「GoTo・・・hell!」 しなきゃいいけど・・・

GoTo延期「全く考えず」 菅長官「感染防止と経済活動の両立が大事」

菅義偉官房長官は13日の記者会見で、7月22日から始まる観光需要喚起策「Go Toキャンペーン」について「旅行者に『三つの密(密閉、密接、密集)』の回避などに気をつけた上で活用していただきたい」と述べた。新型コロナウイルスの感染再拡大に拍車がかかることを懸念する声もあるが、菅氏はキャンペーン延期は「全く考えていない」と強調した。

毎日新聞

東京で感染者が100人とか200人超えてるさなかに、九州や岐阜で大規模災害が発生しているさなかに、のほほんと「旅行に行こうぜキャンペーンは予定通りやるぜ!」って宣言しちゃう精神がよくわからん。

そもそも危険があるからオリンピックだって1年も延期したんだろ・・・いや、なんとしてもオリンピックを実施するため、「日本は旅行しても安全な国でーす」を示すべく、段階的に国内旅行の実績を積み上げていかなきゃいけないわけか・・・海外勢には通じない戦法だと思うが・・・

菅氏は新型コロナの感染状況について「たびたび申し上げているが、感染リスクをゼロにすることはできない。警戒感を持って注視しつつ、感染拡大防止と社会経済活動を両立していくことが大事だ。観光や飲食など業種ごとに作成したガイドラインによって感染防止策を講じ、適切に実施していきたい」と述べた。

リスクゼロが無理なのは分かるけど、「安全な」旅行実績を積み上げるためには、リスク低減して日本の感染者数を増やさないことが重要だと思うんですよね。

んで「警戒感を持って注視しつつ」の実態がこのざま↓ですから。薄氷を踏む状態いうか、すでに水に落ちてる気がするのだか。

陽性後“連絡とれず”多数 国・都が対応協議へ


東京都内で新型コロナウイルスの陽性が確認され、入院・療養等調整中と分類した人と連絡が取れない事態が相次いでいることがわかった。
東京都は、13日までの陽性者あわせて8,046人のうち、396人を「入院・療養等調整中」と分類し、宿泊施設などの確保を調整している。
この396人のうち、無症状や軽症の若者を中心に、東京都がホテルや自宅での療養を要請したにもかかわらず、その後、連絡が取れなくなっているケースが相次いでいるという。

FNNプライムオンライン

さて問題です。この状況で「東京から地方に、積極的に旅行へ行っていいですよ。費用も補助します!」と言ったら、日本全国どんなことが起こるでしょう。

答え「考えたくもない」 これって、「逃がした東京都が悪い」とかそういうレベルの問題じゃない、「人災」になりかねない。

それに、どうせキャンペーンに乗るなら、豪雨で大被害を受けた観光地の支援を兼ねてあげたいですよね!(ここからは被災した岐阜県下呂って遠くないし)

でも、被災地近くの温泉街(温泉に被害は無かった)ではキャンセルが相次いでいるそうです。 本当はもう少しキャンペーンの開始時期を遅らせて、正しい情報が届いてから、復旧が進んでから、それらの場所にお客さんがたくさん来てくれるよう、補助額上乗せとか考えてから、実施したいですよね。

今のタイミングでキャンペーンを実施すると※、良識ある人は「旅行に行かない」あるいは「県をまたぐ移動はやめる」ことになり、「人口の多い首都圏近郊のちょっとリッチなホテル」一人勝ちになりそうな気がするのです。あ、東京ネズミーランドの株を買ったら儲かるかも(笑)。

下呂温泉旅館キャンセル相次ぐ
今回の大雨の影響で、岐阜県下呂市の温泉街の宿泊施設では予約のキャンセルが相次ぎ、地域の観光産業が大きな打撃を受けています。
今回の大雨では温泉街付近では被害はなかったものの宿泊の予約のキャンセルが相次いでいます。温泉旅館「木曽屋」の神田哲夫社長は「新型コロナウイルスもまだ客足に影響を与えているのに、大雨でさらにキャンセルが相次ぎ大変な痛手だと感じています。まだ雨も降り続いている上、このままでは、7月22日から始まる国のGoToキャンペーンの恩恵も受けられるか分からず今後が不安です」と話していました。

NHK 東海NEWS WEB

 そういういたわりの気持ちは、政府観光部門にはないのかねぇ・・・ 役人はともかく、政治家と言うのは「人気取り」稼業だと思ってたんだけど、違ったんか?

※GoToキャンペーンの開始は7月22日からなんだけど、制度が分かりづらくて、9月1日以降使う方がお得なんだそうな。

分かりにくい「GO TOキャンペーン」 7月22日開始だが、9月以降の方が得な2つの理由

支援額のうち、7割は旅行代金の割引に、3割は旅行先で使える共通地域クーポンとして付与されます。
地域共通クーポンの発行に関しては9月1日以降の別途お知らせするようで、当初は35%相当の支援(65%は自己負担)となります。1泊4万円なら、2万6000円は自己負担となって支払う必要があるということです。9月1日以降なら地域共通クーポンがこのケースだと6000円発行される予定(50%相当の支援)なので9月以降の方がお得な1つ目の理由となります。

Yahooニュース

こんなことなら、Go Toキャンペーンは9月1日から100%補助で実施するよう延期したらいいんじゃない?修学旅行だって秋以降に延期みたいだしさ、大人ももうしばらく我慢しようよ。9月までは「旅行者への宿泊費の補助」じゃなく、「宿泊業への補助金」として支出すればいいんだし。

てか、観光業はもちろん大変だろうけど、もっかの急、観光業より医療機関へ補助しないと、第二波マジでヤバくないす?

看護師400人超が退職希望 夏のボーナス全額カット…東京女子医大病院

医療現場で経営の危機が起きている。
看護師などの夏のボーナスを2019年より引き下げた医療機関が、およそ3割にのぼることがわかった。多くの医療機関が、新型コロナウイルスの影響で病院経営が悪化したことを原因に挙げている。
このうち、東京女子医科大学病院は、全職員の夏のボーナスを全額カットしていて、退職を希望している看護師は400人以上にのぼるという。

FNNプライムオンライン

このご時世に、看護師のボーナスゼロって・・・林多喜二の「蟹工船」の物語じゃないんだし・・・医院って、ホントにそれほど儲からないの??

蟹工船は「工船」であって「航船」ではない。だから航海法は適用されず、危険な老朽船を改造して投入された。また工場でもないので、労働法規も適用されなかった。
そのため蟹工船は法規の真空部分であり、海上の閉鎖空間である船内では、東北一円の貧困層から募集した出稼ぎ労働者に対する資本側の非人道的酷使がまかり通っていた。また北洋漁業振興の国策から、政府も資本側と結託して事態を黙認する姿勢であった。
情け知らずの監督である浅川は労働者たちを人間扱いせず、彼らは劣悪で過酷な労働環境の中、暴力・虐待・過労や病気で次々と倒れてゆく。

wiki「蟹工船」より

「正直、嫌な感じ」

「正直、嫌な感じ」西村担当相、東京の感染50人以上で 菅氏は「積極検査の結果」

西村康稔経済再生担当相は29日の会見で東京都などの感染状況について「正直、嫌な感じだ」と述べ、各自治体と連携し感染経路などの分析を進める考えを示した。西村氏は30日にも小池百合子都知事と会談し、ホストクラブやキャバクラといった接待を伴う飲食店など「夜の街」対策を中心に協議することを明らかにした。

毎日新聞

新型コロナウイルス感染者が東京都で50人以上、全国でも100人前後の状況が続いていることについて、担当大臣が述べた言葉です。この文章を読んで、僕は担当大臣が何に対して「嫌な感じ」を受けたのか、よくわかりませんでした。

「感染者数が増えていること」なのであれば、ウイルスが根絶していない中で外出自粛の解禁を行えば、ある程度の感染者数が発生するのは当たり前だし、最初から分かっていたことじゃないの?

ただ、僕自身も関連するいくつかのニュースを見聞きして、確かに「嫌な感じ」を受けました。その3点を書いておきたいと思います。

1.東京都の感染者数不自然じゃない?

感染者数(東京)24日に55人、25日に48人、26日に54人、27日に57人、28日に60人、29日は58人、30日に54人

東京で新たに54人が感染 5日連続で50人超え

ただの偶然かもしれないのですが、ここ1週間程度50人〜60人程度の感染者数がずっと続いています。 「夜の街」での感染が多い とのことですが、これってもしかして、「PCR検査に、1日あたり最大60人程度しか見つけられない検査数の上限がある」 っていうことじゃないでしょうね? 

あるいは、今のタイミングでこれ以上の感染者数が出ると、政治的にまずい(東京都知事選とか安倍首相の政権運営に)からだれか忖度して感染者数を調整してるってこと、ないですよね? 

ま、政治的にまずい ってのは穿った見方ですが、次の2や3のように対応がおろそかで、信頼度がないから、そう見えてしまうのもしょうがないことなのかも。

2.東京アラートってどうなったの?

感染者数が50人を超え、ここ1週間、東京アラートの発令基準を上回ってるんです。けど発令されない。 まあ、僕都民じゃないんで、それ自体はどうでもいいんですけど・・・

「東京アラート」は一体何だったのか? 新規感染者40人超えも、発令基準を見直しへ HUFFPOST

もちろん、「理由があって発令しない」のはいいと思うんです。だけど、一旦基準を造っておいて、それを発令しないなら「なぜ発令しなくてよいのか」。基準を改定するなら「前の実績を踏まえなぜ改定する必要があるのか」きちんと説明が必要だと思うんです。

疫病対策には、指揮をとる行政への信頼が絶対に必要だと思うけど、この程度の説明もしないで恣意的に運用する行政に、信頼なんて勝ち取れません。 まあ、それは東京都だけでなく、日本国政府も同じですけど。

3.菅官房長官「直ちに影響はない」

菅義偉官房長官は29日の記者会見で、新型コロナウイルス感染者が東京都で50人以上、全国でも100人前後の状況が続いていることについて「直ちに再び緊急事態宣言を発出する、あるいは県をまたいだ移動の自粛を要請する状況に該当するものとは考えていない」と述べた。

前出 毎日新聞

出ました。「直ちに影響はない」発言。この表現は東日本大震災時、枝野官房長官がさんざん使い、批判を浴びてたんだけどな。与野党変わっても、危機対応の広報は全く進歩無いという・・・。

枝野官房長官は「直ちに人体や健康に影響を及ぼす数値ではない」と記者会見で繰り返した。長期的被曝や急性被曝の危険性について影響があるともないとも受け取れるあいまいな発言には、当時から批判の声があがっていた。その後、学術調査がすすみ、国民は政府が考えていたよりも深刻に受け止めていたことがわかってきた。原発事故の際、政府は放射能の影響についてどのように広報すればいいのか。

「直ちに影響はない」発言の検証 論座

じゃあ、どうなったら制限が必要になるのか、せめてその考え方とかでも教えてくれたら。 不安の中にいる国民は先の見通しが欲しいし、先のロックダウンの経験を生かし専門家とも事前に案を練っておけば、思い付きではなく、答えが用意できるはずだと思うんですけど。

ま、菅官房長官は「丁寧に説明して国民の理解を得ながら進めて行きたい」的フレーズを多用するくせに、自分は全然丁寧に説明しないことで鉄壁の守りを誇るスポークスマンだから、そもそも無理なお願いなんですが・・・。

くり返しになりますが、都知事、担当大臣あるいは官房長官(首相も)という指揮者・スポークスマンが他人事のような発言しかしないから、対策の指揮をとる行政への信頼が出てこないんだね。 残念だけど。