、陸上の基礎運動能力系種目の全く性質の異なる5つの競技にいて取りこぼしなく対応する総合能力が求められる。馬術は「近代五種の花」とも呼ばれるが、多くの国では費用の問題で練習環境が整わず、選手が増加しない要因となっており、先進国でも強化は国の予算に頼った状態である。

・・・国際近代五種連盟は2024年パリオリンピックをもって、馬術を競技から除外することを発表した・・・変わって2028年ロサンゼルスオリンピックからはオブスタクルスポーツの「オブスタクルコースレース」 (OCR) と呼ばれる障害物レースとなる予定。

wiki

参入や運営の難易度が下がるのは、いいことではあるんだろうけれど、この競技の場合、ハードワークが減るのは、どうなんでしょ?(個人的感想)

「賃上げ」とは、逃げ水のことと見立てたり

もう、この言葉聞き飽きました。できないなら連呼されてもうるさいだけだから、黙って他にできることを実行してほしいな。

2023年1月

持続的で構造的な賃上げを実現するとともに、官民連携による投資を積極化させていく。「経済、経済、経済」、私は、何よりも経済に重点を置いていきます。

岸田首相 所信表明演説

それから1年たった2024年1月

全国の中小企業経営者でつくる中小企業家同友会全国協議会の広浜泰久会長は本紙のインタビューで、今年の春闘で連合が掲げる5%以上の賃上げ目標について「中小企業には難しい」との見方を示した。

賃上げ5%「中小企業にそれは無理でしょ」…全国団体トップが明かした、価格転嫁を阻む「長年の慣習」

さらに半年が経過。2024年7月

柴田労働局長はあいさつで、「賃上げの流れを中小企業にも波及させるには最低賃金による底上げも必要」と述べました。
最終的にことしの最低賃金が確定するのは秋ごろになるという事です。

最低賃金審議会が初回会合「賃上げ、中小企業にも波及を」ビジネスキャッチー

まだあ~?もう待ちくたびれたよ。

言わせる人に言わせれば「政府は賃上げに向け手は打ってる」のでしょうが、現実を見る限り、まさに「近づくと遠のく幻の水たまり」のよう。つまり、逃げ水。 

逃げ水(にげみず)とは、風がなく晴れた暑い日に、アスファルトの道路などで、遠くに水があるように見える現象。・・・近づくと遠のき、まるで水が逃げていくように見えることから、逃げ水の名が付いた。

wiki

いい加減。 やるやる詐欺ではないか、実現可能な政策なのかを検証し、できない なら諦めた方がいいんじゃないですか?リソース(保有している人材や資金、時間といった経営資源)は有限なので。

有効な賃上げができない ことだけが原因ではないのですが、現状としては・・・

帝国データバンク(TDB)と東京商工リサーチ(TSR)がまとめた2024年上期(1―6月)の倒産件数は、TDBが前年同期比22・0%増の4887件、TSRが同22・0%増の4931件で、5000件に迫る水準となった。・・・今後についてTDBは「急速な円安進行、力強さを欠く個人消費など下期も中小企業を取り巻く経営環境は厳しい。24年の企業倒産は1万件突破も視野に増加基調が続く」とみる。TSRも「資金需要が活発になる秋口以降、資金調達が困難な企業を中心に倒産が増える」と分析する。

「物価高」「人手不足」急増…24年上期倒産は5000件に迫る、最多の業種は?

こりゃ、すぐにでも不景気ってか、株安になりそうな予感が、します・・・

参考記事です。

賃上げには労働生産性の向上が必要――。そんなふうに言われて久しいが、本当にその通りなのだろうか。厚生労働省が2023年9月に出した報告書「労働経済の分析」からは、経済学の教科書通りには進んでこなかった日本経済の姿が浮かび上がる。

米国、ドイツと比べると差は歴然 教科書通りでなかった日本の賃金  毎日新聞

参考記事2

労働市場がひっ迫している現代においては、労働者に希少価値がある。そうした状況下で市場原理が適切に働いていれば、賃金は上がり、労働条件も改善することで、質の高い仕事が必然的に増えていくはずなのである。・・・
が、そのスピード感はなんとも心もとないものである。賃金の上昇率はなぜもっと加速しないのか。労働環境はなぜもっとよくならないのか。それは、質が高い仕事の浸透を妨げる環境があるからにほかならない。
 その筆頭に挙げられるのは、外国人労働者に関する施策である。

近年、外国人労働者の受け入れに関する規制緩和が相次いで行われている。なぜ政府が外国人労働者の受け入れにここまで前のめりになっているのかといえば、それは深刻な人手不足に直面する企業からの強い政治的要請があるからである。
 労働市場は年々ひっ迫度を強めており、経営体力が弱い企業はどんどん人を取れなくなってきて、人手を確保しようにも、求職者に対して高い賃金を提示することもできない。結局、事業を存続させるためには、安い賃金で働いてくれる外国人労働者の導入に活路を見出さざるを得なくなっている。
 日本社会がこうした働き方を認めることが、賃金など労働条件を改善しようとする企業の努力を抑制させてしまうことにもつながるのである。ゾンビ企業を延命するために海外から安い労働力を移入させようとする政策で日本の労働市場が良くなることは、決してない。

なぜ日本の「賃金上昇率」はもっと加速しないのか
いびつな労働市場の正体

ふむ、興味深い指摘ですね。 確かに労働市場に市場原理がきちんと機能していれば、空前の労働者不足の時代、賃上げなどあっという間に成されるはず。 安価な外国人労働者を入れたから という理由だけが原因ではないのでしょうが、確かに最近通勤時に、自転車で通勤する外国人労働者の数が増えたようには思いますね。