やっちゃえ、デンソー

なかなか衝撃的なニュースでしたね。

 デンソーが半導体大手のロームに買収を提案したことが3月6日、明らかになった。
 ・・・両社は2025年5月に半導体分野における戦略的パートナーシップを構築することで合意した。車の電動化や知能化に欠かせない半導体開発で連携を深めていた。現在デンソーは、ローム株の4.97%を保有している。ロームの時価総額は1兆円を超す。
 ・・・デンソーは、半導体とソフトウエアを車の電動化・知能化の要と位置付け、基盤技術の強化に向けて戦略的な投資を行っている。半導体領域では23年度から30年度までに累計5000億円の投資を計画している。電気自動車(EV)に欠かせないパワー半導体やSoC(システム・オン・チップ)の開発を進めている。

デンソー、半導体大手のロームに買収提案 「株式取得提案を受領したのは事実」

デンソーってのは、まあ知ってるとは思うけれど、トヨタ自動車の有力一時下請けで、もともとはトヨタ自動車の電装(デンソウ)部が分離独立した会社です。 自動車部品メーカーとしては国内最大、世界第二位の規模を誇ります。

好むと好まざるとに関わらず、今後自動車の主軸ってかホットテーマはEV(電気自動車)とか自動運転技術にあります。その潮流の中で、トヨタ自動車グループの主軸を務めるのは間違いなくデンソーだ との思考のもと、僕はデンソーの冷菜株主なんですが・・・

いい会社なんだけど、このデンソーという会社、株価は万年格安でした。直近でもPERが15倍、配当が3%もあるとか、この規模の会社としてはおいおいオマエそれでいいのかよ? ってくらいの指標のまま放置されてました。放置されてたってことは、市場が「この会社、将来儲かりそう!」って思ってないことの裏返しなんですが。

でもまあ、そのあんまりぱっとしない自動車部品メーカー(時価総額6兆円くらい)が、1.3兆円もの価格で大手半導体メーカーに買収提案をしたと。びっくり。

パワー半導体部門は世界的に競争の激しい(例のごとく、C国が政府補助金をつぎこみ安値で世界へ絶賛輸出中)分野ですが、デンソーとくっつくならトヨタ系をはじめとする車載半導体への需要が見込め、(デンソーも自前で初代プリウスの車載半導体をつくっていたかと)車載はたぶん参入障壁が高いから、戦い方次第によっては中国や世界とも対抗できるのではないかと。

デンソーとしても記事にあるように「車載半導体とソフトウエア」に注力している中で、大手半導体メーカーの技術(コスト削減とか歩留まり改善とか)を内包するのは悪くない手です。 というか、勝負に出ましたね。株価は大きく動くぞ・・・

上手くいくかはもちろん分かりませんが、いい方向に転がるとこりゃスゲーぞ(僕の直管です)、ビックニュースだから株価上がるやろ。月曜日に買い増ししようかな なんて思ってたら・・・大幅安かよ・・・

デンソー<6902>が大幅安。同社は6日14時、ローム<6963>に対する買収提案に関する報道の内容は同社が発表したものではないとコメントした。 なお、買収案が否定されなかったこともあり、同社株価は財務悪化懸念から下落している。ロームはストップ高買い気配となっている。

デンソー-大幅安 ローム株取得を含むさまざまな選択肢を検討

これは市場から「デンソーが提示した買収金額でかすぎ、これほんとにペイするのかよ?」って思われてるってことです。

うーん、でもたぶん、デンソーは買収金額にさらなる上乗せをしても、ロームを買収すると思います。理由は2つ

1.国策だから

 高市内閣は17の戦略分野に政府が集中投資って言ってますけど、その一つがまさに半導体なんですよね。デンソーは半導体分野で富士電機とも連携してて、その連携に対して経産省から補助金をもらってます。ってことは、この巨額の買収提案も、経産省(日本政府)が絡んでいるものと。ロームは技術力あれど最近あまり儲かってないので、救済の意味もあるかもしれません。国としては半導体の経済安全保障という観点もありますね。

 デンソーと富士電機は2024年11月29日、両社で経済産業省に共同申請した、SiC(シリコンカーバイド)パワー半導体の投資と製造連携を行う供給基盤の整備/強化を目的とする「半導体の供給確保計画」が認定されたと発表した。事業総額は2116億円で、約3分の1に当たる最大705億円が政府から助成される予定だ。

経産省が半導体供給確保の助成を追加認定、デンソー富士電機含め8件で1013億円

ってことは、お膳立てが整ったら国から多額の補助金が出る ってことで内々に話がまとまってるんじゃないですかねえ。デンソーの持ち出しはそこまで多くないかも・・・

2.トヨタグループの動き

デンソーの株主にはトヨタ自動車、豊田自動織機、トヨタ不動産(非上場)をはじめとするトヨタグループがたくさん並んでます。トヨタ自動車だけで20%くらいあるはず。んで、トヨタ自動車の大株主は豊田自動織機なんですけど、今まさに、ここを非上場化する動きが進んでいるんですよね。

トヨタ不動産は6月3日、トヨタグループによる豊田自動織機へのTOB(株式公開買い付け)実施を発表した。・・・取引が完了すれば、豊田自動織機の株式は非公開化され、上場廃止となる。これにより同社は、短期的な業績などにとらわれず、「モノの移動」を牽引する企業として長期的な成長ができるようになるという。

【緊急特番】豊田自動織機の株式非公開化 豊田会長が語った真意

織機が非上場になれば、そこが大株主であるトヨタ自動車やデンソーも、今までより意志決定の迅速化や資本の集中投下をより会社側の意向に沿って進めやすくなります。それを見越し、デンソーのローム買収は、一社だけでなく「トヨタグループ大規模再編の中核」じゃないかとも思うんです。なんらかの形でグループから助けがあるかも・・・

ちなみに、トヨタ自動車の会長は豊田章夫氏ですが、トヨタ不動産の会長もそうなんですよね。あと、日本自動車会議所会長も。まあ国策とも、自動車業界全体の意向をも体現しているキーマンってことです。(1.にもつながる)別会社とはいえ、その気になれば、いろんな助け方ができるんじゃないかなぁ。

そういえば、ちょっと前にトヨタ自動車の社長が技術系から財務系の人に変わりましたよね。在任期間が短かったので、ん?と違和感があったのですが、これもその伏線だったりしてね。

 ちょっと書かれてますけど、僕はトヨタ自動車本体は「モノの移動」の企画・設計するデザイン・ブランド管理会社に、ローム・デンソーが「モノの移動(電動)」の製造会社、アイシン等の他の一次下請け会社が「モノの移動(エンジン)」の製造会社に再編しようとしているんじゃないかと夢想しているのです。ちょうどiPhoneにおいてAppleとTSMCみたいな関係みたいに。 

電気自動車で大事なのは電池とeアクスルと全体設計でしょうけど、全体設計をトヨタ自動車、電池をトヨタ自動車と豊田自動織機、eアクスルはデンソーで分業する感じ。

最新のトレンドとして「Xin1」と呼ばれる統合技術が注目を集めています。これは、従来の「3in1」(モーター、インバーター、減速機の一体化)からさらに進化し、電圧変換機や車載用充電回路(OBC)などの周辺部品も組み込む技術です。

EVに欠かせないeAxle(eアクスル)とは?仕組みやメリットを解説

eアクスルまでは今のデンソーでもできるでしょうが、Xin1への流れの中でますます半導体が重要になって来るでしょうし、ローム・デンソーとなれば電装部品が得意なうえ半導体も大得意と来て、さらにいろいろな制御装置もXに組み込み、オンリーワンの商品が開発できます!小型化もやりやすくなるでしょう。となれば、トヨタグループ以外にも売れるだろ、これ。

まあ夢想なんですけど、もし実現したら、ローム・デンソーは薄利多売の自動車部品メーカーから、テスラみたいなウルトラ製品を生み出す高利益企業に生まれ変われるんじゃなかろーか・・・なんて。半導体製造から車載電装品まで一気通貫に製造できる「垂直統合」会社なんて今世界にはありませんから。・・・世界の潮流は「水平分業」だからねえ・・・

まあ作ってるものも社風も全く違うでしょうから、統合して成果を上げるのは相当困難な道であることは確かですけど、夢もあるのも確かじゃないかなあ(まさに夢想だけど)

それとまあ、今まさにこのタイミングで、デンソーはわが西尾市で新工場を建設しているんです。デンソーがローム・デンソーになった暁に、その製作工場として世界に製品を出すのは、ひょっとしてこの工場だったりして・・・

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:林 新之助、以下、デンソー)は、愛知県西尾市にある善明製作所の敷地を拡張し、新たな工場を建設します。2025年度上期に着工し、2027年1月に竣工、2028年度上期から生産を開始する予定で、工場建屋の総投資額は約690億円を計画しています。

・・・デンソーは、クルマで培った技術をコアに、「環境」と「安心」分野における提供価値を拡大するとともに、「自動車業界のTier1」から「モビリティ社会のTier1」へと進化するために、「モビリティの進化」「新価値創造」「基盤技術の強化」という3つのチャレンジに取り組んでいます。

・・・「基盤技術の強化」の一つであるソフトウェアは、電動化製品や高度運転支援システム(ADAS)製品などを制御するECU(Electronic Control Unit)に組み込まれており、重要な役割を担っています。今後、SDV(Software Defined Vehicle)や電動化などの進展により、クルマの各機能を横断的に制御する大規模統合ECUが必要となります。新工場では、主に大規模統合ECUの生産を担い、今後の市場拡大やお客さまのニーズにタイムリーに対応可能な生産体制を構築します。

デンソー、善明製作所に新工場を建設

「自動車業界のTier1」から「モビリティ社会のTier1」へと進化する とか、以前は正直意味わからんかったのですが、そういう文脈で読むと夢想が広がりますよね~。

*4月27日追記

デンソーはロームに振られて買収を断念。買収失敗それ自体は残念だけどまあ仕方ありません。けど、「賛同を得られなかった」というより、ロームを三者連合に追い込み「露骨に拒否」されてますやん。 例えるなら、片思いの子に迷惑行為を仕掛けるストーカーレベルっす。明らかに事前の調整不足(戦略ミス)だよ・・・。

兆円規模の買収提案の割にお粗末でした。デンソーの零細株主としては厳しい評価をせざるを得ません。ゆえに買い増しした増分は昨日手放しました。しっかりやってよね!

自動車部品大手デンソーは27日、半導体大手ロームへの買収提案について「取り下げることを含め検討している」と発表した。ロームは買収提案を受けて、東芝と三菱電機を含めた3社によるパワー半導体事業の統合に向けて協議を始めている。
デンソーは2月にロームに買収を提案し、27日の発表では「ローム側の賛同が得られていない」と明らかにした。・・・

デンソー「ローム側の賛同得られていない」、買収提案の取り下げ検討…車載半導体巡り新たな提携戦略を模索

選挙、いろいろ面白かったですね。

まあ、こんなに自民党が勝つとは思いませんでしたけど。

最初に行っておくと、僕は小選挙区も比例区も「自民党」に投票しました。基本、「政権は自民党が取ればいいけど、奴ら大勝すると慢心するから、あんまり勝たせないように」と考えているので、自民党ではない右派政党(維新とか国民民主)に入れるのが、僕のデフォルトなんですけど。

それに反し何故今回自民党に入れたかと言えば、「高市さん推し」だからということもあるんだけど(その前二人の「なにもしない首相」がひどすぎた)、主因は「高市さん率いる自民党が大勝しないと、トランプさんとの交渉で日本がひどい目に合うから」と考えてのこと。

この先、3月に日米首脳会談があって4月に米中首脳会談があります。そして11月に米国は中間選挙があります。 米国の中間選挙では、政権与党が負けるのが通例。 だからトランプさんとしては、4月の米中首脳会談で中国から米国に大勝利となる成果を出したいはず。 その交渉引き換え条件(ディール)として、日本に関連のある分野で中国に対して大きな譲歩をするはずです。そのために、米中首脳会談直前の3月に日米首脳会談がセットされているんです。

でも悲しいかな、結論がどうであれ日本はその結果を呑むしか選択肢がありません。(アメリカが大国で、日本は小国だから。他唯一の選択肢である大国・中国に頼るよりいいかと)、それにしても、その中で少しでも日本に有利な条件で交渉を妥結してほしい。

と考えると、交渉する高市首相は強い首脳であってほしいのです。 

普通外交交渉って、両国の関係省庁の官僚が細部を詰め、ほぼ同意が取れた段階で、象徴として首脳会談を行いシャンシャンにします。でも、トランプはトップ会談で大枠を決め、そのあと細部を官僚に詰めさせる手法を押し通します(商売人なんで)。だから、その場で物事を決められる強いトップを好みます。相手が民主国家だろうが、独裁国家だろうとそれは問題ではありません。

それゆえ独裁国家の首脳であるプーチンや習近平、金正恩を好むのですね。たとえ民主国家でも、国内政治地盤の弱い政治家は嫌いです。だから国内政治基盤の弱いEU首脳はダメ。(例外は国内地盤の強い極右首相。ハンガリーとかイタリアね)日本でも安倍首相は良くて石破首相はダメなのはそのせいです。まあいっしーはケミストリーも合わないけど。

と考えると、選挙結果が出る前でも自民党が大勝することが分かった瞬間「日米首脳会談で、高市首相とお会いできるのを楽しみにしている」とコメントを出したのは、理に適っています。 あれは内政干渉でもなんでもなく、「俺はトップ会談で話を進められる奴としか話はしないから」って言ったんです。

逆に言えば、高市首相はそれを見越して「いきなり解散」を決断したのかも。  「国内地盤が弱いと足元を見られる」って。まるでチンピラの喧嘩ですけど、今の国際情勢って、それ以外に形容のしようがないのも現実ですよね・・・

 あー、前置き長すぎたけど、僕が面白かったとこ行きます。

①立民ダメすぎ。

安保反対とか原発廃止とか、理念を捨て創価学会票を狙った立憲民主党だけど、国民に「アンタ馬鹿あ!」と言われて消滅しました。なんつーか、そこまで民意やら時流を読めないのに、今まで政治家やってこれたのがある意味すごかった。まあ終わったけど。

それを象徴していたのが、敗れた岡田克也氏の発言です。

党の敗因について考えを述べました。1つは“高市旋風”により無党派層などが自民党に引き寄せられてしまったこと。2つ目については、「もう一つはネットですね。ネットを見ている人の支持が非常に低かったという報道もありました。デマや批判が渦巻いておりました。それに十分対応できなかった」と分析しました。

中道・岡田克也氏が落選「デマや批判が渦巻いて」「もう一回大きな箱舟作る」 三重3区【衆院選2026】

二点目、まあそう思うのは勝手でいいんだけど、言ったらダメだろ。もうネットを敵に回したら勝てるわけない ってことさえ分からんのだ。この方には、同党党首のお言葉を送ります。合掌。

後任について、野田氏は「斉藤共同代表を巻き込んで恐縮ですけど、どうしても時代遅れ感が2人には付きまとっていたと思います。有為な中堅・若手もいっぱいいますので、新しい人の下で。本来は中道の考え方は時代の要請だと思っています。・・・」

辞意表明の野田共同代表「どうしても時代遅れ感が2人には付きまとっていた」 斉藤共同代表「新代表は新しい時代感を感じられるような清新な方を選出したい」

野田氏の勝負師としての見解のなさは失笑せざるを得ないのだけれど、それでもまだ時代遅れ感を感じているだけ、岡田氏よりはましだったし、旧立民幹部で唯一勝てたのもうなづけます。

②国民民主党には期待していた・・・けどな。

同じく「勝負師としての見解のなさ」に失望したのが国民民主党の玉木氏。いい政策を打ち出してたのに、いざ政策を実現できそうなとこで、自民党との連立に乗れなかった勝負勘のなさは政治家としては致命的だったよね。せっかく応援してたのに・・・。

まあ玉木氏は政策プランナー(参謀)としては優秀なので、この党は椎葉代表、玉木幹事長になったら、まだ成長できると思ううんだけど。

③勝負師としての吉村維新代表は見事。

その点、用済みの前原共同代表をさっさと切ったり、自民党からの連立を即決で受けたり、吉村代表の勝負師としての力量は見事。  議員定数削減とか、大阪都構想とか、面白そうで応援してもいいかと思ったけど・・・いかんせん党首が国会議員じゃなくて大阪市長だもんね・・・力の半分以上は大阪につぎ込むんでしょ・・・国政政党としては推せないなあ。

議員定数削減、別に国会議員の歳費なんて大したことないけど、改革するならまず「隗より始めよ」でないと人はついてこないからね。象徴として大事な課題だと思うな。ま、定数削減しなくても、その分議員歳費をトータルで抑えれば、定数削減しなくてもいいんだけどね。 定数削減反対派から、「定数削減分だけ全体の歳費下げるから定数維持しようよ」という代案が出ないのは至極残念。 そういう意味では、減税しつつ、自分の歳費も削減した河村たかしは立派。ただ一人憂国減税で当選するわけだ。

大阪都構想、面白いからぜひやれよ(僕にはしょせん他人事なんで)。まあ大阪命の維新としては、大阪都にしたうえで副首都誘致するつもりなんだろうけど、大阪なんて南海トラフ地震で大被害受けるじゃん。災害対策としては、第二新東京市(松代)とか第三新東京市(箱根)がいいと思うぞ。 日本国内だと地震はどこも避けられないけど、大水害とか津浪とか考えるとな・・・そうすると梅雨のない北海道もいいかも。

④チーム未来頑張れ!

実は、比例区は自民党にするか、チーム未来にするか迷ったんだよね。日本の外交を考えて自民党にしたんだけど、内政だけを考えれば「消費税減税せず社会保険料を減らす」とう主張は一番まともだった。 「これを減らすならあれは減らせない」というバランス感覚も見事。

 *チーム未来以外これを言わないのは、言うと大票田である高齢者層の支持を失うからです。正論では飯は食えないっていうか。

でも、外交主張はよくわからんかったし、あの人(党首しか知らんので)、全然「政治家」の雰囲気がないんだよね。政治プランナーとか、政治技術者?としてはものすごく有能なだろうけど、泥臭い実行力はなさそう。見た目スマートすぎるんだよね。腹芸できなそうな、まあそこが今回若い人たちに受けたんだろうけど、しばらくお手並み拝見だな。

⑤中国の戦狼外交、あざーっす。

9日付の中日新聞だけど。赤が与党(自民と維新)、青が野党。真っ赤だよね。与党とはいえ、基本維新は大阪だけだけど。

でも、本当に注目すべきはそこじゃない。沖縄だ。

基地問題のある沖縄が自民一色なんて、これまででは考えられなかったよね。オール沖縄とか、反自民勢力が強かったもん。本土は在日米軍負担をすべて沖縄に押し付けていたから、それが当然ではあったのだけれど。(地政学的にやむを得ないとはいえるけど・・・、押し付けられた方としては、やっぱりね。)

そこが自民独占って、どれだけ沖縄の対中警戒感が強かったんだろうって。 いつも選挙で話題になる「沖縄基地問題」って今回一切話題に出なかったでしょ。やっぱこの記事が効いたんじゃないのかな。  

 中国官営メディアが「琉球学」に注目し、積極的に取り上げている。「台湾有事の際、集団的自衛権行使もありうる」という高市早苗首相の発言を受け、台湾を中国領土の一部とみなす中国は、沖縄が「日本ではない」と主張することで対抗しているものとみられる。

沖縄は日本ではない?…中国、高市首相の「台湾発言」に対抗し「琉球学」を支援

彼らの思考では、沖縄は日本ではない=沖縄は中国のもの ってことですもん。そりゃ警戒しますよね。

8日投開票の衆院選で、沖縄県では玉城デニー知事を支える政治勢力「オール沖縄」が4つの小選挙区全てで自民党候補に敗れた。公示前に有していた2議席を失った。オール沖縄の退潮は秋の知事選に影響する可能性もある。「結果は非常に厳しいもので、我々の力不足だったことは否めない。本当に申し訳ない」。玉城氏は8日夜、小選挙区の全敗を受けて語った。保革が伯仲してきた沖縄で自民が議席を独占するのは現行の小選挙区制…

「オール沖縄」衆議院選挙の小選挙区で全敗 秋の知事選に影響も

その警戒感は本土にもやっぱりあって、それが自民党を中心とする右派の支持率を押し上げたし、中国は日本をいたぶりすぎました。

歴史的には、日清戦争に勝った日本に対し三国干渉があり、日本が臥薪嘗胆の道を選び、それがやがて日露戦争の勝利につながったかのような感覚です。後々中国にとっては悪手を取ったと評価されることでしょう。