無事タイから帰ってきました。
東南アジアを旅していつも思うことですが、東南アジアののんびりした雰囲気はいいですね。僕が一番感じるのは人々の人たちの働き方です。
片や、「働き方改革」と言いつつ、残業は月100時間未満までしてよし。「未満」を入れるかどうか労使が大議論して、政治決着する国。
片や、日中から交通整理をするわけでもなく、テントを張ってくつろぐ交通警官(なんか監視してるようにも見えないですが)。博物館の監視員は、数少ない観光客を監視せず、手元のスマホに忙しかったり、同僚とのおしゃべりに忙しかったりする。(日本なら、監視員は何もせずぴしっと監視しつつ座ってますね) 観光地のツーリストインフォメーションは、一番忙しい時間帯のはずなのに「20分間休みです」の看板を上げて窓口クローズ。(そしてたぶん20分では戻ってこない)
BRT等の公共機関では、怪しい人にボディチェックが入るのだけど、どう見ても選別は「てきとー」だし、危険物も持ち込めそうなきがするしなぁ・・・
と言っても、僕はそういう働き方を攻めているわけじゃなくて、なぜ日本はそういうのんびりした働き方ができないんだろうか って思ったのです。
おそらく、日本人の勤勉さが、明治維新以降の「坂の上の雲」を為した大きな要因だったでしょうが、もう国が発展したんだから、思い切って人々の労働時間と労働の質を下げ、仕事で疲弊する人たちを減らし、辛くて仕事を辞める人たちが減ったら、日本ももっと生きやすい国になるんじゃないでしょうか。
暇になったので、よくNHKのニュースを見るのですが、「先ほどのパネルの〇〇の字が間違えておりました、すいません」ってよく出しています。 個人的には、多少の違い、大枠が変わらなければ良くね?と思います。が、たぶん厳しく指摘する人がいるんでしょうね。
かくて、100点満点のパネルを造るべく、恐るべき時間と細心の注意が求められることになります。大枠が間違ってたらいけませんが、100点を目指す(実際には不可能だけど、姿勢として)のではなく、仕事は60点でいいんだ という社会合意ができたら・・・
東南アジア諸国に来て、いつも感じるのはそのことです。 高い質の仕事は、受ける側としては心地よいのですが、我々はどこかで、その供給側にもなるわけですから、お互いさまで60点合格の仕組みができるといいんですがね。