毒舌視点でみた今回の国政選挙(衆院戦)・・・ちょいと面白そう。

まず、分かりやすい構図になってていいっすね。

立憲民主党と公明党が衆院選での協力に向けて結成する新党名について、「中道」を含む複数の案が浮上していることがわかった。「中道改革」などの案があがっているという。関係者が15日、明らかにした。両党の所属議員らの意見を踏まえ判断する。
 立憲の野田佳彦代表と公明の斉藤鉄夫代表はともに中道路線を掲げており、保守色を強める自民党、日本維新の会の与党に対し、中道勢力が結集し対抗するよう呼び掛けている。【富美月、古川宗】

立憲と公明の新党名、「中道改革」などの案が浮上 衆院選向け結成へ

与党は保守系の集まり(自民と維新)、最大野党は中道の集まりで新党結成(立憲と公明)。ってすっきり分かれて分かりやすくなりました。 今までの与党は自民と公明だったけど、これって保守なの?中道なの?何なの?って感じでしたもん。

いや・・・しかしこれじゃ (悪いが彼らのイメージは「使い古し」だ。何代前の首相だっけ?)

逆立ちしてもこれには勝てん。花がねえ。そういうとこ、トランプは実に上手い。対抗してるつもりだろうけど、サルコジじゃ全然ダメっす(カメラマンも人が悪い・・・)。もちろん個人的友達選びなら、誠実そうなオッサンズもありだけど、これ友達選びじゃないからね。

(笑)

しかし新党をつくるなら、「労働組合総連合会」を支持母体とする立憲と国民が新党を結成する ならまあ筋論として分かるのですけど、支持母体「労働組合」と「宗教団体」の組み合わせは腹痛を起こしそうだ(笑)。

まあ、立憲と国民では主義主張が大きく違うから、立憲からラブコール送られた国民は拒否してますな。 

立憲民主党と公明党が次期衆院選に向けた新党結成で合意したことについて、国民民主党の玉木雄一郎代表は15日、「(新党には)加わらない」と述べ、参加しない意向を表明した。立憲の野田佳彦代表は国民民主にも参加を呼びかける考えを示していた。

国民・玉木氏「我々はくみしない」 立憲・公明の新党に参加せず

でも支持母体が同じって分かりづらいから、いっそ「労働組合総連合会」が分裂して、「労働組合左連合ー立憲支持」と「労働組合右連合ー国民支持」とか整理統合すればすっきりするよなー。(けど、「右な労組」ってあるのか・・・?)

にしても公明党って、ちょっと前まで自民党と与党連立組んでて、最大野党の立憲と対峙するポジションだったんですよね。(実態はともかく、形式的には)。確かに政策からは自民より立憲に近いとはいえ、さっさと最大野党と新党をつくり選挙協力サービス、サービス♡ときた。信義とか節度とか、矜持って言葉は彼らの辞書にはないらしい。

【速報】公明・斉藤代表「小選挙区に公明は候補者擁立せず」立憲と“中道路線”で新党結成「比例は統一名簿作成」

どれだけコウモリ(あるいは尻軽)なんだ! 

こうなったらもうなんでもあり。 昔友党だった某元首相に頼んで「恥も外聞も捨て、よく決断した!感動した!」と流行語大賞をひねり出してもらったらええがな。選挙ネタで失笑とれるから頼んでみたらいいんじゃね?票が取れるかは知らんけど。

個人的には、「なりふり構わず泥船連合党」がどれくらい議席を守れるか、見物であります。

*「新党は衆院議員を中心に結成し、参院議員、地方議員は後に合流していく。」とのこと。真面目に合併する気あるなら、四の五の言わずにさっさと全部くっつけよ!

あ、ひらめいた。立憲民主党と公明党が熱心に推進していた「選択的夫婦別姓」ってこう使うんだな。 結婚式(選挙)を挙げるため共通姓を名乗りつつ、式後すぐ離婚しても困らないよう旧姓も残す。(注意・ただの揶揄であり、この解釈は「選択的風部別姓」について客観的には正しくありません。)

あー、そもそも今回の解散総選挙って、自民党の中も「大賛成」ってわけじゃなく、「首相の独断」みたいな感もあるみたいですね。まあ高市氏は党内地盤が弱いのに「私の政策」を実現したい人だから、虎視眈々と独断解散する機会をうかがってたんでしょう。

友達にはしたくないけど、政治家としては立派(よく切れる)だ。

しかし、その面からはベストな機会。自民党支持率は低いのに、高市首相支持率は高い。

日次世論調査「世論レーダー」週次集計(1月第2週)を公開|高市内閣支持率74.4%(前週比-3.3pt)、自民党支持率は28.6%に低下

そのうえ野党も与党も不意打ちで準備期間がない。

ゆえに自民党候補者の選挙戦では高市首相の応援演説が値千金。なにせ今回の選挙では、これまで期待できた公明支持層からの投票や応援が見込めませんから。もちろん統一教会からもない。

高市首相はどこに応援に行くか選び放題。各議員に踏み絵を踏ませ「高市派」結成も夢じゃないかも。まあそれ好みではないかもしれませんが、「自ら掲げる政策を実現する数を確保するため」と言い換えたなら、あの人ジャンヌ・ダルク並みに宗教戦争(踏み絵)仕掛けるかもな。こえー。

次の衆院選で自民党は、他党からの選挙協力は期待できず、高市首相個人の高い人気のみに頼る闘いの構図となる。昨年12月の読売新聞の世論調査によると、高市内閣の支持率が73%であったのに対し、自民党の支持率は30%にとどまっている。この自民党の支持率は、石破前首相の下で自民党が惨敗した2024年の衆院選の前よりも低い。・・・
自民党の鈴木幹事長は、衆院選での勝敗ラインは与党で過半数の議席獲得、と低い目標を掲げている。その達成は比較的容易とみられるが、実際には、自民党単独で過半数の議席獲得が事実上の勝敗ラインと広く考えられているのではないか。その場合、自民党は現在衆院での195議席を233議席まで38議席増やす必要がある。これは相応に高いハードルであるかもしれない。
仮に衆院選で自民党が単独で過半数の議席獲得に失敗すれば、高市首相の求心力は低下し、足元で進む円安、株高、債券安の「高市トレード」も勢いを失うだろう。

立憲民主党と公明党が新党結成で合意:中道勢力を結束させ高市保守政権と対峙

この記事では言及してないけれど、「衆院選で自民党が単独で過半数の議席獲得」ができたなら、高市氏は思う存分、「自ら掲げる政策を実現する」ことができるようになるでしょうね。

そう考えると実は、首相の主敵は他党なんかではなく、自党のアンチ議員なのかも。他党に圧勝するのは目に見えてるからね。

それなら外野からも神風吹いとるがな。参政党の神谷代表。

「自民党とは徹底的に戦う、ということは変わりません。失われた30年含め、自民党がやってきた結果が現状で、これは肯定していません」と前置き。続けて「ただ高市さんは自民党の中でもある意味、今までの本流ではなくて、ちょっと外れたところにいらっしゃると思うので、ああいう方を総裁に担いできた、きっかけには参政党の躍進もあったと思うんですね、一部。高市さんがやりたいと思っていることの半分ぐらいは、参政党の政策とかぶっている部分もあるので、その部分をバックアップしていきたいとは思う」と語った。

最優先する政策については「減税と積極財政」をあげ「失われた30年を取り戻す」と明言した。  その上で、選挙区への候補者擁立についての私見も展開。「我々と考えが近いということは、高市さんの政策に対してポジティブに進めようとしている議員さんたちを落としてしまうと、高市さんの党内の基盤が弱くなってしまいますから、そういう人はなるべく避けていこうと。逆に、高市さんの足を引っ張ろうとしている自民党の議員もいるので、そういう人たちはいない方がいいじゃないの、ということを頭の片隅では考えている」と明言した上で

「それメインではやりませんよ、もちろん候補者の思いもありますので。でも、どこでもいいから出ましょう、と言うような党員さんもいてくださるので、であれば、ここ行っていただけますか、という風な形でお願いしようかな、と思っているということです」と補足した。

参政党「高市さんの足を引っ張る自民議員」へ“刺客”も 神谷宗幣代表が衆院選の選択肢明かす

いや、もう自民党ぶっ壊して高市新党作れば、あっちもこっちもみんな合流しそうなレベルじゃね?

そういや似たような事案で「小池百合子新党(希望の党)」結成ってあったな。時代が変わって、あんな感じで高市党首が「左は排除いたします」とか言った方が、かえって受けるんじゃねーか。  

 まあ真面目な話、参政党自体としても高市首相の高支持率を利用できるかなりよい戦法ではないかと思いました。

高市さんに遠い、中国外相だった岩屋さんとか、中国首相だった石破さんとか岸田さんとか、ロシア情報相の宗男さんとか(だめだ参院議員でした)増税&緊縮財政の守護者ー裏ボス宮沢さんとか(残念、参院議員でした)、いい対抗馬たてたら勝てんじゃね?

とはいえ自民党の大物ばかりだから党内では刺客立てづらいかもだけど、参政党が立ててくれたら首相としては「あざーす」だわ。

解散総選挙、大義がないとかなんだとか言われているけど、「勝てば官軍」。勝てばすべて許されます。世界の大国が次々にそれを証明してくれ、さらに「理想ってなんだっけ?そんなゴミより実利がすべて。」とも強く感じさせられる今日この頃。高市さんの戦い方はまさにそれに続け ですな。・・・ああ「バスに乗り遅れるな」という言葉を思い出しました。大戦への道ですが、時代の流れはもう誰にもとめられない・・・

閑話休題。個人的には、「政治に期待はしていない」ので、自民党が勝っても負けてもぶっちゃけどっちでもいいです。けど、高市氏が勝った方が、ずっと「面白い(興味深い)」ものが見られそうだから、(実際今でも、同じ自民党の首相でも前のオッサンたちよりずっと「面白い」)権力基盤を与えてみたい気もします。

極論ですが、選挙なんて、そういう「おもろい一種の祭り」でいいとも、思うんだよね。ああ、そういうのを「ポピュリズム」って言うんだっけか?

集団的自衛権とか、存立危機事態とか

先回、接ぎ木で考えた「敵国条項」という記事を書いたのだけれど、そういえばその前提となる「集団的自衛権とか存立危機事態を、キミ説明できるの?」と言われたらちょっと怪しい・・・ってことで少しまとめておこうかと。

「集団的自衛権」について。

自衛権には2種類あります。「個別的自衛権」と「集団的自衛権」です。個別自衛権は、簡単に言えば「自国が他国に攻められたら自国を守る戦いをしてOK」ってこと。相手国と自国の二国だけの関係で、攻められたので武器を取りました という関係。

集団的自衛権ってのは、自国は攻撃されていないけど、仲間の国が他国から攻撃されたら、自国が攻撃されたと同じと見なし、仲間の国と一緒に相手国と戦う権利のこと。 相手国、自国と仲間の国の三者がいて、自国は攻撃されていないが、仲間の国が攻撃されたんで戦う という話。

典型例は主にヨーロッパ諸国が加盟する(アメリカも入ってる)軍事同盟、NATOでしょう。NATOに加盟している国がNATO以外の国から攻撃された場合、NATO全加盟国は、攻撃された国を助けるため一緒に戦うことになっています。これは国際条約で定めた義務事項なので、加盟各国に「参戦するかしないか」という選択肢はありません。いわば自動参戦です。

NATO以外の国から攻撃された場合ってのはロシアからの攻撃ってことです。だから戦争しているウクライナはNATOに入りたがっていたし、ロシアはそれを絶対認めません。 

じゃあ、日本の場合はどうなんでしょう。例えば、アメリカ軍が、誰かに攻撃された場合、一緒に戦うんでしょうか。

答えは、極めて限定的な条件下で武力行使は可能。その条件というのが「存立危機事態」です。

「存立危機事態」とは、わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態。

令和5年版防衛白書

アメリカとは軍事同盟を結んでいるので、「わが国と密接な関係にある他国」でしょう。ただし、参戦するかどうかはそのあとの「これによりわが国の存立が脅かされ、国民の・・・権利が根底から覆される明白な危険があるか」を判断する必要があります。その結果、参戦することもあるし、しないこともあるでしょう。ここはNATOの「自動参戦」とは明確に違います。

では次に、台湾が誰かに攻められた場合、日本は一緒に戦うんでしょうか。うん、これは戦えません。日本は台湾を「国」として認めてないから、「わが国と密接な関係にある他国」に当たりません。

1972年9月29日、日中共同声明により、中華人民共和国政府を「中国唯一の合法政府」と承認して国交を樹立したことに伴い、中華民国政府との国交を断絶した。これによって双方の大使館等が閉鎖された。また、国交断絶時に民間の実務関係を維持するために、日台相互に非政府組織としての連絡機関(日本側は日本台湾交流協会、台湾側は台湾日本関係協会)を設置し、現在に至っている。

wiki

当の台湾政府も、それは望み薄っす って言ってます。

台湾の外務省にあたる外交部は台湾海峡で中国との衝突が起きた場合、日本が協力して台湾を防衛するかどうかは分からないとする分析内容を議会に報告しました。
外交部は高市早苗総理大臣の台湾を巡る国会答弁の影響などについて、議会から分析を求められていました。・・・そして、高市総理の答弁内容から直接、「日本が台湾を防衛する」と解釈するのは難しいという判断を示したということです。

台湾「日本が防衛との解釈は困難」 高市総理の答弁受けて台湾外交部が議会に分析 

というところまで整理してたところで、11月7日の予算委員会で高市首相が岡田氏の質問に対して、次のように答えていたら、ここまでの整理と趣旨は同じになるかと。

「中国における台湾の海上封鎖が発生し、例えば海上封鎖を解くために米軍が来援をする、それを防ぐために中国が戦艦を使って、武力の行使もともなうものであれば、存立危機事態になり得るケースであると考える(そのため状況次第で日本は米軍を支援する可能性もある)」

けど、実際の委員会での質疑やり取りを書き起こした文書を読んでみると、多分に誤読できそう文言になっていることが問題点だったんじゃないかと。

伊賀治 デマ撲滅ファクトチェック集 【資料】高市台湾有事発言(書き起こし)

ここ↑に書き起こしがあるので、読んだうえで高市氏の発言が上のようになっているかチェックしてみてください。 

要約すると高市氏はそのように言いたかったんだと推察しますが(僕は彼女に好意的な立場です)、正直に文章を読む限り、補足しないと切り取られ、正確に伝えられず誤解される文章だと思います。要するに悪文。

事実、誤解されてます。

 「2ちゃんねる」開設者で元管理人の「ひろゆき」こと西村博之氏が21日、X(旧ツイッター)を更新。台湾有事をめぐる高市早苗首相の発言が、海外の一部メディアで違う意味で伝えられていることに、警鐘を鳴らした。
 ひろゆき氏は、自身が住むフランスのメディアをとりあげ「仏ルモンド紙で『台湾が海上封鎖されたら日本は軍隊を派遣』と高市首相が言ったと報道」と書き出した。そして「“同盟軍の米国が攻撃されたら集団的自衛権として自衛隊派遣“とは、違う意図が世界で広まってます。官邸のサイトに英文で発表するなり誤解を解く行動をすべき。高市政権が動かないのは怠慢以外に理由があるの?」と述べた。
 ひろゆき氏は20日夜の更新でも、一部海外メディアの英文記事の画像を添付し「『台湾有事に戦艦と武力行使があれば存立危機』と高市首相が主張、と英語で報道されてます。外交は英語で判断されます。高市政権は『同盟国の米国に被害が出たら』という留保が抜けてる翻訳の訂正を主張すべき。英語圏に向けてやってないのは自殺点。日本国内の解釈論は外国に伝わらないので無意味」と記していた。

ひろゆき氏「高市政権が動かないのは怠慢以外に理由があるの?」仏紙の高市氏発言“誤解”報道に

まあ、日本語ネイティブでこの問題にいささか興味がある僕が読んでも非常にわかりにくいし「NATOの集団的自衛権」が常識のヨーロッパの主要紙が、こういう風に理解してしまうのはやむを得ないところがあります。けれど。だからこそひろゆき氏が言われるように、日本国政府は一刻も早く誤解を解く行動が必要だと思うな。

でないと、中国は各国がこのように理解した ことを利用し、「日本が軍事国家に向け傾斜し始めている」と自国に都合の良いプロパガンダ外交をしていくでしょう。

もし誤解を事実だと信じるなら、確かに日本はこれまでのポジションからかなり踏み込んだ右傾的発言をした ことになります。実際ははるかに抑制的なんで、正しい事実をを知ってもらわないと、不利になりかねません。もう事態は動きつつあるのです。

中国の傅聡国連大使が1日、高市早苗首相の「台湾有事は存立危機事態になり得る」との国会答弁の撤回を求める書簡を、グテレス事務総長に提出しました。
・・・
Q 書簡には、何が書いてあったの?
A 「中日間の深刻な対立の直接的な原因は、高市氏の挑発的な発言にある」と指摘しています。また、「戦後の国際秩序に公然と挑戦するもので、国連憲章の目的と原則に違反する」と述べ、日本が専守防衛の範囲を超え、再軍備を進めているとして、警戒を呼びかけています。
・・・
Q 日本はどう対応しているの?
A 日本の山崎和之国連大使は「中国の主張は『事実に反し、根拠に欠ける』」と反論する書簡をグテレス氏に送付しました。

<1分で解説>中国側が国連事務総長へ日本批判の書簡 その主張は?