上有政策、下有対策

最近、国会議員や元国会議員の人たちが、「やっちまった」「みっともない」あるいは「お前が言うな」という行動や言動が相次ぎ、この国の指導者層ってこんなに酷かったんだ、・・・と思うことが多いんじゃないでしょうか。以下の記事にも、深く共感した次第。

自分たちは特権的に許されるーー理由にもならない理由で開き直ってる人たちあたりは、「自分が世の中に求める基準は、自分には適応しないこと」があまりに日常的で当たり前なので、それを周囲に指摘されても気にする気配すらない。老害とか有害な男性性とか特権意識とか、前時代的なものの全部盛り。
 こういう強者の「そうはいっても」だらけの社会で、一般ピープルの間に増えていくものについてーーそれは「どうせ」の思考回路です。私たちには自粛させといて、「どうせ」政治家は楽しく会食してんでしょ。下々の者は「どうせ」助けてくれないんでしょ。「どうせ」女は出世なんてできないんでしょ。若者が声を上げたって「どうせ」聞いてくれやしないんでしょ。世の中は「どうせ」変わらないんでしょ。「どうせ」の正体は「厭世観」で、人々はそれぞれのやり方で「社会の一部であること」をやめてしまいます。絶望して自らの命を断つ人もいるでしょうし、「自分の楽しさだけを優先してなにが悪いの?」と好き勝手やりはじめるってこと。

無神経な首相会食で、社会に感染する「どうせ」の思考回路

激しく同意なんですけど、個人的な結論としては、厭世するくらいなら、開き直って「自分の楽しさを優先する」という方向にもっていきたいね。

こういう時、お隣の国、中国には便利な言葉があります。それが「上有政策、下有対策」です。

中国には「上有政策、下有対策」という有名な言葉がある。元々は国に政策があれば、国の下にいる国民にはその政策に対応する策があるという意味だが、現在は「決定事項について人々が抜け道を考え出す」という意味でほとんど使われている。ここではいくつかの実例を挙げ、「上に政策あり、下に対策あり」の原因を探ってみる。

中国の「上に政策あり、下に対策あり」現象をどう見るべきか

このあいだ、ニュースを見ていてびっくりしたんですけど、「中国国民の政府への信頼度は95%」なんだそうです。健全な中国人民は、オフィシャルな調査にはそのように答えてておいて、裏では「上有政策、下有対策」👅でたくましく生きているんでしょう。我々ナイーブな日本国民も「統治機構がダメだ」としょぼくれてないで、その生き方を見習うべきでしょう。

米国の大手広報会社エデルマンが先日発表した信頼度調査によると、中国国民の政府への信頼度は95%に達した。今年1月の新型コロナウイルス感染症の初期と比べ5ポイント上昇し、調査対象国で首位に立った。新華社が伝えた。

人民網日本語版

どんなことができそうか、実例をもとに少し考えてみました。やってみて失敗しても、僕は責任取れないけど。

1.法の網をくぐる

緊急事態宣言で、現在と同じ時短要請が実施されれば、午後8時以降の飲食店の営業には罰金が科されますね。感染防止なので守るべき・・・なんでしょうけど、店の賃料が高かったり、多くの従業員や関連業者を抱えていたりで1日6万円の補償金だけでは生活していけず、店を開かざるを得ない場合もありますよね。そのような時の抜け道です。

国会審議の最終日となった2月3日。社民党の福島瑞穂さんが、自民党を離党した3議員が1軒目にイタリア料理店にいたことを念頭に、次のような質問をしました。
「国会議員がイタリアンのお店に行って粘って午後9時までいると、お客は処罰されないが、お店は過料の制裁になるということですね」
お客の国会議員のせいで、店だけが罰金を科せられるのではないか――。そうした懸念を問いかける質問でしたが、内閣官房審議官は次のような答弁をしました。
「店の方は営業時間の変更に応じていただいたにもかかわらず、お客さんの方で居座っていたというケースは、要請に応じていただいているということで過料の対象にならないというふうに思っております」

「権限がない」菅さんが〝更迭〟できない「森会長」というムラ社会

店の看板を「Close」にして、後はお客さんと示し合わせれば、処罰を受けることなく営業できますやん。まあ、みんながやりだすと、ケース判断する担当官が厳しめにジャッジすると思うので、お客は担当官が忖度するような上級国民が望ましいだろうね。

2.強弁する

昔、こんな事件があったことを覚えていますか?

2007年12月、JR共和駅(愛知県大府市)で認知症の高井良雄さん(当時91)が電車にはねられ死亡する事故が起きました。
JR東海は高井さんの家族に約720万円の損害賠償を請求。
一審の名古屋地裁が全額の支払いを命じた判決をきっかけに、「責任をすべて家族に押しつけるのはおかしい」という世論が盛り上がりました。
16年3月、最高裁で家族の支払い義務を否定する逆転判決が確定。

長男が語る「認知症鉄道事故裁判」

 最終的には逆転判決が出たとはいえ、誰の身にも降りかかる可能性のある事象です。特に僕は高齢の両親や、心を病んでいる家族とも同居していて、近くには線路もあるんで、とても他人事には思えなかったです。

もし同じ状況に置かれて自分が訴えられたら こう言ってみたらどうかな。

「被害を起こした者は確かに私の家族です。しかし私とは別人格であり、プライバシーにも関わることなので、私はその疑惑の詳細を知り得ません。したがって訴訟は受けかねます」と。

参考事例はこちら

菅首相は長男の違法接待疑惑に対し「みずから長男に話を聴く考えはあるのか」と問われたところ、こう答えたという。「考えていない」

菅首相 接待疑惑の長男に「話は聞かない」で「超他人事」の声

国会で問われた菅さんは、かつて総務大臣秘書官も務めた長男と電話で連絡を取り合っていることを認めながらも、疑惑の内容については「確認していない」としました。そして、時に色をなしながら、「(長男とは)完全に別人格」「本人や家族などの名誉やプライバシーにも関わることだ」と主張しました。

「権限がない」菅さんが〝更迭〟できない「森会長」というムラ社会

まあ、それでは済まないのが実社会だろう・・・あなたが上級国民なら通るかも(笑)。

3.逆切れする。

「皆さんから邪魔だといわれれば老害、粗大ゴミになったのかもしれませんから、掃いてもらえばいいんじゃないですか」

舌禍の森会長「老害、邪魔なら掃いてもらえば…」 会見一問一答

「誰かが老害、老害と言いましたけれども、年寄りは去れというのは、どうもいい言葉じゃない。老人もやっぱり日本の国のために、世界のために頑張ってきているわけですから、老人が悪いかのような表現をされるのは極めて不愉快な話であります」

森会長「老人が悪い、極めて不愉快」辞任表明がロングトーク

「誰かが老害と言った」・・・言ったのは自分なんですけど。でも人前(カメラの前)で堂々とここまで言えちゃうってすごい。ここまで言えれば、もう「無敵」。とても僕には言えないけどさ・・・

上が2月4日の発言で、下が2月12日の発言。老害じゃなければ、重度の認知症なんだろう。極めて不愉快な話でありました。

予言。「オリンピックは予定通り夏に開催する」でしょう。

たとえ、雨が降ろうと、槍が降ろうと・・・数日前の新聞記事を読んで確信しましたね。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国の緊急事態宣言が再発令された愛知、岐阜両県で二十七日から五日間、国民体育大会冬季大会スケート・アイスホッケー競技会が開かれる。・・・
 アイスホッケー成年男子のトーナメント・・・二十六都道府県で競われる予定だったが、滋賀や福井など八県の棄権が決まり、二十六日の監督会議で報告された。
 「接触が多い競技なので感染のリスクが高い。苦渋の決断だった」。福井県スポーツ協会の南部則雄専務理事は打ち明ける。三年ぶりに予選を突破したが、選手の所属企業から不安の声が寄せられたことも理由という。

自治体の棄権相次ぎ、変更続々 冬季国体、愛知・岐阜で27日開幕

全国から、いちおう緊急事態宣言の出ている都市に選手を集めて、大規模運動会を開催しちゃう。とか、まあ選手にとっても、県民としても迷惑な話です。

「感染のリスクが高いから不参加。選手所属企業の不安を受け」と、きわめてまっとうな判断をする自治体もあるのだけど構わず開催。 リンク先記事(無料公開分)には書かれていませんが、中日新聞の記事では 愛知県の大村知事は、25日の会見で「スポーツ庁などから開催の方向で検討してほしいと求められた」と明かした とあります。緊急事態宣言を要請したのに、知事も大変だねえ。

まあこれには国技「相撲」という素晴らしい開催手本もありますからな。「初場所は陽性者並びに濃厚接触者65人が不参加にも関わらず開催」されたのです。

日本相撲協会は9日、新型コロナウイルス陽性者、および濃厚接触の可能性があるとして、九重部屋、友綱部屋、宮城野部屋、荒汐部屋の全力士が大相撲初場所(10日初日、東京・両国国技館)を全休すると発表した。関取が横綱白鵬ら15人で、幕下以下も含めると4部屋で計65人に上る。
・・・尾車事業部長(元大関琴風)は「もっと感染が広がっていれば開催中止もあり得た」と話し・・・

コロナで4部屋65力士が全休 関取は白鵬ら15人―大相撲初場所

これらの事例を見る限り、これから夏に向かい高温多湿になり感染拡大が(たぶん)抑えられるでしょうから、盛夏のオリンピックは間違いなく開催されると思います。

相撲って、「裸でからだ同士がぶつかり合う」「汗が飛び散る」「肥満体で基礎疾患抱えていそうな人ばかりじゃ?」と「アイスホッケー以上にリスク高すぎる競技」と思うんですけど、専門家もそう言う評価は言わないですねえ。

まあそんなこと言うと、「コロナがなんだ!そんなもの全集中必勝の呼吸(あるいは大和魂)があれば勝てる!!」と怒られるかもしれません。あ、コロナを鬼畜米英に変えたら、80年前のこの国でも頻出してたらしいね。

あとは、「大規模なPCR検査をしない」「水際対策は穴だらけ」「いまだワクチン未承認、もちろん接種も始まっていない」。でも「対応に万全を期す」とされるカミカゼ国家・日本に、海外の選手の皆様がおいでいただけるかですが。

ま、開催さえできれば、内容が選手ファーストである必要性は、あんまりないのだよ。たぶん。

追伸 参考

スポーツ立国調査会と2020年オリンピック(五輪)・パラリンピック東京大会実施本部の合同役員幹部会が2日、都内の自民党本部で行われた。
冒頭、森会長があいさつした。開催に向けた懸念について「一番大きな問題は世論とコロナ」と指摘し「やるか、やらないか、という議論ではなく、どうやるか。新しい五輪を考えよう」と呼びかけた。

森会長「やるか、やらないかではなく、どうやるか」

この人の発言は、たいてい理解不能で差別的だから大嫌いなんだけど、「たとえ世論やコロナがどうであろうが、五輪を実施することは決定。あとの問題は「どう」実施するか」という点については当初から全くぶれてないし、すげえよ ともう逆に感心することしきりです。

そういや、旧日本陸軍の辞書に「撤退」という言葉はありませんでしたが、「転戦」と言い換えることで、軍首脳部(軍官僚)が傷つかず責任を負わず、実質的に撤退した という事例もありましたねえ。

追伸 参考まで引用です。

菅政権が目論む東京五輪“プランX”の全貌「開催ありきのアリバイ五輪に…」
「結局は『アリバイ五輪』になるのでは。どんな形式になろうが、とりあえず開催されたという既成事実さえ作れればいいという五輪になる。これなら、中止による違約金も発生しない。日本もIOCもメンツを保つことはできますからね」(二木氏)

※「週刊アサヒ芸能」2月11日号より

やはり、そういう見方は出て来るよねえ・・・