昨日の続きです。目指せ贅沢旅行!
・新幹線移動
移動を楽しむ!そのため立地にグリーン車指定席を奮発! と言っても「こだま専用グリーン回数券」を使えばそれほど高くはないよ(4枚つづり)。 豊橋~東京が、普通車指定席なら8,940円のところ、9,440円だからね。 時間さえ合えば、お茶かビール付きの「ぷらっとこだま」が絶対お得なんですが、豊橋駅からは設定されていないのだ。
新幹線のグリーン車ってはじめて乗りました・・・というか、私用で新幹線の指定使ったことないす。普通車両の配置は2席+3席なんですけど、グリーン車は2席+2席でゆったりしてます。 僕は一度だけサービスで飛行機のビジネスクラスに乗せてもらったことがありますが、だいたいそんな感じの席だと思います。地上移動の方が、その気分を安く楽しめていいですぜ。
各席に経済誌?Wedgeが配られています。保守的で煽りの無い、真面目な経済紙?かな。本屋には売ってないけど、新幹線に乗らなくても定期購読はできます。(昔購読してた)
飛行機と違って、お酒や機内食は出てきませんが、駅弁やビールを買って持ち込めば約2時間の贅沢フライト?が楽しめます。豊橋なら「稲荷ずし」を選んでおきたいところ。が・・・僕は手が勝手に動き、サンドイッチ310円とラテ150円と安めの組み合わせを選んでしまいました。「コンビニで買えばもっと安くできたのになあ」と考えながら・・・これ必要経費だから、ママンに買ってもらえばよかったんですねぇ。
そういえば、フランスで昼時にTGVの一等席に座ると、ワイン付きのランチボックスが付いてくるんだけど、あれいいよ。JRも超豪華列車走らせるのもいいけど、こだま号グリーン車の一つで同様のサービスをやったら受けると思うんだけどな。
「一等車で食事を、ゆっくり楽しもう。気づいたら京都でほっこり」 とかよくね?
・GRANSTA 相変わらずよく混んでる!つーか、寿司屋と牛タン屋は並んでますがな。
・浜離宮公園 回数券は都区内下車有効なので、新橋駅から歩いてアプローチ。公園は都営なので、64歳以上は入場料が半額!(一般300円)・・・計画パターンが普段の貧乏旅と変わらんなあ。
観光地としてここを選んだのは、東京駅の混雑で疲れちゃった「お上りさん」の心休め、そして園内の緑と借景の高層ビルのギャップを楽しんでもらうため。 あと園を抜けると水上バスの乗り場がある便の良さから。中島の小屋ではデッキで抹茶も飲めるで。
脱線するので、旅行記を読みたい人は「閑話休題」まで飛ばしてね。
「えー、手前に見えますのが、浜離宮名物「潮入池」でございます。借景としまして、汐留の高層ビル山脈が見えております。大した標高ではございませんが、古くからハードワークを要するビジネスライフの難所として知られております。つい最近も若き女性が電通山で数か月遭難。必死に出口を探されていましたが、残念ながら。」
「自殺するくらいなら、とっとと下山すれば良かったのに」という意見、まあその通りなんだけど、その渦中でそんなまともな思考はできないんです。出来たら死んでないし。仕事が辛いのは当たり前なんですが、耐えがたいことだってあるはず(笑)自分の限界は自分で判断し、自分の身は自分で守るしかないです。環境がいくらホワイトになっても組織は守ってはくれないよ。
閑話休題。この公園はあんまり見どころってないけど、二つほど紹介。
一つ。「潮入池」ってくらいだから、この池は海水を取り入れています。古い形式の浄土庭園は、「庭に掘った池をいかに海に見立てるか」を考え、小石で洲を造ったり、岩で磯を表現するんだけど、ここは「なら難しいこと言わんと海と繋いじゃえ!」うーん、合理的・・・海浜の庭園ではよくあったやり方のようですが、現在も海水が出入りしてるのは(ポンプ?)ここだけらしいです。
二つ。「掩体壕」があるので見ておくといいでしょう。これは第二次世界大戦末期、本土決戦における東京湾上陸から離宮を守るため、1945年末期に第1総軍・竹槍戦総指揮所として計画されたものです。離宮だけあって、大元帥閣下が直接指揮をとられる計画も・・・
うそぴょ~ん。これは「鷹狩」で鳥から人間が身を隠すためのもの。
壕から一筋の水路が前の池に向け掘られています。 解説によると、①池にアヒルを飼い、拍子木の音で水路に餌を食べに来るよう飼いならしておく②池に野鳥が来たら、拍子木をたたきアヒルを水路に誘導。連れられて池にいた野鳥も水路へ。つまりカモがネギを背負って来るわけ。③掩体壕内部からタイミングを測る鷹匠の合図で、水路の両脇に鷹を持ったお客がずらりと並ぶ。④びっくりして水路から飛び出す鳥に向け、鷹を放つ。
池で散弾銃を打てば楽勝なのに・・・。つまりこれは英国の「キツネ狩り」に相当する「殿様方のお遊び」です。アヒルを飼い均し、鷹を訓練し・・・と金が湯水のごとくかかります。さすがに明治以降は手に手に網を持ち、それで捕まえるように変わったそうです。
水上バス 約1時間の船旅で、隅田川を遡ります。船に一時間乗って740円。乗客が見込める首都圏だからこそできる良心的な値段設定です。 まあバンコクだと30B(100円弱)で楽しめるけど・・・ま、向こうは日本ほど橋が架かってないから、インフラとしての役割もあるしね。
ここでの見どころは隅田川にかかる橋たちです。
大正12年(1923)年9月1日の関東大震災により、隅田川の橋はほとんど崩壊・焼失しました。この震災では地震そのものよりその後の大火災で犠牲者が拡大したのですが、橋が崩壊・焼失して交通が途絶してしまったのも、その要因の一つに挙げられます。
帝都復興の一環として東京市が威信をかけて復興したのが、相生橋、永代橋、清洲橋、蔵前橋、駒形橋、言問橋です。当然「頑丈な橋を造るぜ!」との信念に萌え・・いや「燃え」。
当時の最新技術を駆使し、ほぼ同じ長さなのにすべて違う形式(とデザイン)の橋を架けてます。たしか日本で潜函基礎と鋼矢板を始めて使ったのは、これらの橋のどこかの現場のはず。
それはそれとして、人件費の上がった日本では、鋼橋でもこんなにリベット打ちませんぜ。つーか潮の影響を受ける部分はコンクリート橋か耐候性鋼材(茶色ぽいやつ)にするんじゃないかな。鋼橋でも鋼強度も上がってるから、こんな武骨な橋にはならないし、費用対効果を考えると、いちいちデザイン変えたりしないだろ。これはそういう時代に造られた「遺産」なんです。
そして「浅草にかかる橋脚を潜り抜けると、そこは上海であった。」
「金のウンコ」を晒すだけでは飽き足らず、ダメ押しに「金ぴかのビル」を建てちゃうアサヒビールの趣味の悪さよ。アンタ成金か? 燃える情熱は、他の方向に使ってほしいねえ。
と、上海をあとに浅草寺に。仲見世は無国籍地帯だわ。インバウンドすげ〜。でも浅草寺とか京都伏見稲荷とか、無料で楽しめるところが流行るのは大変良いことだと思う。京都の寺とか、拝観料高すぎ。坊主丸儲けしないで、浄土庭園を眺める仏恩を庶民にも安価に分けてくだされ。
あ、そういえば、浅草に電気ブランで有名な「神谷バー」ってあるでしょ?太宰治が「酔い覚ましにヨシ」って言ったとか、言わないとか。 薬草が入ってるらしくて、まずいよね〜。
いや、言いたいのはそこじゃなくてですな、あの神谷バーを開いた神谷伝兵衛は、ここ、愛知県西尾市出身らしいですよ。
ってことで、強引に西尾と絡めることができました。めでたしめでたし。あとは横浜へ行ってホテルでまったりするのじゃ〜。
※このコース、実はほぼ「はとバス」の人気半日観光とだいたい同じなの。短時間で効率よく楽しめるコースだったりする。 本当はオプションで築地市場で食事したかったんだけど、水曜日はお休みだったから、代わりに浜離宮を入れた次第です。