筍第二弾(真竹と破竹)

筍ねえ、4月に食ったし、もう季節外れじゃないの? と思ったアナタ。

ふふ、それは「孟宗竹」であって、破竹とか真竹は、今が旬!まあ、この辺りでは孟宗竹しか喰ったことない人が多いですから、知らないのも無理ないですね。といいつつ、僕も初めて食べるんだけど。

ではお披露目しましょう。こいつらが、破竹と真竹のタケノコです!

左日本が真竹、右一本が破竹・・・だったような。

皮剥いちゃったけど、孟宗竹のタケノコとはずいぶん違いますね。

孟宗竹のタケノコ

孟宗竹のタケノコはタケノコが地上に少し出たところを掘り起こすのに対し、真竹や破竹のタケノコは地上に出てるところを折るところに違いがあります。だから、後者のタケノコは、見た目がより竹に近い。断面切ってみるとよく分かります。

もうすでに竹ですよ、これ。
節だって竹と変わらんやん。

写真だけですと「喰えるのこれ?」って思いますよね。ところがね、切ってみるとこれがすごく柔らかいんです。すっと包丁が入ります。

煮てみました。見た目は「竹煮」ですが・・・

煮た

「破竹や真竹はアクが少ないので、特に新鮮なものは糠で煮る必要は無い」 そうですが、念のために糠を入れて下茹で。

食べてみました。・・・味はないです。あえて言えば、糠で煮たので糠の味がします。こりゃ、水で煮るべきだった。

孟宗竹のタケノコは、ぷーんと「タケノコです!」という独特の香りがして、味も少しえぐみが残ると言うのか、まさに「タケノコの味」がします。

けど、真竹や破竹はそういう感じが一切ありません。味のないメンマみたい。

で、料理にしてみました。

ワカメと煮る
メンマ風

癖がないので、とても食べやすいです。メンマ風がよろしいですな。茹でたのをそのままわさび醤油で食べてもいけます。味噌汁の具にもOKだそうです。これ、お酒の肴には最高でしょう!孟宗竹のタケノコも旬に一回食べるのはいいけれど、こちらのタケノコのほうが絶対食べやすいし、おいしい!!

すこし調べてみると、それを裏付ける説もあるようで・・・

(中国では)ともかくもこの(孟宗竹の)竹の子が一番おいしいことになっているのである。ところがこの竹を日本ではじめて植えた鹿児島では、「デミョ コサン カラ モソ」と竹の子の順位が言いならわされている。デミョは大名竹・カンザンチク、コサンはホテイチク、カラはハチク、モソは孟宗竹である。だから鹿児島では第四位にしか認められておらず、東北地方のネマガリ竹は大名竹にはおとらない味を持っている、と竹の子の専門家が言っている。

水上勉「土を喰う日々」から引用していますが、この本でもこの部分は、さらに大久保恒次「うまいもの歳時記」から引かれています。

なるほどねえ。

残念ながら、この辺りでは今年、真竹や破竹のタケノコは不作のようで、あんまり取れませんでした。

 

 

 

 

筍 タケノコ

1、2週間前になりますが・・・

筍を掘りました!

筍 と米ぬか

最近の里山体験生活のおかげで、人生初の筍堀でございました。田舎に住んでいながら、正直筍っておいしいと思ったこと、なかったんで、掘ったこともなかった。

ちなみに、この筍は僕が掘ったものではありません。残念ながら素人が掘ると、かなりの確率で途中で折れるんす(笑)。これは玄人が掘ってきれいにしたもの。このままスーパーで売れる。

それでも、促成耳学問で学びました。

筍はまっすくじゃなくて、大げさに言えば「く」の字形に伸びるから、まず周りをいくらか掘って曲がりの方向を確かめたら、「く」の右側にトング(ツルハシみたいな道具)をできるだけ垂直に打ち込むんで、てこの原理で筍を上に押し上げるように掘り出す。「く」の左側に打ち込むと、いつまで経っても筍に当たらず無駄掘りすることになる。なるほど。

旨い(柔らかい)筍は、柔らかい土に生える。固い土を押しのけて出てくる筍は、自らが固くならないと固い土を押しのけられないから。 なるほど、なるほど。

筍のサイズで旨いのは、頭が地上に出てるか出てないかぐらいのもの。それを足で触って探すのが本式。 なるほど、なるほど、なるほど。ためになります。

写真の右上、袋に包まれてるのは、「米ぬか」です。これで煮て筍の灰汁(あく)を落とすんですな。もっとも、筍が新しければ米のとぎ汁だけでよい という説もあります。米ぬかで煮ると、鍋にぬかがこびりついて洗うのが大変なんだよね・・・

こんな感じで煮ます。(下茹で)

下茹で(これ以上でかい鍋がない)

竹串が刺さるまで煮たら、このまま冷やします。おいしい筍を食べる鉄則。「掘ってから一刻も早く下茹で!」 てか、それ以外の注意点はあまりないす。

先端の柔らかいところは、小さく切ってわさび醤油でどうぞ。 ・・・ん、けっこう旨いよ、これ。 大人になって僕の味覚が変わったのかな?これなら季節の味覚として、味わいたいものだで。 料理しました(してもらった・オフクロの味)

油いため味噌味
ワカメと煮た(醤油味)
筍御飯

うん、どれも悪くない味なんだけどさ、筍ばっかりだと、数日で嫌になるねぇ・・と、このころには、もう喰いたくなくなった筍を倒しておかないと、すぐに筍が成長し、竹が要らないところまで伸びてきちゃいます。

なるほど、日本全国で、手入れの行き届かない里山が、すぐに竹やぶに覆われるわけですよ。それこそ「タケノコ算」的に増殖するもの。