いろいろ考えた。「やっちゃえ日産」への株式投資

なんか、スゲーことになってますね。日産自動車。

自動車にはあんまり興味ないんですが、僕は日産自動車の株式を購入しようかしばらく考えていたんです。そのため連日株価を見てたところでの、ゴーン会長の逮捕。

「やらなくて良かった、日産への株式投資!」ってところでしたが、自分の中ではホ依然マイブームなので、興味深くニュースを見ています。

なんで日産の株式を買おうと思ったか

事件前、日産自動車の株価は大体1000円でした。売買は100株単位なので、だいたい10万円あれば日産の単位株主になれます。

日産自動車という会社は、これから株価が急上昇し大儲けできる という性質の会社ではありません。一方で、配当が年に6% ※ あります。てーことは、100万円分保有していると、年に6万円配当がもらえるわけですな(税は考慮に入れてません)。典型的な配当重視銘柄です。

※例えば、ゆうちょ銀行で定期預金しても利率は0.01%。これだと100万円預金して、利子は100円です。ですから、株価下落の可能性を含めても、十分魅力的な配当だと考えられます。

配当株を検討する際に大事なのは、①高い配当が今後も維持できるのか。②高い配当を出せるだけの利益が上がっているのか の2点です。

① 高い配当は維持される と考えました。

日産自動車の大株主&親会社はフランスのルノー。 配当はすなわち親会社への上納金に当たるわけです。しかも日産の会長がルノーの会長でもあるわけですから、本国フランスにあるルノー会長としてのメンツ(と利益)を守るため、よっぽどのことがない限り、親会社への上納(配当)は減らさないでしょう。

とはいえ、ルノーの税引前利益に占める、日産から得たの利益がほぼ半分 と言うのは驚きました。ルノーって、ソフトバンクみたいな投資会社だったのか・・・しかもそのルノーの株式の15%はフランス政府が持っているとか。こりゃもう、帝国主義もびっくりな、植民地的経営ですな〜。

② 「儲かっている」という感じはないけど、指標を見る限り問題はなさそうです。が、実際どうなのかは部外者の僕では分かりません。(有価証券報告書に虚偽記載してたとなると、その指標も大丈夫か っていう疑いも出てくるんだけど・・・さすがにそれはないと信じたい。)それでも大手だし、一度危機を乗り越えた会社なんで、そう下手は撃たんだろとは思っていました。

じゃあ、なんですぐ買わなかったの?

一方で、あんまりよくないニュースも散見されてます。一番引っかかったのはこれ。(僕は「自動車」には興味ないから、株をやるつもりがなければ、スルーしているニュースでした)

日産車の長寿高齢化が激しすぎる! モデルチェンジサイクル長すぎ問題に喝!

クルマのモデルチェンジは、平均年齢1.8歳のスズキに比べ、日産は6.14歳。かつて日産も、2〜3年でマイナーチェンジして、4~6年サイクルでフルモデルチェンジするのがフツーだった

日産に限らず日本車って、モデルチェンジせずにバカ売れするとは思えません。とすると、モデルチェンジせずどこで稼ぐんだ? 短期的にはいまのまま行けるでしょうが、長期的には配当の原資はどこで稼ぐのかと。

あとこれ。日本の自動車メーカーすべてに関わるけど。

日本車メーカー、トランプが高関税や数量規制なら死活問題 日米首脳会談を注視

対米貿易黒字の6─7割を占める自動車・同部品を生産する国内メーカーにとって、25%の高関税や輸出数量規制の発動は、経営への大きな打撃となるだけに、緊張感を持ってその動向を見守っている。

(かわいくない)ドナルド・ダック大統領がすごいと思うのは、一度「やるぞ」と言ったことは必ず「やる」んですよね。いったんは保留にしていますが、中間選挙で負けたし、ロシア疑惑で追い詰められてるので、世間の関心をそらすべく、いずれ対日自動車関税は発動されるでしょう。利率は多少許してくれるかもしれないけど。

そうすると、日本車メーカーの株価は急激に下がるだろうから※、そこで日産の株式を購入しよう と決めました。その矢先、ゴーン会長逮捕。

※こういう「捕らぬ狸の皮算用」をあれこれ考えるのが、株式投資の楽しみです。何せ金掛けてんだから(笑)。問題は、成功率がそれほど高くないこと・・・

 

じゃあ、いま株価下がってますけど、日産株買いません?

有利な投資になるのか、見方はいろいろあるようです。これはおとといの記事かな。

見方分かれる日産株投資、高配当とアライアンスの維持なるか

が、僕はもう買いません。確かに今は安いかもしれないけど・・・

ゴーン氏の罪状はいろいろあるんだけど、直接の逮捕理由は、有価証券報告書へ役員報酬を偽って記載したこと。5年間で100億円の報酬を、「50億円でーす」 と書いてた。

記者会見した社長が原因として「ゴーン独裁体制の弊害」って言ってたけど、それも一因だろうけど、明らかにそれだけじゃないから。(捜査に影響するので、会社を守るため、そう言わざるを得ないだろうが)

社長の給与って、ワンマン社長が金庫に手を突っ込んで、勝手に持ってくものじゃないですよ。大手なら特に振り込みなり記録が残る形だろうし、人事・財務関係で、「社長の給与額」知っている人は必ず複数いるはず。

しかも有価証券報告書の作成は、財務・経理部門が総力を挙げてきっちりチェックし、それを外部の公認会計士が再度チェックします。さらに取締役に対する目付として、複数の外部監査役がいる・・・体制のはず。

それでもこういうことになったってことは、要するに、日産は社内(外も)いろんなチェック機能が全く働いていない

ってことだと思うのです。ゴーン氏一人の独裁でここまでできるなら、そもそも本社機能、いらんやん。それに50億円あれば、もっと有益な将来への投資ができたでしょうに。

そんな会社の株なんて、怖くて買えません。

さらに、日産自動車の価値は、販売台数世界2位のグループ (ルノー、日産、三菱自動車)の中核だったことも大きいんですけど、個性の全く違う三社を無理やり?取りまとめていた、ゴーン・ジャイアン会長がいなくなるんです。

喜んでばかりはいられない ルノー・日産「世界首位」の台所事情

国内大手乗用車メーカー7社のうち、2017年4~6月期の売上高営業利益率トップはスバルの約14%。以下、スズキ、トヨタ、ホンダが9~7%台で続く。これに対して日産は5.6%とかなり離されており、「病み上がり」の三菱は最下位の4.7%にとどまる。

ジャイアン亡き後、西川・スネ夫社長に、ここからさらに利益率を上げていく力量があるだろうか?  たすけてドラえもん!

(ドラえもんは誰かなぁ、さしずめ、魔法の話術を持っている、菅・ドラえもん官房長官くらいか・・・すると、安倍・のび太 マクロン・でき杉くん って配役かなあ。)

 

72候ってなに? &「暦」について

先回の「立冬の畑の様子」エントリーで、サラッと72候の話に触れたところ、72候ってなに? と。 ですよねー。

その説明のために、まずは少し暦の話を。

いま、僕らが使っている暦(カレンダー)は、「グレゴリオ暦」という太陽暦です。日本への導入は1872年(明治5年)。太陽暦と言うのは、地球が太陽を一回りする周期を1年とするもの。 地球は太陽からの光によって温度が調整されるソーラーシステムなので、太陽の動きを暦を使う(太陽暦)と、季節の流れをうまく表現することができます。

でも、1872年より前の日本では「太陰太陽暦」を使っていました。これは「太陰暦+太陽暦」という意味です。まずは太陰暦の説明を。

「太陰」と言うのは、月のことです。月を使った暦(太陰暦)の利点は、月の形を見れば、今日が何日か?が大まかに分かること。この場合、1か月は新月から次の新月までを指します。

満月のことを十五夜って言いますよね。太陰暦では、まさに満月の日は15日になるんですね。

テレビやラジオのニュースで、「今日は〇日です」って言ってくれることの無かった時代、月を見れば何日か分かる と言うのは便利ですよね。漁業をやる際に、干満を知るにもお月さんは便利だしな。 太陰暦は現在でもイスラム教の暦として使われています。

が、太陰暦には一つ大きな欠点がありました。新月から新月までの時間は、29日と30日を交互に周期を繰り返すので、それを12回重ねても、地球が太陽を一回りする周期である365日に11日ほど足りないのです。つまり、このまま使うと、徐々に月と季節にずれが生じてきてしまうのです。 農業では、どの季節にどの農作業をするか が決まっていますから、月と季節がずれちゃうと不便ですよ。

んで、これを少し改良したのが「太陰太陽暦」です。太陽暦と太陰暦のずれ1年で約11日を、19年に7回閏年を設け、その年は十三か月にすることで、月と太陽の動きの誤差修正をすることにしました。これで月と季節のずれの修正がなされるんですが、それでも農作業上は無視できない誤差です。

そこで、太陰暦、太陰太陽暦を補うために考え出されたのが、太陽の動きから産出された「二十四節気」と「七十二候」です。太陽の高さが最高と最低を記録する「夏至」「冬至」を起点※に、一年を24等分あるいはさらに三等分したものが「二十四節気」であり「七十二候」なのです。

この二つで、細やかな気候を示し、農作業の目安にしたたんです(「気候」の語源はまさにここから来ています)

※ただし農業における暦のスタートは、立春(冬至と春分の中間 この日から「春」となる)です。

例えば、茶摘み歌にある「八十八夜」。立春から88日目で、茶摘みの適期と言われます。「二百十日」は9月1日ごろ。台風や大風の多い時期です。余談ですが、宮沢賢治の小説「風の又三郎」、舞台は三郎という少年が田舎の小学校に転校してくることから始まります。その日が風の強い9月1日だったので、付いた呼び名が「風の又三郎」(風の神の子)だったんですねー。

さらに話がややこしくなっちゃいますが、土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などは、「二十四節気」「七十二候」とは別の「雑節」と呼ばれる季節の区分です。

 

ってことで、最後に冬の「二十四節気」と「七十二候」を紹介します。年間のものを知りたい人は、wiki七十二候でも読んでね〜

参考文献: アフロ「イラストで読む日本の七十二候」中経文庫