最近は秋の良いお天気が続いていますね。
さて、田んぼでは稲刈りが終わり、脱穀のため「はざかけ」で稲穂を乾燥させているところです。
稲穂に西日が当たって、なかなかきれいな風景です。
さて、皆さまはここから白米になるまで、どのような過程があるのかご存知でしょうか?農業やっている方には常識でしょうが、今や日本で農家って少数派ですから、なかなか知る機会もないですよね。 では見てみましょう!
水田に生えている稲から脱穀までの手順は・・・
ローテクの場合ですと①稲刈り機または鎌で稲を刈る②はざかけして乾燥③脱穀機で脱穀 と様々な機械を使う上に時間がかかります。
一方、ハイテクですと、①の稲刈りから③の脱穀まで、一気に実施できる機械を使います。これが「コンバイン」です。刈取機と脱穀機を組み合わせた 「combined」が語源。ただし、その分機械の値段も張るので、零細農家では導入が難しい。手間をかけるぐらいなら、大規模農家に稲作自体委託しちゃおう!と言うのが昨今の流れです。
このあとは籾摺りと精米ですが、皮を剥くことで時間とともに米の味が落ちていきますので、籾で保管するのが一般的です。
ローテク手法は時間も手間もかかるんですが、農家によっては「出荷用のコメはコンバインで一気に脱穀まで終わらせるけど、自家消費用のコメははざかけした米を喰う」という選択肢を取るところもあります(高齢化、省力化のため、やっているところはずいぶん少なくなりました)。
つまり、分かる人にはその味の違いがわかるんでしょう、か?僕は(わざわざ)はざかけして乾燥した米を食べたことがないので、なんとも言えませんけど。

元河川技術者、現在は里山保全の仕事をしているおっさんです。西尾市在住の本好き歴史オタク。